Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

SO-DIMM(エスオーディム)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

SO-DIMM(エスオーディム)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

エスオーディーアイエムエム (エスオーディエムエム)

英語表記

SO-DIMM (エスオーディム)

用語解説

SO-DIMMは、Small Outline Dual In-line Memory Moduleの略称であり、主にノートパソコン、小型デスクトップパソコン、オールインワンパソコン、一部の組み込みシステムやNASといった、省スペースが求められるデバイスで使用されるメインメモリの一種である。コンピュータのメインメモリは、CPUがプログラムを実行したりデータを一時的に保存したりするために不可欠な高速な記憶領域であり、SO-DIMMもこの役割を担う。一般的なデスクトップパソコンで使われるDIMM(Dual In-line Memory Module)と比較して、SO-DIMMはその名の通り「Small Outline」、つまり物理的なサイズがはるかに小さいことが最大の特徴だ。この小型化により、限られた内部空間に効率よくメモリを搭載できるため、現代のコンパクトな情報機器の実現に大きく貢献している。

SO-DIMMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)チップと呼ばれる半導体メモリが、プリント基板上に実装されたモジュールとして構成される。このモジュールをマザーボード上の専用スロットに差し込むことで、コンピュータのメインメモリとして機能する。SO-DIMMの小型化は、単にサイズが小さいだけでなく、消費電力の低減や発熱量の抑制といったメリットももたらす。これは、バッテリー駆動が主となるノートパソコンや、内部空間が狭く冷却能力に限りがある小型システムにおいて特に重要な要素となる。例えば、ノートパソコンではバッテリーの持続時間や本体の薄型化に直結し、小型デスクトップパソコンでは静音性や安定動作に貢献する。

SO-DIMMの物理的な特徴は、標準的なDIMMが長さ約133.35ミリメートルであるのに対し、SO-DIMMは約67.6ミリメートルと、およそ半分の長さに設計されている点にある。幅もSO-DIMMの方が狭く、全体的に非常にコンパクトな形状となっている。このサイズの違いは、内部構造や回路設計にも影響を与え、限られた空間内で効率的なデータ転送を可能にするよう最適化されている。

SO-DIMMは、DDR(Double Data Rate)メモリの各世代に対応しており、DDR1、DDR2、DDR3、DDR4、そして最新のDDR5といった進化を遂げてきた。各世代のSO-DIMMは、それぞれ異なるピン数と電気的な仕様を持つため、互換性がないことに注意が必要だ。例えば、DDR1 SO-DIMMは200ピン、DDR2およびDDR3 SO-DIMMは204ピン、DDR4 SO-DIMMは260ピン、DDR5 SO-DIMMは262ピンといったようにピン数が異なる。さらに、モジュールをスロットに誤って挿入しないように、モジュール側とスロット側に設けられた切り欠き(ノッチ)の位置も世代ごとに異なる。このノッチの位置の違いは、物理的な互換性のない世代のメモリを誤って挿入することを防ぐための重要な仕組みだ。

メモリの世代ごとに動作電圧も異なり、DDR1が2.5V、DDR2が1.8V、DDR3が1.5V(または低電圧版の1.35V)、DDR4が1.2V、DDR5が1.1Vと、世代が進むごとに低消費電力化が図られている。これは、特にバッテリー駆動デバイスにおいて、より長い駆動時間を実現するための重要な進化だ。また、動作周波数やデータ転送速度も世代が上がるごとに向上しており、より高速で効率的なデータ処理が可能になっている。例えば、DDR4はDDR3の約2倍のデータ転送速度を持ち、DDR5はDDR4のさらに約2倍の速度を実現している。

SO-DIMMを選定、または交換・増設する際には、いくつかの重要な点を確認する必要がある。最も重要なのは、現在使用している、または増設しようとしているコンピュータがサポートしているメモリの「世代」を確認することだ。例えば、DDR3をサポートするノートパソコンにDDR4のSO-DIMMを装着することはできない。次に、マザーボードがサポートする「最大容量」と「最大周波数」を確認する。いくら高性能なSO-DIMMを用意しても、マザーボードがそれをサポートしていなければ性能を最大限に引き出すことはできない。また、搭載されているメモリの枚数やスロットの空き状況も確認し、デュアルチャネル構成を構築できるかも考慮すると良い。デュアルチャネルは、同時に2枚のSO-DIMMを組み合わせて使用することで、メモリのデータ転送速度を向上させる技術であり、特にグラフィック処理やデータ集約的な作業において効果を発揮する。ただし、この構成を実現するには、同じ容量、同じ速度のメモリをペアで用意することが一般的だ。

SO-DIMMは通常、UDIMM(Unbuffered DIMM)に分類され、サーバー用途などで用いられるRegistered DIMM(RDIMM)やECC(Error-Correcting Code)機能を搭載したメモリとは異なる。SO-DIMMの多くはECC機能を搭載しておらず、エラー検出・訂正機能が求められるミッションクリティカルなサーバー環境には適さない。しかし、一般的なコンシューマ向けPCやNAS、一部の小型サーバーなどでは、その小型さ、省電力性、コストパフォーマンスのバランスの良さから広く採用されている。近年では、一部の超小型PCにおいて、メモリがマザーボードに直接はんだ付け(オンボードメモリ)されており、ユーザーによる増設や交換ができないモデルも増えているが、SO-DIMMスロットを搭載しているモデルであれば、後から手軽にメモリをアップグレードできるという利点がある。このように、SO-DIMMは現代の多様なコンピュータ環境において、その小型性と性能、そしてアップグレードの容易さから、非常に重要な役割を担っている。

関連コンテンツ