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【ITニュース解説】VSCode で HTMLのテンプレートを使用する

2025年09月10日に「Qiita」が公開したITニュース「VSCode で HTMLのテンプレートを使用する」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

VSCodeでHTMLファイルを効率的に作成する方法を解説。Emmetなどのテンプレート機能を使えば、基本的なHTML構造を素早く生成できる。ショートカットが効かない場合の解決策も紹介しており、初心者エンジニアが開発をスムーズに進めるための役立つ情報だ。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す上で、日々の開発作業を効率的に進めるためのツールは不可欠だ。その中でも、多くのプログラマーやエンジニアに愛用されているのが、Microsoftが開発した高機能なコードエディタ、VSCode(Visual Studio Code)である。VSCodeは、非常に多機能でありながら動作が軽快で、HTML、CSS、JavaScriptといったWeb開発の基本的な言語から、Python、Java、C++など、様々なプログラミング言語に対応している。特にWebサイトやWebアプリケーションを開発する際には、その便利さを実感する場面が多いだろう。

Webページの構造を定義するHTMLは、Web開発の基盤となる言語だ。このHTMLを効率良く記述するために、VSCodeには「Emmet(エメット)」という強力な機能が標準で組み込まれている。Emmetは、短い省略形を入力するだけで、HTMLやCSSの複雑なコードのひな形や構造を自動的に生成してくれるツールだ。例えば、HTMLファイル内で半角の「!」(感嘆符)と入力し、続けてTabキーを押すだけで、HTML文書の基本的な骨格となるタグ群(<!DOCTYPE html><html><head><body>など)が一瞬で生成される。これにより、手作業でタグを一つ一つ入力する手間が省け、記述ミスも減らすことができるため、開発の生産性を大幅に向上させることが可能となる。

しかし、時としてこの便利なEmmetがHTMLファイルで期待通りに動作しないという問題に遭遇することがある。ショートカットキーを押しても何も展開されない、あるいは意図しないコードが生成されてしまうといった状況だ。これは、VSCodeが .html という拡張子を持つファイルをHTML言語として認識しているはずなのに、Emmetの機能がその認識をうまく利用できていない場合に発生することがある。このような事態に直面したとき、どのように問題を解決すれば良いのだろうか。今回の解説では、EmmetがHTMLテンプレートとして機能しない場合の具体的な対処法、特にVSCodeの内部設定を調整する方法について、システムエンジニアを目指す初心者の目線で詳しく掘り下げていく。

この問題の解決策は、VSCodeの動作をカスタマイズするための設定ファイル「settings.json」を編集することにある。settings.jsonは、VSCodeの見た目や挙動、ショートカットキーの割り当て、そして拡張機能の動作など、ありとあらゆる設定をユーザーが細かく調整するために使用される非常に重要なファイルだ。このファイルを適切に編集することで、EmmetがHTMLファイルに対して確実に機能するように設定を上書きし、問題の解決を図ることができる。

具体的な手順を見ていこう。まず、VSCodeを開き、練習のために新しいHTMLファイルを作成する。「index.html」といった名前で保存し、そのファイル上でEmmetの動作を試してみる。具体的には、半角の「!」を入力し、Tabキーを押してみる。もし、ここで基本的なHTMLのひな形が自動生成されなかった場合、Emmetが正しく機能していない状態であることが確認できる。

次に、VSCodeの設定画面を開く。これにはいくつかの方法があるが、最も一般的なのはメニューバーの「ファイル」から「ユーザー設定」を選び、さらに「設定」を選択する方法だ。あるいは、Windows環境であればCtrl + ,(カンマ)、macOS環境であればCommand + ,(カンマ)というショートカットキーを使うのが迅速だ。設定画面が開いたら、その画面の右上の方に「設定(JSON)を開く」というアイコン(通常は波括弧 {} の形をしている)があるので、これをクリックする。すると、VSCodeが直接settings.jsonファイルを開いてくれるため、このファイルを編集する準備が整う。

settings.jsonファイルが開いたら、そのファイルの中に以下のコードを追記する。

"emmet.includeLanguages": { "html": "html" }

この一行のコードが、EmmetがHTMLファイルで正常に動作しない問題を解決する鍵となる。"emmet.includeLanguages"は、Emmetを有効にしたいプログラミング言語を指定するための設定項目だ。通常、VSCodeは.htmlファイルを自動的に「HTML言語」として認識し、Emmetもそれに基づいて動作するはずだが、何らかの環境要因や他の設定との競合によって、その認識が阻害されることがある。ここで"html": "html"という記述は、「VSCodeがhtmlという言語モード(つまりHTMLファイル)を扱っているときには、Emmetもそのファイルをhtmlとして認識し、それに応じたEmmet機能を提供せよ」という明確な命令をVSCodeに与えるものだ。これにより、EmmetがHTMLファイルを扱う際の挙動が確実になり、ショートカットが正しく機能するようになるわけである。

このコードをsettings.jsonファイルの適切な位置(通常は既存の設定項目の間にカンマで区切って追加するか、ファイル末尾に追加する)に追加したら、忘れずにファイルを保存する。VSCodeはファイルを保存すると、ほとんどの場合、設定変更を即座に反映してくれる。保存が完了したら、再び先ほど作成したindex.htmlファイルに戻り、半角の「!」を入力してTabキーを押してみよう。今度は、期待通りにHTMLの基本的なひな形が自動的に展開されるはずだ。これで、EmmetがHTMLファイルで正常に機能するようになったことを確認できる。

このように、一見すると戸惑うような開発ツールのトラブルも、その設定ファイルを理解し、適切に調整することで解決できる場合が多い。VSCodeのsettings.jsonは、開発環境を自分にとって最も使いやすい状態にカスタマイズするための強力なツールであり、その使い方を学ぶことは、システムエンジニアとしてのスキルアップに直結する。問題が発生した際に、単にツールが壊れたと諦めるのではなく、まず設定ファイルを確認し、調整を試みるという習慣を身につけることは、将来のあらゆる開発作業において大いに役立つだろう。この知識は、特定のオペレーティングシステムやVSCodeのバージョンに限定されず、Emmetの動作原理に基づくため、幅広い開発環境で応用可能な普遍的なスキルである。

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