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HTTP 405 Method Not Allowed(エイチティーティーピーヨンゼロゴメソッドノットアロウド)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

HTTP 405 Method Not Allowed(エイチティーティーピーヨンゼロゴメソッドノットアロウド)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

HTTP 405メソッド許可されず (エイチティーティーピーヨンヒャクゴメソッドキョカサレズ)

英語表記

HTTP 405 Method Not Allowed (エイチティーティーピーヨンマルゴメソッドノットアロウド)

用語解説

「HTTP 405 Method Not Allowed」は、Webサーバーがクライアントからのリクエストを処理する際に返されるHTTPステータスコードの一つである。このコードは、クライアントがアクセスしようとしたリソース自体はサーバー上に存在しているものの、そのリソースに対してクライアントが使用したHTTPメソッドが許可されていない場合に発生する。つまり、リソースは「ある」が、そのリソースに対して「このやり方(メソッド)での操作はダメ」という状況を示すものだ。これはクライアントがリソースの存在しないURLにアクセスした場合に返される「404 Not Found」とは異なり、リソースのURI(Uniform Resource Identifier)が正しいことは認識されている点を理解することが重要である。

HTTPメソッドとは、Webクライアントとサーバー間でリソースに対してどのような操作を行いたいかを伝えるための指示であり、GET、POST、PUT、DELETE、HEAD、OPTIONSなどの種類がある。例えば、GETメソッドはリソースの取得を要求し、POSTメソッドは新しいリソースの作成やデータの送信を、PUTメソッドはリソースの更新を、DELETEメソッドはリソースの削除をそれぞれ要求する。サーバーは、各リソースやURIに対して、セキュリティや機能的な制約に基づいて、どのメソッドを許可するかを設定している。例えば、静的なWebページを表示するだけのURIに対して、クライアントがPOSTメソッドでデータを送信しようと試みた場合や、参照専用のAPIエンドポイントに対して削除を意味するDELETEメソッドを送信した場合などに、405エラーが返される可能性がある。

405エラーが発生した際、サーバーは通常、レスポンスヘッダーにAllowフィールドを含める。このAllowヘッダーには、当該リソースに対して許可されているHTTPメソッドのリストが記載されているため、クライアント側はこの情報を見て、次にどのメソッドを使用すればよいかのヒントを得ることができる。例えば、「Allow: GET, HEAD」と記載されていれば、そのリソースはGETとHEADメソッドのみを受け入れることを示唆している。この情報は、特にWeb APIを開発・利用するシステムエンジニアにとって、APIの正しい使い方を理解し、デバッグする上で非常に有用である。

このエラーは、いくつかの点で他の似たようなエラーコードと区別される。まず、「404 Not Found」との違いを明確にする必要がある。404は、クライアントが指定したURIに対応するリソースがサーバー上に全く存在しないことを意味する。一方、405はリソース自体は存在しているが、そのリソースへの操作方法が不適切であることを示す。次に、「403 Forbidden」との違いも重要だ。403は、リソースへのアクセスがサーバーによって拒否されたことを意味し、これは通常、認証情報の不足や不適切なアクセス権限など、クライアントの許可の問題に起因する。つまり、リソースは存在するし、使用されたメソッドもそのリソースに対して許可されているかもしれないが、そのリソースにアクセスする権限がクライアントにない、という状況である。対して405は、クライアントが正規のアクセス権限を持っていたとしても、そもそもそのメソッド自体がリソースに対して許可されていない場合に発生する。

システムエンジニアが405エラーに遭遇した場合、その原因と解決策はクライアント側とサーバー側の両方から検討する必要がある。クライアント側の視点では、まず送信しているHTTPメソッドが、対象となるリソースやAPIの仕様に合致しているかを確認することが重要だ。もしAPIドキュメントが存在するならば、それを参照し、正しいメソッドを使用しているか、あるいは予期せぬメソッドが送信されていないかをコードレベルで検証する。例えば、Webフォームからデータを送信する際に、誤ってGETメソッドが使われていないか、JavaScriptなどで非同期通信を行う際に、APIが想定していないメソッドを指定していないかなどを確認する。

サーバー側の視点では、アプリケーションのルーティング設定やWebサーバー(Apache, Nginxなど)の設定、あるいは使用しているフレームワークの設定を見直すことが求められる。特定のURIパスに対してどのHTTPメソッドを許可するかは、これらの設定ファイルで定義されていることが多い。例えば、Webアプリケーションフレームワークにおいて、特定のURLパターンに対するハンドラーがGETメソッドのみを処理するように定義されており、それに対してPOSTメソッドが送られてきた場合、405エラーが発生する。この場合、POSTメソッドも処理するようにハンドラーを設定変更するか、あるいはPOSTメソッドを受け入れるべきではないと判断すれば、その設定を維持する。また、ミドルウェアやプロキシサーバーがリクエストを途中で改変し、意図しないHTTPメソッドをサーバーに転送している可能性も考慮に入れるべきである。サーバーのログを確認し、どのURIに対してどのメソッドが拒否されたのか、具体的なエラーメッセージやスタックトレースを分析することも、原因特定には不可欠な作業となる。そして、前述のAllowヘッダーが適切にレスポンスに含まれているかどうかも確認し、クライアントに正しい情報を提供できるよう努める必要がある。

このように、「HTTP 405 Method Not Allowed」は、Webシステムにおけるリソースの操作ルールが守られなかったことを示す重要なエラーコードである。システムエンジニアを目指す者にとって、このエラーコードが何を意味し、どのように発生し、どのように解決すべきかを理解することは、堅牢で使いやすいWebアプリケーションやAPIを設計・開発する上で不可欠な知識であると言える。

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