【ITニュース解説】Best motherboard for desktop pc
2025年09月16日に「Medium」が公開したITニュース「Best motherboard for desktop pc」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
デスクトップPCの性能を左右するマザーボードの選び方を解説する。CPUやメモリ、グラフィックボードなどを繋ぐ重要な基盤であり、用途に合った最適なものを選ぶことでPCの安定性や拡張性が決まる。快適なPC環境を構築するための参考にしよう。
ITニュース解説
PCの全ての部品を接続し、互いに通信させる中心的な役割を担う基盤回路基板がマザーボードである。CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックカードなど、あらゆる部品はマザーボードを介して連携する。このため、マザーボードはPCの性能、安定性、拡張性を大きく左右する。適切なマザーボードを選ぶことは、自分のPCの可能性を最大限に引き出すために非常に重要である。
マザーボードの主要な構成要素の一つはCPUソケットである。これはCPUを物理的に装着し、電気的に接続するための部位であり、マザーボードの中央付近に配置されていることが多い。CPUソケットの形状と規格は、CPUの種類(Intel製かAMD製か)と世代によって異なるため、マザーボードを選ぶ際にはまず、使いたいCPUに対応するソケットを持つものを選ぶ必要がある。例えば、IntelのLGA1700ソケットは第12世代以降のIntel Coreプロセッサに対応し、AMDのAM5ソケットはRyzen 7000シリーズ以降に対応する。ソケットが合わないCPUは物理的に装着できないため、互換性の確認はPC構築の第一歩となる。
次に重要なのがチップセットである。チップセットはマザーボードの「司令塔」とも言える部品で、CPUとマザーボード上の他のすべてのコンポーネント(メモリ、ストレージ、拡張スロット、USBポートなど)との間のデータ転送を管理する役割を担う。チップセットの種類によって、サポートされるCPUの世代、利用可能なPCI Expressレーン数、SATAポートやUSBポートの数、オーバークロックの可否などの機能が決まる。IntelではZシリーズ(高性能、オーバークロック対応)、Hシリーズ(汎用)、Bシリーズ(ビジネス、コストパフォーマンス)などがあり、AMDではXシリーズ(高性能)、Bシリーズ(汎用)などがある。高性能なチップセットほど多くの機能や高い拡張性を提供するが、価格も高くなる傾向がある。初心者がPCを構築する際は、まずCPUと互換性があり、かつ自分の用途に合った機能を提供するチップセットを持つマザーボードを選ぶことが肝要である。
RAMスロットはメインメモリ(RAM)を装着するためのスロットで、通常2つまたは4つ用意されている。現在主流のメモリ規格はDDR4またはDDR5であり、マザーボードによってどちらか一方、あるいは両方に対応する。スロットの数が多いほど大容量のメモリを搭載でき、RAMの速度や容量はPCのパフォーマンスに直結するため、マザーボードがサポートする最大速度や容量を確認することも重要である。複数のRAMモジュールを組み合わせて使用することで、データの読み書き速度を向上させるデュアルチャネルやクアッドチャネルと呼ばれる技術を利用できる場合もある。
グラフィックカードやNVMe SSD、ネットワークカード、サウンドカードなどの拡張カードを接続するためのスロットがPCI Express(PCIe)スロットである。特にグラフィックカードはPCの性能に大きく影響するため、PCIe x16スロットの有無と世代(PCIe 3.0, 4.0, 5.0)が重要になる。世代が新しいほどデータ転送速度が速く、最新の高性能グラフィックカードやNVMe SSDの性能を最大限に引き出すことができる。
ストレージデバイスを接続するためのポートには、SATAポートとM.2スロットがある。SATAポートは従来のHDDや2.5インチSSDの接続に広く使用される。M.2スロットは小型で高速なNVMe SSDを直接マザーボードに装着でき、PCIeレーンを直接利用するため、SATA接続のSSDよりもはるかに高速なデータ転送が可能である。PCの起動速度やアプリケーションの読み込み速度に直結するため、M.2スロットの有無や対応するPCIe世代も重要な選択基準となる。
マザーボードの背面には、USBポート、LANポート、オーディオジャック、ディスプレイ出力ポート(HDMI, DisplayPortなど)などが集まったI/Oパネルがある。これらのポートはキーボード、マウス、モニター、プリンター、外付けHDDなど、PCの外部デバイスを接続するために不可欠である。必要なUSBポートの数や種類(USB 2.0, 3.0, 3.2 Gen1/Gen2, Type-C)、LANポートの速度(ギガビットイーサネットなど)、無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothの有無などを確認することは、自分の使い方に合ったPCを構築するために重要である。
マザーボードにはサイズと形状によっていくつかの標準規格があり、これをフォームファクタと呼ぶ。最も一般的なのはATX、Micro-ATX、Mini-ITXの3種類である。ATXは最も大きく拡張スロットやポートが多く、高い拡張性と冷却性能を持つPCに適している。Micro-ATXはATXよりも小型で、拡張スロットの数が少なくなることが多いが、コンパクトなPCケースに収まりやすい。Mini-ITXは最も小型なフォームファクタで、拡張スロットは通常一つしかないため、小型PCやホームシアターPC(HTPC)などに適しているが、拡張性や冷却性能には限りがある。マザーボードのフォームファクタは、使用できるPCケースの種類や搭載できる部品の数に影響するため、PC全体の設計を考える上で重要な要素である。
マザーボードを選ぶ際、最も重要なのは、まず使用したいCPUとの互換性を確認することである。ソケット形状とチップセットがCPUに対応しているかを必ず確認する。次に、自分のPCの使用目的と予算を明確にする。ゲーム用途であれば、高性能なグラフィックカードをサポートできるPCIe 4.0または5.0 x16スロット、十分なM.2スロット、安定した電力供給が可能な電源フェーズを持つマザーボードが望ましい。一般的な事務作業やウェブ閲覧が主な目的であれば、より安価なチップセット(例: Intel Bシリーズ、AMD Bシリーズ)のMicro-ATXマザーボードでも十分である。
将来的な拡張性も考慮に入れるべきである。例えば、現時点ではSSDを1つしか使わないとしても、将来的にストレージを追加する可能性があるなら、複数のM.2スロットやSATAポートがあるマザーボードを選ぶと良い。また、より大容量のメモリが必要になる可能性を考えて、RAMスロットの数も確認する。必要な入出力ポートの数や種類も考慮する。例えば、USB Type-Cポートが必須であれば、それが搭載されているかを確認する。無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothが必要であれば、それらがオンボードで搭載されているモデルを選ぶか、別途拡張カードを用意する必要があるかを判断する。冷却性能も重要であり、特に高性能なCPUやオーバークロックを検討する場合、VRM(Voltage Regulator Module)のヒートシンクがしっかりしているか、M.2スロット用のヒートシンクが付属しているかなども確認するポイントとなる。安定した動作には適切な冷却が不可欠である。
マザーボードはPCの全ての部品を結びつけ、システム全体のパフォーマンスと安定性を決定する中心的な役割を果たす。初心者にとっては、まず使用したいCPUとの互換性を最優先に確認し、次に自分の用途と予算に合わせて必要な機能や拡張性を備えたモデルを選ぶことが成功の鍵となる。安易に安価なものを選びすぎると、将来的なアップグレードの選択肢が狭まったり、システムが不安定になったりする可能性もあるため、慎重な検討が求められる。正しい知識を持ってマザーボードを選ぶことで、快適で長く使えるPCを構築できるだろう。