【PHP8.x】hash_init関数の使い方
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hash_init関数は、インクリメンタルなハッシュ計算を開始するために使用される関数です。インクリメンタルなハッシュ計算とは、大きなデータを一度に処理せず、段階的にハッシュ値を計算する手法です。これにより、メモリ使用量を抑えながら巨大なデータやファイルからハッシュ値を生成する際に特に有効です。
この関数は、指定されたハッシュアルゴリズム（例えば、'md5'や'sha256'など、利用可能なアルゴリズムはhash_algos()関数で確認できます）に基づき、ハッシュ計算の状態を管理するHashContextオブジェクトを初期化して返します。
引数として、まず使用するハッシュアルゴリズムの名前（文字列）は必須です。オプションで、ハッシュ計算の動作を制御するフラグ（例えば、メッセージ認証コードであるHMACハッシュを生成するためのHASH_HMACフラグ）や、その際に必要となる秘密鍵を指定することもできます。
hash_initが返すHashContextオブジェクトは、その後hash_update関数で計算対象のデータを追加し、最終的にhash_final関数で完成したハッシュ値を取得するために利用されます。これにより、効率的かつ柔軟にデータの完全性チェックなどに用いられるハッシュ値を計算することが可能になります。
基本的な使い方
構文(syntax)
$hashContext = hash_init("sha256", HASH_HMAC, "your_secret_key");
引数(parameters)
string $algo, int $flags = 0, string $key = ''
- string $algo: 使用するハッシュアルゴリズム名を指定する文字列
- int $flags = 0: ハッシュコンテキストの動作を制御するフラグを指定する整数。デフォルトは0
- string $key = '': ハッシュ化に使用する秘密鍵を指定する文字列。デフォルトは空文字列
戻り値(return)
HashContext
ハッシュコンテキストリソースを返します。これは、ハッシュ処理の初期状態を保持するために使用されます。