【ITニュース解説】Two Months Running an AI-API Reference Site Solo: Google Punished the Launch, Bing Didn't Care
2026年10月09日に「Dev.to」が公開したITニュース「Two Months Running an AI-API Reference Site Solo: Google Punished the Launch, Bing Didn't Care」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
システムエンジニア向けのAI-API情報サイトを個人で2ヶ月運営。Googleは多くの記事をインデックスせず評価が低いが、Bingは迅速に記事を認識し、外部リンクも評価した。運営者は、検索エンジンの挙動に翻弄されつつも、質の高い情報と継続的なコンテンツ発信でサイト成長を目指す。
ITニュース解説
AI-APIのリファレンスサイト「ai-info」を一人で運営し、2ヶ月で42本の記事を公開した経験が語られている。このサイトは、開発者が「最も安いコーディングエージェントのプランは何か」「Xは使う価値があるのか」といった具体的な疑問を解決できるよう、AI APIの価格比較、モデル間の比較、各種ガイドを提供することを目的とする。アフィリエイトリンクは意図的に設定せず、純粋に情報提供に徹している点が特徴だ。
サイトは2026年8月に公開され、DeepSeek、モデル比較、コーディングエージェント、ローカルモデル、ニュースといった6つのセクションにまたがる42本の記事が公開された。特に最初の19本の記事は、検索エンジンのクローラーに多くの情報を一度に提供するため、意図的に一斉に公開された。
Google検索エンジンにおけるサイトの動向は、大きく3つの段階を経て推移した。最初の「ハネムーン期間」では、サイト公開後すぐにGoogleにインデックスされた。しかし、驚くべきことに、インデックスされたのは「DeepSeek hub」という特定のナビゲーションページ1ページのみで、サイトのトップページや他の記事ページは全くインデックスされなかった。それでも、このページは短期間ながら検索結果に表示され、表示回数を得たため、運営者にとっては狭い範囲ではあるが励みになった。
しかし、9月18日頃から状況は一変する。「フェード期間」に入り、それまで得ていた表示回数がゼロになり、「DeepSeek hub」ページもGoogleのインデックスから削除されてしまった。Google Search Console(GSC)には、手動でのペナルティや警告メッセージは一切表示されなかったため、まさに「沈黙」の状態だった。
そして現在の状況は「現状」として説明されている。10月8日のGSCの記録によると、サイトのトップページ、ニュースハブ、ローカルハブの合計3ページだけがインデックスされている。重要なコンテンツである42本もの記事ページは、依然として一つもインデックスされていない状態だ。運営者は、この状況をGoogleが特定の記事の品質が悪いと判断したのではなく、「サイト全体」に対する不信感や疑念(大量コンテンツへの疑い、新しいドメインへの不信感など)に基づく「サイトレベルの評価」だと解釈している。
この厳しいGoogleの評価に対し、運営者はパニックに陥り、コンテンツの公開頻度を落として「品質改善」を図るという一般的な対策はとらないと決めた。その理由は、Bing検索エンジンや直接アクセスからのトラフィックが既に存在し、また40本以上の記事が初期ライブラリとして活用できる状態にあるからだ。今後は、毎日記事を公開し続ける方針を堅持しつつ、Googleが一度信頼した実績のあるハブページ(ホームページ、各ハブ)にバックリンク(他のサイトからのリンク)を集中させる戦略をとる。これがGoogleに対する最も有望なシグナルだと考えている。
一方、Bing検索エンジンからは意外な反応が得られた。9月29日、運営者は自身のサイトの記事の一部を開発者向けコミュニティサイト「dev.to」にクロスポストした。この際、元の「ai-info」サイトへの正規URL(canonical)を指定した。するとBingは、同日中にdev.to上のコピーをインデックスし、さらに元の「ai-info」サイトへのバックリンクも適切にカウントした。これは運営者にとって嬉しい驚きだった。
Googleの挙動は対照的だった。Googleはdev.to上のコピーを全くインデックスしなかった。これは正規URLの本来の機能(オリジナルコンテンツを検索エンジンに正しく伝え、重複コンテンツとみなされないようにする)として期待される通りの挙動であり、運営者も特に不満はない。しかし、この出来事は、同じサイトに対してGoogleとBingという二つの主要な検索エンジンが、全く異なるゲームをしていることを鮮明に示している。
dev.toからのバックリンクは、合計で7つ存在し、これらは「dofollow」属性(検索エンジンがリンク先を評価する際に考慮するリンク)を持つことが確認された。このことから、dev.toがリンクソースとして機能することは明らかになった。しかし、Googleがdev.to上のコピーをインデックスしなかったため、コピー記事内のテキストが「ai-info」サイトのランキング向上に直接貢献することはなかった。つまり、Googleにおける検索からのリーチはほぼゼロであり、得られたのはリンク自体の価値のみだったと言える。
42本もの高品質な記事を一人で作り続けるためのワークフローも紹介されている。多くの記事を公開する「量」の戦略は、「一本一本の品質」が伴って初めて効果を発揮するという考えに基づいている。そのための3つの主要なルールは以下の通りだ。 一つ目は「厳密な検証」である。各記事には、3〜5個の具体的な数値が含まれる場合、それらを必ず公式ソースで直接確認する。それ以外の背景情報についても、引用元の媒体名を明記する。そして、実際に確認が取れた数値にのみ「検証済み」のマークを付けることで、情報の信頼性を担保する。 二つ目は「中国メディアの翻訳ギャップ」を埋めるという戦略だ。運営者は中国の技術系メディアやベンダーの発表を常時モニターしている。例えば、DeepSeekの価格変更といった重要な発表は、中国語でまず報じられ、その後英語圏で正式に報道されるまでに通常1〜2日のタイムラグがある。この6〜48時間の情報ギャップを狙って記事を執筆することで、一人で運営するサイトでも競争優位性を確立している。 三つ目は「日付入り注意書きの徹底」である。すべての記事に「〇年〇月〇日時点の情報」といった注意書きを明記している。これは、価格やプランといった情報は常に変動するものであり、その変化を無視して「常に正しい」と主張することは、リファレンスサイトの信頼性を損なうという考えに基づく。公開時点での正確性にのみ責任を持つことで、サイトの長期的な信頼性を維持する。
運営開始から2ヶ月が経過した時点での正直な評価は以下の通りである。Googleからの成果はゼロに近い。3つの骨格ページのみがインデックスされ、実質的な検索からの表示回数は得られていない。一方、Bingからは高い評価を得ている。同じ日中に記事をインデックスし、バックリンクも適切にカウントしている。直接アクセスや他のサイトからの参照トラフィックはまだ小さいが、着実に成長している。この挑戦の根底には、AI APIに関する開発者の意思決定支援クエリは、英語圏においてまだ十分に満たされていない需要があり、本当に役立つページには、バックリンクと時間の経過とともに必ず成果が伴うという信念がある。
運営者は、この挑戦の結果を今後も公開していく意向を示しており、6ヶ月後にはさらに詳しい状況が明らかになるだろう。このデータは2026年10月8日〜9日時点のものであり、検索エンジンのインデックス状況やランキングは日々変動する可能性があるため、その点を理解した上で参考にする必要がある。