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【ITニュース解説】The Day I Couldn’t Explain My Own Code

2025年09月23日に「Medium」が公開したITニュース「The Day I Couldn’t Explain My Own Code」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

筆者は、自分が書いたコードを他人に説明できない経験をした。この体験をきっかけに、彼はコードの書き方に対する考え方を根本から見直し、他者が理解しやすいコードを書くことの重要性を学んだ実話。

出典: The Day I Couldn’t Explain My Own Code | Medium公開日:

ITニュース解説

プログラミング学習を進め、やがて自分で書いたコードを誰かに説明しようとしたとき、あるいは数ヶ月ぶりにそのコードを見返したとき、自分が何のためにこのコードを書いたのか、なぜこのような実装にしたのか、すぐに思い出せない、あるいはうまく説明できないという経験は多くのシステムエンジニアが一度は直面する課題だ。これは、あるプログラマーが弟からの素朴な質問に自分の書いたコードの意図を答えられなかったという出来事をきっかけに、コードの書き方について深く考え直すことになったという記事が示唆している重要な点である。

なぜこのような状況が起こるのだろうか。コードを書く時点では、そのロジックや意図は開発者の頭の中に明確に存在する。しかし、時間が経過したり、急ぎの作業で場当たり的な修正を繰り返したりすると、その時の背景や判断基準が忘れ去られてしまうことは珍しくない。特に、動けば良いという短期的な視点に陥りがちで、将来的にコードを読むであろう自分自身や他の開発者のことを考慮せずに書き進めてしまうと、コードは複雑になり、その意図が不明瞭になる。プログラミングにおいて、ただ正しく動作するコードを書くことは重要だが、それはあくまで始まりに過ぎない。

システムエンジニアにとって本当に価値があるのは、正しく動作するだけでなく、誰が読んでも理解しやすく、将来の変更にも柔軟に対応できる「良いコード」を書く能力だ。この「良いコード」には、可読性、保守性、拡張性といった要素が深く関わってくる。可読性が低いコードは、バグの特定や機能追加の際に多くの時間と労力を要し、プロジェクト全体の進行を遅らせる原因となる。

では、自分の書いたコードをいつでも自信を持って説明できるような「良いコード」を書くためには、どのような点を意識すれば良いのだろうか。まず重要なのは、コードの可読性を高めることである。変数や関数の名前は、その役割や目的を明確に表すように命名する。例えば、「temp」や「data」のような漠然とした名前ではなく、「customer_id」や「calculate_total_price」のように具体的な意味を持つ名前を選ぶべきだ。また、一つの関数があまりにも多くの処理を担当したり、ロジックが複雑になりすぎたりしないよう、機能を細かく分割し、それぞれが特定の役割に集中するように設計する。これにより、コードの各部分が何をしているのかを理解しやすくなる。さらに、コード全体で一貫したスタイルを保つことも大切だ。例えば、インデントの付け方や変数名の命名規則など、統一されたルールに従うことで、コードの見た目が整理され、読みやすさが増す。

次に、コードが「何を」しているかだけでなく、「なぜ」そのように書かれているのか、という意図を明確にすることが不可欠である。特定のアルゴリズムを採用した理由、エラー処理を厳重にした背景、あるいは特定の外部ライブラリを選んだ経緯など、コードの背後にある設計判断やビジネス上の要件を意識して実装する。これにより、後からコードを見た人が、単に処理の流れを追うだけでなく、そのコードが解決しようとしている課題や、開発者が直面した制約を理解できるようになる。例えば、なぜこの部分に高いパフォーマンスが求められるのか、なぜこのデータはセキュリティ上特に注意して扱う必要があるのか、といった理由が理解できれば、不必要な変更を防ぎ、より適切な保守が可能になる。

また、常に他者の視点を取り入れることも重要だ。自分が書いたコードが、プログラミング経験の少ない人や、そのプロジェクトに初めて関わる人が読んだときに、どれだけ理解しやすいかを想像してみる。この視点は、コードレビューやペアプログラミングといった共同開発の経験を通じて養われることが多い。初心者にとっては、自分が書いたコードを他の人にレビューしてもらい、フィードバックをもらう経験が、客観的な視点を身につける上で非常に価値がある。

コード自体が最も優れたドキュメントであるべきだが、コードだけでは表現しきれない高レベルな設計思想やビジネスロジックが存在する場合もある。そのような場合は、簡潔で的確なコメントや別途ドキュメントとして記録することも有効だ。ただし、コメントはコードの内容を冗長に繰り返すのではなく、なぜそのような実装になったのか、どのような前提条件があるのかなど、コードだけでは伝わりにくい背景や意図を補足する役割を果たすべきである。

そして、一度書いたコードが完璧であることは稀であることを認識し、継続的に改善する姿勢を持つことだ。これをリファクタリングと呼ぶ。システムの要件が変化したり、新しい技術やより良い実装方法を学んだりするたびに、コードは改善の余地を持つ。定期的にコードを見直し、より読みやすく、保守しやすい形に整えていく活動は、バグ修正や機能追加と同じくらい重要な開発プロセスの一部である。リファクタリングを怠ると、コードベースは徐々に複雑化し、技術的負債が増大し、最終的には変更を加えることが困難な状態に陥ってしまう。

自分のコードを説明できないという経験は、多くのシステムエンジニアが成長する上で通過する一つのステップであり、決してネガティブなことばかりではない。むしろ、この経験をきっかけに、単に「動くコード」を書くだけでなく、「理解しやすい、良いコード」を書くことの重要性を深く認識する機会となる。これはプロフェッショナルなシステムエンジニアとして不可欠な視点であり、常にコードの裏にある「なぜ」を意識し、読み手の立場になって考える習慣を身につけることが、高品質なシステム開発と自身のキャリア形成において大きな差を生むことになるだろう。

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