【ITニュース解説】DevOps by Doing: Setting Up a Complete Modern DevOps Environment — Part 1
2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「DevOps by Doing: Setting Up a Complete Modern DevOps Environment — Part 1」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
DevOps環境構築の第一歩として、Git初期化、Node.jsアプリ作成、テスト設定、ESLint導入を行う。package.jsonを編集し、JestとSupertestをインストール。テストコードを作成し、`npm test`で実行。ローカル環境でアプリを起動し、動作確認。次ステップはDocker、CI/CD設定。
ITニュース解説
この記事は、システムエンジニアを目指す初心者に向けて、DevOps環境構築の第一歩を解説するものだ。DevOpsとは、開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせた考え方で、ソフトウェアの開発からリリース、運用までを効率的に行うための手法や文化を指す。この記事では、実際に手を動かしながらDevOpsの環境を構築していくことを目的としている。
まず、前提としてGit、Node.js、Docker、Docker Compose、そしてGitHubのアカウントが必要になる。これらは、それぞれバージョン管理、アプリケーション開発、コンテナ化、複数コンテナの管理、ソースコードの共有と自動化に用いられるツールだ。
最初のステップはGitの設定だ。Gitはソースコードの変更履歴を記録し、複数人での共同開発を円滑に進めるためのツールだ。git configコマンドを使って、自分の名前とメールアドレスをGitに登録する。これは、誰がどの変更を行ったかを記録するために重要だ。次に、git initコマンドで新しいGitリポジトリを作成する。リポジトリとは、プロジェクトのファイルや変更履歴を保存する場所のことだ。
次に、Node.jsを使ってWebアプリケーションの骨組みを作る。npm init -yコマンドでpackage.jsonファイルを作成する。package.jsonは、プロジェクトの名前やバージョン、依存関係などの情報を記述したファイルだ。この記事では、package.jsonの内容を書き換えて、開発に必要なスクリプト(例えば、アプリケーションの起動、テストの実行、コードの品質チェックなど)を定義している。
Webサーバーのコードはapp.jsというファイルに記述する。このコードは、HTTPサーバーを起動し、いくつかのURL(例えば、/, /health, /info, /metrics)に対して異なる応答を返すように記述されている。/healthはサーバーの状態を返すエンドポイント、/infoはシステム情報を返すエンドポイント、/metricsはPrometheusという監視ツールで利用できる形式でメトリクスを提供するエンドポイントだ。
次に、アプリケーションのテストを行う。テストは、コードが正しく動作することを確認するために不可欠だ。JestとSupertestというライブラリを使って、各エンドポイントが期待通りの応答を返すかをテストする。tests/app.test.jsというファイルにテストコードを記述し、npm testコマンドでテストを実行する。
最後に、アプリケーションを起動して、ブラウザやcurlコマンドでアクセスし、動作を確認する。npm startコマンドでサーバーを起動し、http://localhost:3000/などのURLにアクセスして、それぞれのエンドポイントが期待通りの応答を返すかを確認する。
この記事では、Gitの設定、Node.jsアプリケーションの作成、テストの実行というDevOps環境構築の基礎を学んだ。次のステップでは、.gitignoreファイルの設定、.env.exampleファイルの作成、ESLintの導入、Dockerfileの作成、Docker Composeの設定など、より高度な内容に進んでいく。これらのステップを踏むことで、アプリケーションをコンテナ化し、自動的にテスト、デプロイできる環境を構築することができる。