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UXGA(ユーエックスジーエー)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

UXGA(ユーエックスジーエー)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ユーザエクスペリエンスグラフィックスアダプタ (ユーザエクスペリエンスグラフィックスアダプタ)

英語表記

UXGA (ユーエックスジーエー)

用語解説

UXGAとは、Ultra Extended Graphics Arrayの略称であり、コンピュータ用ディスプレイの画面解像度を示す規格の一つである。具体的には、画面を構成する点の数、すなわちピクセル数が横に1600個、縦に1200個であることを意味する。この1600×1200ピクセルという解像度は、画面の縦横比であるアスペクト比が4:3になるという特徴を持つ。これは、かつてのブラウン管(CRT)モニターで標準的だった比率である。UXGAは、より古い規格であるXGA(Extended Graphics Array、1024×768ピクセル)を大幅に拡張した高解像度規格として2000年代初頭に登場し、当時の高性能なディスプレイで採用された。現代のディスプレイ市場ではワイドスクリーンが主流となったため、新規の製品でUXGAが採用されることは稀であるが、ITの歴史や特定の業務システムを理解する上で重要な知識である。

詳細について解説する。まず、解像度における1600×1200ピクセルという数値が持つ意味を理解する必要がある。ディスプレイの画面は、ピクセル(画素)と呼ばれる非常に小さな光の点の集合体で構成されている。UXGAの場合、画面の横一列に1600個、縦一列に1200個のピクセルが配置されていることを示している。したがって、画面全体の総ピクセル数は1600と1200を掛け合わせた1,920,000ピクセル、すなわち約192万画素となる。これは、先行するXGAの約78万画素(1024×768)と比較して2倍以上の情報量であり、より高精細で多くの情報を一度に表示できることを意味する。この情報量の多さから、UXGAはCAD(コンピュータ支援設計)やDTP(デスクトップパブリッシング)、医療用画像表示といった、専門的で精密な表示が求められる分野で特に重宝された。

次に、アスペクト比4:3という特徴についてである。アスペクト比は画面の横と縦の長さの比率を示すものであり、4:3は正方形に近い形状となる。この比率は、テレビ放送がアナログだった時代からブラウン管ディスプレイで長らく標準とされてきた。文書作成やプログラミング、静止画の編集など、縦方向の情報量も重要となる作業においては効率的な比率であった。しかし、映画やテレビ放送がデジタル化し、人間の視野に近い横長のワイドスクリーン(アスペクト比16:9など)が主流になると、コンシューマ向けのディスプレイ市場は急速にワイド化へと移行した。その結果、UXGAのような4:3アスペクト比の解像度は次第に採用されなくなっていった。

UXGAの技術的な位置づけを理解するためには、解像度規格の進化の系譜を知ることが有効である。コンピュータのグラフィックス表示は、VGA(640×480)、SVGA(800×600)、XGA(1024×768)と段階的に高解像度化してきた。UXGAは、このXGAを基準として、その上位に位置づけられる規格群の一つである。XGAの拡張版には、他にSXGA(1280×1024)やSXGA+(1400×1050)などが存在するが、UXGAはそれらを上回る解像度を持つことから、「Ultra(ウルトラ)」という接頭辞が付けられた。また、UXGAをベースに横幅を広げたワイド版としてWUXGA(Widescreen Ultra Extended Graphics Array、1920×1200)という規格も登場した。WUXGAはアスペクト比が16:10であり、現在広く普及しているFull HD(1920×1080)よりも縦方向のピクセル数が多く、事務作業と映像コンテンツ視聴の双方に適した解像度として人気を博した。このように、UXGAは4:3画面における高解像度化の到達点の一つであり、ワイドスクリーン時代への過渡期に重要な役割を果たした規格と言える。

現代において、システムエンジニアを目指す者がUXGAについて学ぶ意義は、主にレガシーシステムへの対応にある。一般消費者向けの市場でUXGAディスプレイを見かけることはほとんどなくなったが、特定の産業分野や業務システムでは、古い機器が今なお現役で稼働しているケースが少なくない。例えば、工場の生産ラインを制御する装置や、航空管制システム、医療機関の特殊な診断装置などに接続されるモニターがUXGA解像度を前提として設計されている場合がある。このようなシステムの保守・運用やリプレース(置き換え)に携わる際、UXGAという規格や、それに対応する接続インターフェース(アナログ接続のVGA端子や初期のデジタル接続であるDVI端子など)に関する知識が不可欠となる。また、仮想化環境で古いOSやアプリケーションを動作させる際にも、画面解像度の設定項目としてUXGAが表示されることがあるため、その仕様を理解しておくことは円滑な業務遂行に繋がる。

結論として、UXGAは1600×1200ピクセル、アスペクト比4:3の画面解像度規格である。2000年代初頭に高精細ディスプレイの標準として登場し、専門的な分野で利用されたが、ディスプレイ市場のワイド化に伴い主流ではなくなった。しかし、技術の進化の過程を学ぶ上での重要な指標であり、特定の業務用システムでは今でも利用され続けているため、システムエンジニアにとって知っておくべき知識の一つである。

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