Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

SCCM(エスシーシーエム)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

SCCM(エスシーシーエム)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

システムセンター構成マネージャー (システムセンターコウセイマネージャー)

英語表記

SCCM (エスシーシーエム)

用語解説

SCCMとは、System Center Configuration Managerの略称で、大規模な企業や組織のIT環境において、多数のコンピュータやサーバーといったエンドポイントデバイスを一元的に管理するためのマイクロソフトが提供する統合管理ソリューションだ。システムエンジニアを目指す上で、このツールが企業のITインフラ管理に不可欠であることを理解することは重要だ。その目的は、IT管理者が膨大な数のデバイスに対して、ソフトウェアの展開、セキュリティパッチの適用、OSの展開、設定の管理、資産のインベントリ収集といった様々なタスクを効率的かつ自動的に実行できるようにすることにある。これにより、手作業による管理の負担を軽減し、セキュリティレベルを向上させ、コンプライアンスを維持することが可能になる。現在は「Microsoft Configuration Manager」という名称に変わっているが、その機能や役割は依然として多くの組織で重要な位置を占めている。

詳細について見ていこう。SCCMが提供する主要な機能は多岐にわたる。

まず、**資産管理(インベントリ)**機能だ。これは、組織内のすべてのデバイスに関するハードウェア情報(CPU、メモリ、ストレージなど)とソフトウェア情報(インストールされているアプリケーション、ライセンス情報など)を自動的に収集し、データベースに保存する。これにより、IT管理者は組織全体のIT資産を正確に把握し、計画的なIT投資やライセンス管理を行うことができる。

次に、ソフトウェア展開機能だ。これは、新しいアプリケーションのインストール、既存アプリケーションのアップデート、または不要なアプリケーションのアンインストールを、多数のクライアントデバイスに対して一括で自動的に行う。管理者は、ソフトウェアパッケージを作成し、それを特定のユーザーグループやデバイスコレクションに配布するだけで、手間なくソフトウェアを展開できる。ユーザーは特別な操作をすることなく、必要なソフトウェアが利用可能になる。

**OS展開(OSD)**機能も非常に強力だ。これは、新しいPCをセットアップする際や、既存のPCのOSをアップグレードする際に、OSのインストールプロセスを自動化する。PXEブート、USBメディア、またはネットワーク経由で、Windowsのイメージを展開し、ドライバの適用、アプリケーションのインストール、ドメイン参加などの初期設定までを一連のタスクシーケンスとして実行できる。これにより、手作業でOSをインストールする手間と時間を大幅に削減し、標準化された環境を迅速に構築することが可能になる。

セキュリティパッチ管理は、Windows Update For Businessと連携し、OSやMicrosoft製品のセキュリティ更新プログラムを管理する。管理者は、どの更新プログラムをどのデバイスに適用するかを細かく制御し、テスト環境での検証後に本番環境へ展開するといった運用が可能だ。これにより、最新のセキュリティ脅威からデバイスを保護し、システム全体のセキュリティレベルを維持する上で不可欠な役割を果たす。サードパーティ製のパッチ管理機能も拡張可能だ。

**コンプライアンス設定(構成管理)**機能も重要だ。これは、組織のセキュリティポリシーや設定基準にデバイスが準拠しているかを継続的に監視し、逸脱している場合は自動的に修正する。例えば、特定のレジストリ設定が変更されていないか、特定のサービスが実行されているか、パスワードポリシーが適用されているかなどをチェックし、常に望ましい状態を維持するように強制する。これにより、セキュリティリスクを低減し、監査要件への対応を支援する。

また、リモートコントロール機能を使えば、IT管理者はユーザーのデバイスに遠隔から接続し、トラブルシューティングやサポートを行うことができる。これにより、ユーザーの問題解決を迅速化し、サポートコストを削減する。

SCCMのアーキテクチャは、サイトサーバー、データベースサーバー、管理ポイント、配布ポイント、クライアントエージェントといった複数の役割を持つコンポーネントで構成される。これらのコンポーネントが連携し、数万台規模のデバイスを管理するスケーラビリティと堅牢性を提供している。

近年では、クラウドベースのデバイス管理サービスである「Microsoft Intune」との連携が強化され、「共同管理(Co-management)」というアプローチが推進されている。これは、オンプレミス環境のSCCMとクラウドのIntuneを併用することで、デバイス管理の柔軟性を高め、ハイブリッドな環境での一元管理を実現するものだ。例えば、OS展開はSCCMで行い、アプリ配布はIntuneで行うといった使い分けが可能になる。

このように、SCCM、現在のMicrosoft Configuration Managerは、大規模なIT環境を効率的かつセキュアに管理するための中心的なツールであり、システムエンジニアとして企業のITインフラを支える上で、その機能と運用を理解することは非常に価値があると言えるだろう。

関連コンテンツ

関連IT用語