XHTML (エクストエイチティーエムエル) とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説
XHTML (エクストエイチティーエムエル) の読み方
日本語表記
エクステンシブル・ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ (エクステンシブルハイパーテキストマークアップランゲージ)
英語表記
Extensible HyperText Markup Language (エクステンシブルハイパーテキストマークアップランゲージ)
XHTML (エクストエイチティーエムエル) の意味や用語解説
XHTMLは、Extensible HyperText Markup Languageの略で、Webページの構造を記述するためのマークアップ言語のこと。HTMLをXMLの文法規則に従って再構成したものと考えると理解しやすい。Webページを作成する上で重要な役割を果たし、特に構造化された文書を作成する際に役立つ。HTMLとXHTMLは似ている部分も多いが、いくつかの重要な違いがある。 XHTMLを理解するためには、まずHTMLとXMLについて知っておく必要がある。HTMLはHyperText Markup Languageの略で、Webページのコンテンツを記述するために広く使われている。HTMLは、テキスト、画像、リンクなどの要素をタグと呼ばれる記号で囲むことで、ブラウザに表示方法を指示する。一方、XMLはExtensible Markup Languageの略で、データを構造化して記述するための汎用的なマークアップ言語。XMLは、HTMLのように表示方法を定義するのではなく、データの意味や構造を明確に定義することに重点を置いている。 XHTMLは、HTMLの柔軟性を保ちつつ、XMLの厳格な文法規則を適用することで、より構造化されたWebページを作成することを目的として開発された。具体的には、HTMLのタグや属性をXMLの規則に従って記述する必要がある。例えば、HTMLではタグを閉じなくてもブラウザが自動的に解釈してくれる場合があるが、XHTMLではすべてのタグを必ず閉じる必要がある。また、タグや属性の名前は大文字と小文字を区別し、小文字で記述する必要がある。さらに、属性値は必ず引用符で囲む必要がある。 XHTMLの主な特徴は、XMLに準拠していること、厳格な文法規則を持っていること、そして文書構造が明確であることの3点。XMLに準拠しているため、XHTML文書はXMLパーサと呼ばれるプログラムで解析することができ、データの抽出や処理が容易になる。厳格な文法規則を持つことで、Webページの表示が一貫性を保ち、異なるブラウザや環境でも同じように表示される可能性が高まる。そして、文書構造が明確であるため、Webページの保守や管理が容易になる。 XHTMLは、Webページの構造を明確に定義し、データ交換を容易にするために開発された。例えば、企業間のデータ交換や、Webアプリケーションとデータベース間のデータ交換など、様々な場面で利用できる。XHTMLを使用することで、異なるシステム間でのデータ互換性が向上し、データの処理や管理が効率化される。 しかし、XHTMLはHTML5の登場によって、その利用は徐々に減少している。HTML5は、XHTMLの持つ厳格さを一部取り入れつつ、より柔軟な文法規則を持つ。また、HTML5は、動画や音声などのマルチメディアコンテンツを扱うための機能や、Webアプリケーションを開発するためのAPIが豊富に用意されている。そのため、多くのWeb開発者は、HTML5を選択するようになっている。 ただし、XHTMLの考え方や文法規則は、HTML5を理解する上でも非常に役立つ。例えば、HTML5でも、文書構造を明確に定義することや、適切なタグを使用することなどは、重要な考え方として受け継がれている。また、Webアプリケーションを開発する際には、データの構造化やXMLの知識が必要となる場合もある。 XHTMLは、Web技術の進化の中で、一時的に重要な役割を果たしたが、HTML5の登場によって、その利用は減少している。しかし、XHTMLの持つ厳格さや構造化の考え方は、HTML5を理解し、Web開発を行う上で、今でも重要な知識と言える。特に、Webアプリケーション開発やデータ交換を行う際には、XHTMLの知識が役立つ場面もあるため、基本的な概念を理解しておくことは有益だ。