【PHP8.x】curl_multi_setopt関数の使い方
curl_multi_setopt関数は、cURL multiハンドルのオプションを設定する関数です。cURL multiハンドルは、複数のcURL転送を非同期的に実行するために使用されます。この関数を使用することで、タイムアウト時間、接続数制限、エラー処理など、multiハンドル全体の動作を制御する様々なオプションを設定できます。
具体的には、$multi_handle引数に設定対象のcURL multiハンドルを指定し、$option引数に設定したいオプションの種類を指定します。そして、$value引数に設定する値を指定します。設定可能なオプションは、CURLMOPT_で始まる定数として定義されており、例えばCURLMOPT_MAX_TOTAL_CONNECTIONSは、multiハンドルが同時に確立できる最大接続数を設定します。
この関数を使用することで、並列処理の効率を向上させたり、リソースの使用量を調整したり、特定のエラー発生時の動作を定義したりすることが可能です。例えば、大量のURLを並行してダウンロードする場合、CURLMOPT_MAXCONNECTSオプションで接続数を調整することで、サーバーへの負荷を軽減できます。また、CURLMOPT_PIPELININGオプションを有効にすることで、HTTPパイプライン処理を有効にし、パフォーマンスを向上させることができます。
関数が成功した場合は true、失敗した場合は false を返します。関数の利用時は、設定するオプションの種類と値が適切であることを確認してください。誤ったオプションや値を設定すると、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
基本的な使い方
構文(syntax)
curl_multi_setopt(CurlMultiHandle $multi_handle, int $option, mixed $value): bool
引数(parameters)
CurlMultiHandle $multi_handle, int $option, mixed $value
- CurlMultiHandle $multi_handle: 実行中の複数のcURL転送を管理するためのリソースハンドル
- int $option: 設定したいオプションの定数（例: CURLMOPT_MAXCONNECTS）
- mixed $value: $optionで指定したオプションに対応する値
戻り値(return)
bool
curl_multi_setopt関数は、指定されたcURLマルチハンドルにオプションを設定します。成功した場合はTRUEを、失敗した場合はFALSEを返します。