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【ITニュース解説】What 'Serverless' Actually Costs You (The Part the Video Skipped)

2026年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「What 'Serverless' Actually Costs You (The Part the Video Skipped)」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

サーバーレスは実行回数で課金され、トラフィックが少ない場合に有効だ。しかし、大量のアクセスではEC2等の方が安価な場合もある。サーバーレスでも同時実行数に上限があり、計画は必要だ。導入前にはコスト計算を行い、自身の状況に合わせて検討しよう。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す初心者がクラウドの技術トレンドに触れる際、「サーバーレス」という言葉を耳にすることは多いだろう。サーバーレスとは、開発者が仮想マシンや物理サーバーの管理から解放され、アプリケーションのコードに集中できる仕組みを指す。特にAWS Lambdaのようなサービスは、利用者がサーバーの稼働状況やOSのメンテナンス、セキュリティパッチの適用といったインフラ管理の作業を一切意識せず、コードの実行回数や処理時間に応じて料金を支払うモデルを提供している。この「マシンのことを考えずに実行回数で支払う」という考え方は、開発効率の向上や運用負荷の軽減に大きく貢献し、多くのプロジェクトで採用が進んでいる。

しかし、サーバーレスの大きな魅力である「コスト削減」については、その実態を正確に理解する必要がある。サーバーレスは、システムへのアクセスが予測不能で急激な変動がある場合や、アクセス頻度が非常に低い場合に、非常に優れたコストパフォーマンスを発揮する。例えば、月に数回しか実行されないバッチ処理や、一時的にアクセスが集中するキャンペーンサイトなどでは、常時サーバーを稼働させるよりも遥かに安価に済むことが多い。リクエストがない間は料金が発生しないため、無駄な支出を抑えることができる。

だが、システムのトラフィックが常に一定量を維持し、継続的に処理が実行されるような状況であれば、必ずしもサーバーレスが最安の選択肢となるとは限らない。AWSの仮想サーバーであるEC2インスタンスを常に起動しておく場合や、コンテナ実行サービスであるFargateを利用する場合の方が、トータルのコストを抑えられる場合があるのだ。これは、Lambdaのようなサーバーレスサービスでは「実行回数ごとの料金」が計算に含まれるためである。つまり、一度の実行ごとに微細な料金が発生し、それに加えてコードの実行時間や使用メモリに応じた料金が加算される。これに対し、EC2インスタンスやFargateでは、サーバーのリソースを確保している時間に対して料金が支払われるため、実行回数が非常に多い場合には、この「実行回数ごとのプレミアム」が積み重なり、結果的にコストが高くなる可能性がある。

「サーバーレスと従来のサーバーのどちらが安いか」という損益分岐点は、一概に決められるものではない。使用するLambda関数のメモリ設定、一度の実行にかかる平均時間、そして比較対象となるサーバーの種類やスペックによって大きく変動する。例えば、メモリを512MBに設定し、平均200ミリ秒で処理が完了するLambda関数を毎月約800万回呼び出す場合、これは常時稼働するt3.smallタイプのEC2インスタンス1台分のコストとほぼ同等になると試算されている。Lambdaの料金は利用量に比例して直線的に増加するが、サーバーは一定の基本料金に加えて追加リソース費用が発生するため、利用量の増加に伴いこのコストカーブは交差する。自身のシステムがどれくらいの頻度で、どれくらいの時間実行されるかを正確に見積もり、事前にコスト計算を行うことが極めて重要だ。

さらに、「サーバーレスは容量計画が不要である」という言葉も、誤解を生みやすい表現である。確かに、個々の物理サーバーや仮想サーバーの台数を数えたり、そのCPUやメモリの使用量を予測したりするような「伝統的な」容量計画は不要になる。しかし、だからといってシステムに「制限がない」わけではない。Lambdaには、AWSのリージョンごと、そして利用するアカウントごとに「同時実行数の上限」が設定されている。これは、同時に実行できるLambda関数の数を制限するものであり、予測を超えるトラフィックの急増があった場合、この上限に達してしまい、新たなリクエストが処理されずに拒否される「スロットリング」が発生する可能性がある。スロットリングは、システムが正常に機能しなくなるという、コスト問題よりも深刻な事態を引き起こしかねない。

つまり、サーバーレスを採用しても、容量計画の問題そのものが消滅するわけではなく、その計画の対象が変化するだけなのだ。開発者は、サーバーの台数を数える代わりに、システムの最大同時実行数をどこまで許容できるか、そして、しばらく利用されていないLambda関数が呼び出された際に発生する「コールドスタート」と呼ばれる起動時間の遅延をどの程度許容できるか、といった新しい観点での計画が必要になる。コールドスタートは、特にレスポンス速度が重視されるアプリケーションでは、ユーザー体験に影響を与える可能性があるため、考慮すべき重要な要素である。

結論として、サーバーレスは革新的な技術であり、多くのメリットをもたらすが、「必ずしも安い」「容量計画が一切不要」といった安易な認識で導入を進めるのは避けるべきである。自身のアプリケーションの特性、予想されるトラフィック量や実行時間などを詳細に分析し、AWSが提供するコスト計算ツールなどを活用して、LambdaとEC2やFargateといった他の選択肢との費用を比較検討することが不可欠である。サーバーレスの真の価値を引き出し、効果的に活用するためには、そのコスト構造と運用上の制約を深く理解した上での、賢明な技術選択が求められる。

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