value属性(バリューアトリビュート)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説
value属性(バリューアトリビュート)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
読み方
日本語表記
値属性 (あたいぞくせい)
英語表記
value attribute (バリューアトリビュート)
用語解説
value属性は、HTML要素に特定の値を付与するために使用されるグローバル属性の一つであり、特にWebフォームの入力要素や選択要素において重要な役割を果たす。この属性は、ユーザーインターフェースに表示される初期値の設定、ユーザーが入力したデータのサーバーへの送信、あるいは特定の要素の内部的な数値表現など、その使用される要素の種類によって多岐にわたる意味を持つ。システムエンジニアを目指す上で、Webアプリケーションの動作原理を理解するためには、value属性の働きを深く把握することが不可欠である。
value属性の具体的な用途は、主にHTMLのフォーム関連要素に集中している。例えば、<input>要素においては、そのtype属性の値によってvalue属性の意味が大きく変化する。type="text"、type="password"、type="email"、type="number"などのテキストベースの入力フィールドの場合、value属性はユーザーに初期表示される文字列や数値、またはユーザーが実際に入力するデータを表現する。ユーザーが何も入力しないままフォームを送信した場合、value属性に設定されていた値がサーバーに送信されることになる。これにより、フォームの初期値を事前に設定したり、データベースから取得した既存のデータを編集フォームに表示したりすることが可能になる。
type="hidden"の<input>要素では、value属性はユーザーには表示されないが、フォーム送信時にサーバーに渡される隠しデータを保持する。これは、セッションIDや現在のページのIDなど、ユーザーの操作には直接関わらないが、サーバー側で処理に必要な情報を渡す際に利用される。セキュリティ上の理由から、ユーザーに改ざんされてはならない重要な情報には使用すべきではないが、ユーザー体験を損なうことなく追加情報を送信する非常に便利な手段である。
ボタンタイプの<input>要素、すなわちtype="submit"、type="reset"、type="button"の場合、value属性はボタンに表示されるテキストを設定する。例えば、<input type="submit" value="送信する">と記述すると、「送信する」というテキストが表示されたボタンが生成される。この場合、type="submit"であれば、value属性の値がそのままフォーム送信時にサーバーに渡されることはなく、代わりにボタンの名前属性とその値がペアで送信されることが一般的である。
選択肢を提示するタイプの<input>要素、例えばtype="radio"やtype="checkbox"においては、value属性はそれぞれの一意な値を定義する。ユーザーがこれらの要素を選択してフォームを送信すると、選択された要素のvalue属性に設定された値がサーバーに送信される。この際、画面に表示されるラベルテキストとvalue属性の値は異なっていても構わない。例えば、ユーザーには「はい」と表示しつつ、サーバーには内部的な識別子である「1」を送信するといった使い方ができる。
<select>要素と組み合わせて使用される<option>要素でも、value属性は極めて重要である。<option>要素のvalue属性は、そのオプションが選択されたときにサーバーに送信される値を指定する。もし<option>要素にvalue属性が指定されていない場合、<option>要素の内側のテキストコンテンツが代わりにサーバーに送信される。例えば、<option value="apple">りんご</option>の場合、ユーザーが「りんご」を選択すると、サーバーには「apple」という文字列が渡される。これは、表示名と内部的なデータ表現を分ける際に役立つ。
<button>要素もvalue属性を使用できる。<button type="submit" name="action" value="save">保存</button>のように記述すると、ボタンの表示は「保存」となるが、フォーム送信時にはname="action"とvalue="save"のペアがサーバーに送信される。これは<input type="submit">とは異なり、ボタンの表示テキストと送信される値を独立して設定できるため、より柔軟なフォームデザインが可能になる。
リスト要素である<li>要素においてもvalue属性は用いられる。ただし、これは順序付きリストである<ol>要素の子要素として使用された場合に限られる。<li>要素のvalue属性は、そのリスト項目の番号を指定する役割を果たす。例えば、<ol><li>項目1</li><li value="5">項目2</li></ol>とすると、「項目1」の次に「項目2」が「5」番目として表示され、その後の項目は「6」番目から始まる。
また、<progress>要素や<meter>要素のような進捗状況や測定値を表示する要素でもvalue属性が使用される。これらの要素では、value属性は現在の進捗や測定値を示す数値として機能し、最大値や最小値と組み合わせて視覚的な表現に利用される。
これらのように、value属性はHTMLのさまざまな要素において、その要素が持つ「値」を定義し、Webページの表示内容やユーザーとのインタラクション、そしてサーバーとのデータ連携に深く関わる属性である。JavaScriptを利用すれば、element.valueのようにDOM(Document Object Model)を介してvalue属性の値を動的に読み取ったり変更したりすることも可能である。これにより、ユーザーの操作に応じてリアルタイムでフォームの値を更新したり、入力内容を検証したりといった高度なWebアプリケーションの機能が実現される。value属性の適切な理解と使用は、効率的で堅牢なWebシステムを開発するための基礎的な知識であり、システムエンジニアとして不可欠なスキルの一つと言える。