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REPL(レップル)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

REPL(レップル)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

リプル (リップル)

英語表記

REPL (レプル)

用語解説

REPLは、プログラミング言語の対話型実行環境を指す言葉である。プログラマがコードを一行ずつ入力し、その場で実行結果を確認しながら開発や学習を進めるためのツールとして広く利用されている。

概要

REPLは「Read-Eval-Print Loop」の略称であり、その名の通り、コードを「読み込み(Read)」、そのコードを「評価・実行し(Eval)」、実行結果を「出力し(Print)」、そしてこの一連のプロセスを「繰り返す(Loop)」というサイクルを持つ。これにより、ユーザーは書いたコードの動作を即座に確認でき、試行錯誤しながら学習したり、プログラムのデバッグを行ったり、新しいアイデアを素早く検証したりすることが可能になる。多くのプログラミング言語がREPL環境を提供しており、特にスクリプト言語やインタプリタ型言語においてその重要性が高い。例えばPythonでは、ターミナルでpythonコマンドを実行するだけでREPLが起動し、すぐにコードを書き始めることができる。これは、プログラミング初心者にとって、コードをファイルに保存して実行するという手間を省き、すぐに結果を見られるため、学習の敷居を下げる大きな利点となる。

詳細

REPLの各フェーズについて具体的に見ていく。

まず「Read」フェーズでは、ユーザーがキーボードから入力したコードをREPLが読み込む。通常、一行のコードが入力され、Enterキーが押されることで、その入力がREPLに渡される。このとき、REPLは入力された文字列を構文的に解析し、次のフェーズで実行可能な形に変換する準備を行う。

次に「Eval」フェーズでは、Readフェーズで読み込まれたコードが評価され、実行される。ここでコードに書かれた命令(変数の定義、関数の呼び出し、計算など)が実際に処理される。例えば、「x = 10」というコードが入力された場合、REPLはこの命令を評価し、変数xに値10を代入するという処理を行う。この評価の過程で、REPLの内部状態(現在定義されている変数やその値など)が更新される。

そして「Print」フェーズでは、Evalフェーズで実行されたコードの結果がユーザーに表示される。これは、計算結果、関数の返り値、変数の現在の値、あるいはコードの実行中に発生したエラーメッセージなどである。例えば、「1 + 1」と入力した場合、Evalフェーズで計算が行われ、Printフェーズで「2」という結果が表示される。エラーが発生した場合は、その原因を特定するための情報が出力されることで、ユーザーはすぐに間違いに気づき、修正に取りかかることができる。

最後に「Loop」フェーズでは、上記のRead、Eval、Printの3つのフェーズが、ユーザーがREPLセッションを終了するまで継続的に繰り返される。このループによって、ユーザーは対話的にコードを書き続け、即座にフィードバックを受け取りながら、プログラミング作業を進めることができる。

REPLの具体的な利点は多岐にわたる。

第一に、学習と習得の強力な助けとなる。プログラミング言語の新しい構文や機能、ライブラリの使い方を学ぶ際、REPLを使用すれば、教科書を読みながらコードをすぐに試すことができる。小さなコード片で実験を繰り返すことで、効率的に知識を定着させることが可能になる。

第二に、迅速なプロトタイピングと実験に適している。新しいアルゴリズムやアイデアを実装する前に、REPL上でその核となる部分だけを記述し、期待通りの動作をするか確認できる。本格的なアプリケーションに組み込む前に、ライブラリのAPIの挙動や特定の関数の戻り値を手軽に検証できるため、開発の初期段階でのリスクを低減し、効率を向上させる。

第三に、デバッグとテストの強力なツールとなる。プログラムが期待通りに動作しない場合、REPLを使って問題のある部分だけを切り出して実行し、変数の値や関数の返り値を確認することで、バグの原因を素早く特定できる。また、特定の条件でのみ発生するバグを再現させるための小さなテストコードをREPLで実行し、その結果を調べることも可能である。

第四に、既存コードの探索と理解にも役立つ。大規模なソフトウェアプロジェクトにおいて、他の開発者が書いたコードや既存のライブラリの動作を理解する必要がある場合、REPLを使ってそのコードの一部を呼び出し、内部の挙動を直接観察することができる。これにより、コードベース全体の構造を把握する手助けとなる。

REPLはPython、Node.js、Ruby (IRB)、Lisp系言語など、多くの言語で標準的に提供されている。しかし、REPLはあくまで対話的な開発や学習を支援するためのツールであり、大規模なアプリケーション全体を開発する際には、通常はテキストエディタやIDE (統合開発環境) を使ってファイルにコードを記述し、それを実行する形がとられる。REPL内で書かれたコードは一時的なものであり、セッションを終了すると失われるため、永続化するためには明示的にファイルに保存する必要がある点には注意が必要である。また、REPLはセッション全体で状態(変数や関数の定義)を保持するため、過去の実行が現在の結果に予期せぬ影響を与える可能性も考慮しておく必要がある。

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