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【ITニュース解説】SMBC日興証券、KongのAPI管理プラットフォームを採用--金融サービスの継続性・耐障害性を強化

2025年09月26日に「ZDNet Japan」が公開したITニュース「SMBC日興証券、KongのAPI管理プラットフォームを採用--金融サービスの継続性・耐障害性を強化」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

SMBC日興証券は、重要な金融サービスを常に安定して提供し、システム障害に強くするため、KongのAPI管理プラットフォームを採用した。これにより、サービスの継続性と耐障害性を強化する。

ITニュース解説

SMBC日興証券が、ミッションクリティカルな金融サービスの継続性と耐障害性を高めるために、KongのAPI管理プラットフォームを採用したというニュースが発表された。これは、現代のシステム開発においてAPI管理がいかに重要かを示す好例であり、特に金融機関のような高い信頼性が求められる業界ではその重要性が際立つ。

まず、「API」について簡単に説明する。APIは「Application Programming Interface」の略で、異なるソフトウェア同士が互いに安全かつ効率的に情報をやり取りするための「窓口」や「約束事」だ。例えば、スマートフォンの天気アプリが、外部の天気情報を提供するサービスからデータを取得したり、オンラインショッピングサイトが、別の決済サービスと連携してお金のやり取りをしたりする際に、このAPIが使われている。現代のシステムは、一つの巨大なプログラムで全てをまかなうのではなく、専門的な機能を持つ小さなサービスが連携し合って動いていることが多い。この連携の要となるのがAPIなのだ。

APIが増え、システムの規模が大きくなるにつれて、それらを適切に管理することが非常に重要になる。管理が不き届きだと、セキュリティの脆弱性が生まれたり、システムのパフォーマンスが低下したり、障害発生時に原因の特定が困難になったり、新しいサービス開発の足かせになったりする可能性がある。そこで登場するのが「API管理プラットフォーム」だ。これは、多数のAPIを一元的に監視し、セキュリティ、パフォーマンス、安定性を確保するための仕組みを提供する。

KongのAPI管理プラットフォームは、このような課題を解決するために設計されている。具体的にどのような機能で金融サービスの継続性や耐障害性を強化するのかを見ていこう。

一つ目はセキュリティの強化だ。金融サービスでは、顧客の個人情報や取引データといった機密性の高い情報を扱うため、セキュリティは最優先事項となる。Kongは、APIへのアクセスを誰に許可するかを厳密に管理する認証・認可の機能や、不正なアクセスやサイバー攻撃からAPIを保護するための機能を提供する。これにより、悪意のある第三者からの攻撃を防ぎ、データの安全性を保つことが可能になる。

二つ目はパフォーマンスとトラフィックの管理だ。金融市場は常に動き、時には膨大な数の取引リクエストが集中することがある。API管理プラットフォームは、このような大量のリクエストを効率的にさばくためのロードバランシング(負荷分散)機能や、特定のAPIへのアクセス過多を防ぐレートリミット(アクセス制限)機能を提供する。これにより、システムがボトルネックで停止することなく、スムーズな取引体験を顧客に提供できる。

三つ目はシステムの信頼性と可用性の向上、すなわち「継続性」と「耐障害性」の直接的な強化だ。SMBC日興証券のような金融サービスは、顧客の資産を預かり、リアルタイムの取引を処理するため、24時間365日止まることが許されない「ミッションクリティカル」なシステムだ。ミッションクリティカルとは、そのシステムが停止すると事業全体に甚大な影響が出る、非常に重要なシステムであることを意味する。

「継続性」とは、サービスが中断することなく動き続ける能力を指す。Kongは、APIの稼働状況を常に監視し、異常があれば自動的に検知・通知することで、問題が大きくなる前に対応できるようにする。また、障害が発生した場合でも、他の部分への影響を最小限に抑え、サービス全体が停止しないように設計を支援する。これは、顧客がいつでも取引状況を確認したり、注文を出したりできる環境を維持するために不可欠な要素となる。

「耐障害性」とは、システムの一部に障害が発生しても、全体として機能し続ける能力のことだ。例えば、ある情報提供APIに一時的な不具合が生じても、基幹となる取引APIには影響が出ないように、API間の依存関係を適切に管理し、障害の影響範囲を限定する仕組みを提供する。これにより、万が一の事態が発生しても、顧客が最も必要とするサービスが停止するリスクを低減できる。金融サービスにおける障害は、直接的な金銭的損失や顧客の信頼失墜につながるため、この耐障害性は極めて重要な要件となる。

さらに、APIの利用状況を詳細に監視・分析する機能も重要だ。どのAPIがどれくらい使われているか、どこでパフォーマンスの問題が発生しているかなどをリアルタイムで把握することで、サービスの改善点を見つけたり、将来のシステム拡張の計画に役立てたりできる。

今回のSMBC日興証券のKong採用は、顧客への安定した金融サービスの提供、そして未来を見据えたシステム基盤の強化に向けた、戦略的な投資と言える。デジタル化が進む現代において、APIは企業内外の様々なサービスを連携させ、新しい価値を生み出すための重要な基盤となっている。システムエンジニアを目指す皆さんは、APIの設計、開発、そしてそれを安全かつ効率的に管理するAPI管理の概念を深く理解することが、今後のキャリアにおいて非常に重要となるだろう。金融業界に限らず、あらゆる業界でAPIとその管理の重要性は増していく一方だからだ。

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