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MEDIUMINT型(ミディアムイント)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

MEDIUMINT型(ミディアムイント)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

ミディアムイント型 (ミディアムイントガタ)

英語表記

MEDIUMINT (ミディアムイント)

用語解説

MEDIUMINT型は、データベースシステム、特にリレーショナルデータベースにおいて、整数値を格納するために利用されるデータ型の一つである。これは数値を扱うための整数型に分類され、正の整数、負の整数、あるいは非負の整数を表現できる。その名の通り、利用可能な整数型の中では中程度のデータサイズを持つ。TINYINT、SMALLINT、INT、BIGINTといった他の整数型とともに、データストレージの効率化や適切な数値範囲の確保を目的として、システムの設計時に選択される。MEDIUMINT型は主にMySQLデータベースで利用され、表現したい数値の範囲と記憶領域の使用量のバランスを取るための重要な選択肢となる。

MEDIUMINT型の詳細について解説する。このデータ型は内部的に3バイト、すなわち24ビットの記憶領域を使用して数値を格納する。この3バイトというサイズが、他の整数型と比較した際の最大の特徴である。

格納できる数値の範囲は、符号の有無によって異なる。 まず、符号付き(SIGNED)のMEDIUMINT型の場合、負の値と正の値を両方扱え、具体的には-8,388,608から8,388,607までの整数を表現できる。これは約±800万の範囲に対応する。 一方、符号なし(UNSIGNED)のMEDIUMINT型を選択した場合、負の値を扱わず非負の整数のみを格納できるため、表現できる正の数の最大値が約2倍になる。具体的には0から16,777,215までの整数を格納可能である。UNSIGNED属性を指定することで、数値の符号を表現するために使われる1ビットを、値の表現に回すことができ、その結果、正の方向へ約2倍の範囲を拡張できる。

他の主要な整数型と比較すると、MEDIUMINT型の位置づけがより明確になる。 例えば、TINYINT型は1バイト(8ビット)で-128から127(SIGNED)または0から255(UNSIGNED)の範囲を扱う。 SMALLINT型は2バイト(16ビット)で-32,768から32,767(SIGNED)または0から65,535(UNSIGNED)の範囲を扱う。 そして、INT型は4バイト(32ビット)で約-21億から21億(SIGNED)または0から約42億(UNSIGNED)の範囲を扱う。 最も大きなBIGINT型は8バイト(64ビット)を使用し、非常に広大な数値範囲をカバーする。 このように、MEDIUMINT型はSMALLINT型より大きく、INT型より小さい、中間的な数値範囲と記憶領域を提供する。

MEDIUMINT型を利用する主なメリットは、ストレージ効率の向上にある。必要な最低限のバイト数でデータを格納することで、データベースのディスク容量を節約できる。特に、大量のレコードを扱うテーブルにおいて、レコードごとのバイト数の差が積み重なると、全体のディスク使用量に大きな違いが生じる場合がある。また、ディスクI/Oの量やメモリ使用量を抑えることができるため、場合によってはデータベースのクエリ処理速度の向上に寄与する可能性もある。小さなデータを読み書きする方が、一般的に高速であるためである。

しかし、MEDIUMINT型にはデメリットと注意点も存在する。最大の注意点は、その数値範囲の限界である。表現できる数値が限られているため、アプリケーションが成長し、格納するデータがこの範囲を超えてしまう(オーバーフローする)リスクがある。オーバーフローが発生すると、データが正しく格納されなかったり、予期せぬエラーやデータの破損を引き起こしたりする可能性がある。そのため、将来的なデータ増加の可能性を慎重に予測し、最大値がMEDIUMINT型の範囲を超えることが予想される場合は、最初からINT型などのより大きなデータ型を選択することが賢明である。データベースのデータ型変更は、既存のデータ移行やアプリケーションの修正を伴う場合があり、運用中のシステムにとっては大きな手間となる可能性があるからである。

また、MEDIUMINT型は主にMySQLデータベースで提供されているデータ型であり、PostgreSQLやSQL Serverといった他の主要なデータベースシステムでは同名の型が存在しない場合がある。そのため、将来的に異なるデータベースシステムへの移行を検討する際には、互換性のある別の整数型に置き換える必要があることを考慮に入れるべきである。

MEDIUMINT型の具体的な利用シーンとしては、例えば、特定のコードやIDとして利用するケースが考えられる。都道府県コード、郵便番号の一部、あるいは小規模なシステムにおけるユーザーIDや商品IDなど、数値の最大値が約1600万(UNSIGNEDの場合)を超えないことが明確な場合に適している。短期間の集計値、例えば、特定のキャンペーンページへのアクセス数やダウンロード数など、将来的に数千万単位に達しないことが確実な場合にも利用を検討できる。しかし、一般的なデータベース設計においては、将来的な拡張性を考慮し、少し余裕を持たせてINT型を選択することが多く、MEDIUMINT型は特にストレージ効率を厳密に追求するような状況で慎重に検討されるデータ型であると言える。

さらに、MySQLのMEDIUMINT型にはZEROFILL属性というオプションが存在する。これはカラムに数値を格納した際に、定義された表示幅よりも実際の数値が小さい場合、先頭を0で埋めて表示するという機能である。例えば、MEDIUMINT(5) ZEROFILLと定義されたカラムに123を格納すると、「00123」のように表示される。ただし、これはあくまで表示上の振る舞いであり、内部的な数値の格納方法や表現できる範囲には影響しない。また、ZEROFILLを指定すると、そのカラムは自動的にUNSIGNEDとして扱われる。この属性は特定の表示形式が必要な場合に便利であるが、これもMySQL独自の機能であり、汎用性には注意が必要である。

以上のように、MEDIUMINT型はデータベースの設計において、数値データの範囲と記憶領域の効率をバランスさせるための選択肢の一つである。その特性を理解し、現在の要件だけでなく将来的な拡張性も考慮した上で、適切に選択することが重要である。

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