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【ITニュース解説】Smartbi RCE Vulnerability: Patch Fast Before Hackers Do

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「Smartbi RCE Vulnerability: Patch Fast Before Hackers Do」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Smartbiというデータ分析プラットフォームで、認証なしにサーバーを乗っ取られる危険なRCE脆弱性が見つかった。多くのSmartbiが未対策のままインターネットに公開されており、早急な対応が必要だ。Smartbiは公式パッチを公開済みで、速やかに適用しよう。WAF導入や脆弱性検出ツールの活用も有効だ。

ITニュース解説

Smartbiは、企業がさまざまなデータを統合し、分析し、分かりやすく視覚化することで、より良い意思決定を支援するビジネスインテリジェンスプラットフォームである。このSmartbiに、最近「リモートコード実行(RCE)」と呼ばれる重大な脆弱性が発見されたことが報告された。この脆弱性は、セキュリティ研究機関であるChaitin Techのチームによって発見され、すぐに公にされた。

リモートコード実行の脆弱性とは、攻撃者がインターネット経由で離れた場所から、対象のシステム上で任意のプログラム(コード)を勝手に実行できてしまう危険な状態を指す。今回のSmartbiの脆弱性は、特に悪質で、システムの認証プロセスを迂回する「ロジックバイパス」という手法を使って、正規のユーザーであると証明することなく、直接バックエンドのAPIを呼び出すことが可能になっていた。これにより、攻撃者はサーバー上で悪意のあるコードを実行し、最悪の場合、そのシステム全体を完全に制御できるようになる恐れがあった。これは、企業にとって非常に深刻な問題で、機密情報の窃取やデータの改ざん、システムの停止など、甚大な被害につながる可能性がある。

この脆弱性の影響を受けるSmartbiのバージョンは、Smartbi v8の一部と、Smartbi v9およびv10の全てのバージョンである。つまり、これらのバージョンを利用している多くの企業が危険にさらされている状況にある。残念ながら、インターネット上に公開されているSmartbiのシステムの中には、まだこの脆弱性への対策が施されていないものが多数存在すると報告されている。

この脅威から利用者を守るため、Chaitin Techは二つの無料の検出ツールを公開した。一つは「X-POC」というリモート検出ツールで、これは外部からSmartbiのシステムに脆弱性が存在するかどうかを確認するために使う。もう一つは「CloudWalker」というローカル検出ツールで、こちらはシステム内部で安全にスキャンを行い、脆弱性の有無を確認できる。これらのツールを使うことで、自社のSmartbiシステムが脆弱性の影響を受けているかどうかを、利用者が手軽にチェックできるようになっている。

脆弱性が発見された場合の対策としては、いくつかの方法が提示されている。まず一時的な対処法として、「Webアプリケーションファイアウォール(WAF)」のようなセキュリティソリューションを導入することが推奨されている。WAFは、ウェブアプリケーションへの不正なアクセスや攻撃を検知し、ブロックするセキュリティシステムである。SafeLineやQuanxiといったWAFは、今回の脆弱性を悪用しようとする試みを自動で検知し、追加の設定なしに阻止する能力を持っている。また、Smartbiサービスをインターネットに直接公開することを避け、外部からのアクセスを制限することも、脆弱性が悪用されるリスクを減らすための重要な対策となる。

最も確実で恒久的な解決策は、Smartbiの公式ベンダーが提供する最新のパッチパッケージを適用することである。パッチは、ソフトウェアの不具合や脆弱性を修正するために提供される更新プログラムであり、これを適用することで、システムが脆弱性から保護される。Smartbiはオンラインおよびオフライン両方に対応したパッチをリリースしており、速やかに適用することが強く求められている。

この脆弱性は5月17日にChaitin Techの研究者によって発見され、その二日後には関係当局に報告された。そして、7月3日にはSmartbiベンダーから公式のパッチがリリースされ、同日にChaitin Techからも一般向けの注意喚起が公開された。このような迅速な情報共有と対策の提供は、被害を最小限に抑える上で非常に重要である。

今回のSmartbiのRCE脆弱性の事例は、企業がビジネス運営に不可欠なアプリケーションのセキュリティ対策を怠らず、脆弱性が発見された場合には迅速にパッチを適用することの重要性を改めて浮き彫りにした。システムエンジニアを目指す皆さんにとって、このような脆弱性の情報に常にアンテナを張り、システムを安全に保つための知識とスキルを身につけることは、将来のキャリアにおいて不可欠な要素となるだろう。現在Smartbiを利用している場合は、直ちに最新のパッチを適用し、それまでの間はWAFなどのセキュリティソリューションを活用して、システムを保護することが肝要である。

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