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【ITニュース解説】Tile trackers reportedly have a security flaw that can let stalkers track your location

2025年09月30日に「Engadget」が公開したITニュース「Tile trackers reportedly have a security flaw that can let stalkers track your location」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Tileトラッカーにセキュリティ上の欠陥が発覚した。MACアドレスや識別IDが暗号化されずに送信され、悪意のある第三者がユーザーの位置を追跡できる恐れがある。一度の傍受で識別可能となり、生涯にわたる追跡リスクや悪用の可能性が指摘されている。

ITニュース解説

近年、紛失防止タグとして広く利用されているTileトラッカーに、重大なセキュリティ上の欠陥が発見されたという報告があった。この欠陥は、Tileの利用者が自身の意図しない形で、悪意のある第三者や、場合によってはTileを提供する企業自身によって位置情報を継続的に追跡される可能性があるという、極めて深刻な問題を引き起こす。さらに悪いことに、この欠陥が悪用されることで、Tileの持ち主が、実際には行っていないストーカー行為の犯人に仕立て上げられる危険性まで指摘されている。これは、特定のタグが常に別の誰かのタグの近くにあるように見せかけることができてしまうためだ。

この問題の根源は、Tileタグが周囲に送信する情報の種類と、その情報の扱い方にある。Tileタグは、他の類似するトラッカーと比較して、非常に多くのデータを送信している。その中には、ネットワーク上で個々のデバイスを識別するための固有の番号である「静的なMACアドレス」と、定期的に変化する「回転ID」と呼ばれる識別子が含まれる。報告によると、これらの重要な情報は全く暗号化されておらず、誰でも内容を読み取れる「平文」の状態で送信されているという。平文のデータは、特別なツールを使わなくてもその内容を簡単に読み取れてしまうため、情報漏洩のリスクが非常に高い。

特に問題なのは、静的なMACアドレスだ。MACアドレスはデバイス固有のものであり、通常は工場出荷時に割り当てられ、変更されることはない。もしこの情報が平文で送信されていれば、悪意のある者が一度そのMACアドレスを傍受すれば、そのデバイスがどこにあっても、そのデバイスが持つ固有の「指紋」として特定し続けることが可能になる。つまり、そのデバイスの持ち主の動きを継続的に追跡できるということだ。研究者たちは、これらの情報が平文で保存されている可能性が高いと指摘しており、これではハッカーが簡単にこれらの情報を手に入れられる状態にあると言える。この状態は理論上、Tile社自身がユーザーの位置情報を追跡する能力を持つことにも繋がりかねないが、同社はこのような能力は持っていないと主張している。

さらに状況を悪化させるのは、これらの情報が送信されている最中に、無線周波数スキャナーと呼ばれる、電波を傍受する装置を持つ者であれば誰でも、その情報を簡単に傍受できてしまうという点だ。これは、もう一つの大きなセキュリティ上の抜け穴を作り出す。電波を通じてデータが送られる際、暗号化されていなければ、適切な機器さえあれば誰でもそのデータを「盗聴」できてしまうため、さらに追跡のリスクが高まる。

そして、仮にTile社が静的なMACアドレスの送信を停止したとしても、根本的な問題は解決しない可能性が高いと指摘されている。その理由は、Tile社が回転IDを生成する方法にある。回転IDは、プライバシー保護のためにランダムに変化するべき識別子だが、現在の生成方法では、過去に送信された複数の回転IDを記録することで、将来送信される回転IDを高い精度で予測できてしまうというのだ。これにより、たとえMACアドレスが使えなくなっても、攻撃者は回転IDのパターンを解析することで、特定のデバイスを追跡し続けることが可能になる。

ジョージア工科大学に所属するセキュリティ研究者の一人は、「攻撃者はデバイスからたった一度のメッセージを記録するだけでよい」と述べている。たった一度、デバイスが送信するデータ(MACアドレスや回転ID)を傍受すれば、そのデバイスの「指紋」を一生涯にわたって特定できるようになるということだ。これは、一度デバイスを特定されてしまえば、その後永久にそのデバイス(そしてその持ち主)の動きが追跡され続けるという、まさに「体系的な監視」、つまり広範囲にわたる継続的な監視の危険性を生み出す。

この深刻な調査結果を受けて、ジョージア工科大学に所属するセキュリティ研究者たちは、昨年11月にTileの親会社であるLife360にこれらの発見を報告した。しかし、Wired誌の報道によると、Life360は今年2月以降、研究者たちとの連絡を停止したという。Life360は、セキュリティ面でいくつかの改善を行ったとは述べているものの、その具体的な内容については一切明らかにしていないため、今回の欠陥がどの程度、またどのように対処されたのかは不明なままだ。

このように、Tileトラッカーのセキュリティ欠陥は、ユーザーのプライバシーと安全を大きく脅かすものである。利用者は、自身の位置情報が意図せず他者に監視されるリスク、さらには身に覚えのない犯罪に巻き込まれるリスクに直面している可能性がある。今回の事例は、IoTデバイスの開発において、セキュリティ設計がいかに重要であるか、そしてユーザーのプライバシー保護に対する深い配慮がいかに不可欠であるかを改めて教えてくれるものだ。デバイスが収集・送信する情報の種類、その暗号化の有無、識別子の生成方法など、些細な設計ミスがユーザーの安全を著しく損なう可能性があることを示している。

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