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【ITニュース解説】JavaScriptでのリクエストとAPI

2025年09月05日に「Qiita」が公開したITニュース「JavaScriptでのリクエストとAPI」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

JavaScriptで使われるAjaxは、Webページを再読み込みせずにサーバーとデータをやり取りする非同期通信技術だ。APIとの連携により、ユーザーの操作に応じてページの一部だけを動的に更新できる。

出典: JavaScriptでのリクエストとAPI | Qiita公開日:

ITニュース解説

Webアプリケーションがユーザーの操作に応じて即座に情報を更新したり、新しいコンテンツを読み込んだりする際、ページ全体が再読み込みされることなくスムーズに動作する場面は多い。この快適なユーザー体験を実現しているのが、JavaScriptを用いた非同期通信の技術である。この技術の根幹には、Ajaxという考え方と、APIと呼ばれる仕組みが存在する。

まず、Ajax(Asynchronous JavaScript and XML)とは、Webページを再読み込みすることなく、バックグラウンドでサーバーとデータのやり取りを行う技術の総称である。ユーザーがページを閲覧している間にも、JavaScriptが裏側でサーバーに必要な情報を要求し、受け取ったデータを使ってページの一部だけを動的に書き換える。これにより、ページの表示が途切れることなく、アプリケーションのような滑らかな操作感を提供できる。かつてはXML形式のデータが主に使われていたためこの名がついたが、現在ではより軽量で扱いやすいJSON(JavaScript Object Notation)形式でデータを交換するのが一般的である。

このサーバーとのデータ交換において、通信の窓口となるのがAPI(Application Programming Interface)である。APIとは、あるソフトウェアやプログラムが、外部の別のプログラムから自身の機能やデータを利用できるようにするために提供するインターフェースの規約を指す。Web開発におけるAPI、特にWeb APIは、特定のURLに対してリクエストを送ることで、定められた形式のデータを取得したり、データの作成や更新、削除を行ったりするための仕組みである。例えば、天気情報を提供するサービスのAPIを利用すれば、自分のWebサイトに最新の天気予報を表示させることが可能になる。

クライアントであるブラウザからサーバーのAPIへ情報を要求することを「リクエスト」と呼ぶ。このリクエストには、何をしたいのかを明確に伝えるための情報が含まれる。中心となるのがHTTPメソッドで、「GET」はデータの取得、「POST」はデータの新規作成、「PUT」や「PATCH」はデータの更新、「DELETE」はデータの削除といったように、リクエストの目的を示す。リクエストを送る先のURL(エンドポイント)と、このHTTPメソッドを組み合わせることで、サーバーに対して具体的な操作を指示する。

リクエストを受け取ったサーバーは、処理結果を「レスポンス」としてクライアントに返す。レスポンスには、処理が成功したか失敗したかを示す「ステータスコード」が含まれる。例えば、「200 OK」はリクエストが成功したことを意味し、「404 Not Found」は要求したリソースが見つからなかったこと、「500 Internal Server Error」はサーバー側で何らかのエラーが発生したことを示す。このステータスコードを確認することで、プログラムは次の処理を適切に判断できる。成功した場合は、レスポンスの本体(ボディ)に含まれるデータ(通常はJSON形式)を使って、画面表示を更新する。

JavaScriptでこの一連の通信を実装する方法はいくつか存在する。古くから使われているのは「XMLHttpRequest(XHR)」オブジェクトだが、記述がやや冗長で直感的ではない側面があった。そこで登場したのが、より現代的で強力な「Fetch API」である。Fetch APIは近年のブラウザに標準で搭載されており、Promiseという仕組みをベースにしているため、非同期処理をより簡潔に記述できる。

非同期処理は、サーバーからの応答を待っている間にブラウザの動作が停止してしまうのを防ぐために不可欠な概念である。Promiseは、この非同期処理の結果(成功または失敗)を表現するオブジェクトであり、「処理が終わったらこれを実行する」という約束手形のような役割を果たす。Fetch APIはリクエストを送信するとPromiseオブジェクトを返し、これに対して.then()メソッドで成功時の処理を、.catch()メソッドで失敗時の処理を連結させて記述していく。

さらに、このPromiseをベースとした非同期処理を、あたかも上から順に実行される同期処理のように記述できる構文が「async/await」である。asyncキーワードを付けた関数内で、Promiseを返す処理の前にawaitキーワードを置くと、その処理が完了するまで後続のコードの実行を待機させることができる。これにより、非同期処理のコードが直感的で読みやすくなり、エラーハンドリングも従来のtry...catch構文で行えるため、プログラムの可読性と保守性が大幅に向上する。

また、実務ではFetch APIをさらに使いやすくした「axios」のような外部ライブラリも頻繁に利用される。axiosは、リクエストのタイムアウト設定、リクエストやレスポンスの自動変換、リクエストのキャンセル機能など、Fetch APIにはない便利な機能を提供しており、多くの開発プロジェクトで標準的な選択肢となっている。

これらの技術を駆使してJavaScriptからAPIと通信することは、現代のWebアプリケーション開発における基本的なスキルである。動的でインタラクティブなWebサイトを構築するためには、サーバーとの間でデータを非同期にやり取りする仕組みの理解が欠かせない。Fetch APIやasync/awaitといった現代的な手法を習得することが、より高度なシステムを開発するための重要な一歩となる。

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