WUXGA(ダブルユーエックスジーエー)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説
WUXGA(ダブルユーエックスジーエー)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
読み方
日本語表記
ワイドयूエックスジーエー (ワイドユーエックスジーエー)
英語表記
WUXGA (ダブルユーエックスジーエー)
用語解説
WUXGAとは、ディスプレイの解像度規格の一つであり、「Wide Ultra Extended Graphics Array」の略称である。この名称は、従来のUXGA(Ultra Extended Graphics Array)をワイド化したものであることを示唆している。WUXGAの具体的な解像度は1920×1200ピクセルであり、アスペクト比は16:10である。これは、横方向に1920ピクセル、縦方向に1200ピクセルの画素が配置されていることを意味する。一般的なフルHD(Full High Definition)解像度である1920×1080ピクセルと比較すると、横方向のピクセル数は同じだが、縦方向のピクセル数が120ピクセル多く、より広い表示領域を持つことが最大の特徴である。この縦方向の広さは、文書作成、ウェブブラウジング、プログラミング、CAD(Computer-Aided Design)など、縦長の情報を扱う作業において特に有利であるとされる。多くの情報を一度に表示できるため、スクロールの頻度を減らし、作業効率の向上に貢献する。
WUXGA解像度が持つ1920×1200ピクセルという表示能力は、現代のディスプレイ環境において、バランスの取れた選択肢として一時期広く普及した。その特徴は、単にピクセル数が多いだけでなく、アスペクト比16:10がもたらす利点に深く関係している。ディスプレイのアスペクト比は、画面の横と縦の比率を示すものであり、古くは4:3が主流であったが、テレビや映画のワイド化に伴い16:9が標準となりつつある。WUXGAの16:10というアスペクト比は、この16:9と4:3の中間的な存在であり、特にビジネスやクリエイティブ用途で重宝されてきた。
フルHD(1920×1080、アスペクト比16:9)と比較すると、WUXGAは縦方向に120ピクセル分多くの情報が表示できる。この追加された縦方向のスペースは、ウェブページ全体を表示したり、プログラミングコードをより多く見渡したり、DTP(DeskTop Publishing)やCADソフトウェアでパレットやツールバーを配置しつつ作業領域を広く確保したりする際に、顕著なメリットをもたらす。例えば、Microsoft Wordのような文書作成ソフトでは、より多くの行を一度に表示できるため、全体の構成を把握しやすくなる。また、動画編集ソフトウェアにおいても、タイムラインやプレビュー画面をより効率的に配置することが可能となる。
技術的な背景としては、WUXGAはXGA(1024×768)、SXGA(1280×1024)、UXGA(1600×1200)といった既存の解像度規格からの発展形である。特にUXGAはアスペクト比が4:3でありながら、縦方向のピクセル数が1200とWUXGAと同じであることから、高精細な作業環境を求めるユーザーにとって、ワイド化したUXGAという位置づけで受け入れられやすかった。
グラフィック処理の観点から見ると、WUXGAはフルHDよりも多くのピクセルを処理する必要があるため、パソコンのグラフィックカードにはより高い性能が求められる。しかし、現在の多くのエントリーからミドルレンジのグラフィックカードであれば、WUXGA解像度での一般的な事務作業やウェブ閲覧、軽度のグラフィック処理であれば問題なく対応できる性能を持っている。
近年では、ディスプレイ市場においてWQHD(2560×1440)や4K/UHD(3840×2160)といった、さらに高解像度のアスペクト比16:9ディスプレイの普及が進んでいる。これにより、WUXGAを採用する製品、特にノートパソコンは減少傾向にある。しかし、依然として一部のプロフェッショナル向けモニターや、特定の業務用途では、WUXGAの縦方向の表示領域の広さが評価され、選択肢の一つとして残っている。特に、古いシステムやソフトウェアとの互換性、あるいはコストパフォーマンスを考慮した場合に、WUXGAが適した選択となるケースも存在する。また、マルチモニター環境において、作業効率を重視するユーザーがWUXGAモニターを組み合わせることも見られる。WUXGAは、特定のニーズに応えるための実用的な解像度として、その価値を維持し続けている。