【ITニュース解説】freee株式会社実務インターン記
2025年10月03日に「Zenn」が公開したITニュース「freee株式会社実務インターン記」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
freeeの実務インターンシップに2週間参加した体験記。技術イベントをきっかけに企業文化に関心を持ち、実際の開発現場で多様な学びと充実した経験を得たことが綴られている。
ITニュース解説
この記事は、freee株式会社で2025年9月1日から9月12日までの10営業日に行われた夏季インターンシップの体験記である。筆者は2週間という短い期間ながらも、非常に充実した実務経験を得たと述べている。
インターンシップに参加するきっかけは、2024年の夏に開催されたfreeeの技術イベント「freee技術の日2024」だった。大規模な技術イベントを自社で開催している企業文化に魅力を感じ、当日の講演内容にも感銘を受けたことが、freeeに興味を持つ最初のきっかけとなった。その後、インターンシップへの応募プロセスとして、履歴書やエントリーシートの提出、技術課題のクリア、そして面接といった選考ステップを経て、最終的に参加が決定した。技術課題ではGo言語を使ったAPIの実装とテストコードの作成が求められ、面接ではチーム開発の経験や学習意欲、課題解決へのアプローチが問われたという。
インターンシップで筆者が配属されたのは、「会計freee」と「人事労務freee」という異なるサービス間のデータ同期を改善するチームだった。具体的な課題は、会計freeeから人事労務freeeへ従業員の勤怠データを正しく連携させる仕組みを改善することであった。この同期処理はGo言語で実装されており、途中で処理が停止しても問題なく再開できるよう、「冪等性」という、何度同じ操作を繰り返しても結果が同じになる性質を保つ設計が重要とされた。データ確認やデバッグ作業には、Googleが提供する大規模データ分析サービスであるBigQueryを使い、SQLクエリを実行してデータの状態を詳細に分析しながら開発を進めた。
開発環境は、Google Cloud Platform(GCP)上に構築されており、インフラの構成はTerraformというツールでコード化されていた。Terraformは、サーバーやネットワークといったITインフラをコードで記述し、自動的に構築・管理するためのツールである。筆者は、Dockerという技術を使って自分のパソコン上に開発環境を構築した。Dockerはアプリケーションとその実行に必要な環境を「コンテナ」という形でまとめてパッケージ化する技術で、これによって開発環境の違いによる問題を減らし、スムーズに開発を進められる。開発作業には、Go言語に特化した統合開発環境(IDE)であるGoLandと、AIがコードの候補を自動生成・補完するGitHub Copilotを活用し、効率的にコーディングを行った。
実装の過程では、メンターや他の社員との「ペアプログラミング」や「モブプログラミング」を経験した。これらは複数人で一つのコードを一緒に書いたり、議論しながら開発を進めたりする手法で、問題解決の方法やより良い実装の考え方を実践的に学ぶ機会となった。設計段階からチーム全体で多くの議論を重ね、コードレビューを通じてより良い設計や実装、そしてテストコードの重要性を深く理解した。テストコードは、プログラムが意図した通りに動作するかを確認するためのコードであり、コードの品質を保つ上で非常に不可欠な要素である。
また、開発した機能が本番環境でどのように動いているか、問題が発生していないかを確認する「オブザーバビリティ」の概念も学んだ。オブザーバビリティとは、システム内部の状態を外部から推測・理解できる度合いを指し、これを高めることでシステムの異常や性能問題を迅速に把握し、対処できるようになる。freeeでは、アプリケーションのエラーをリアルタイムで監視するSentryや、システム全体のパフォーマンス、ログ、メトリクスを一元的に管理・可視化するDatadogといったツールを活用して、サービスの健全性を常に監視している。筆者は、自らCI/CDパイプラインを構築する経験もした。CI/CDは継続的インテグレーション(Continuous Integration)と継続的デリバリー(Continuous Delivery)の略で、コードの変更を頻繁に統合し、自動的にテスト、ビルド、デプロイすることで、ソフトウェア開発のサイクルを高速化し、安定させるためのプロセスである。これにより、開発からデプロイまでの流れが自動化され、効率が大幅に向上した。
インターンシップ期間中には、チーム外の社員との1on1ミーティングやランチを通じて、会社の文化や働き方、キャリアについて話を聞く機会も多く設けられた。「良いコードとは何か」という問いに対するfreee社員の考え方や、技術への深いこだわりを感じることができたという。
2週間という短い期間であったが、このインターンシップを通じて、筆者は技術力だけでなく、チームでの開発プロセス、サービスの運用の考え方、そしてfreeeの企業文化を深く理解することができた。メンターや社員からの手厚いサポートと具体的なフィードバックが、大きな学びと成長につながったと強く感じており、この貴重な経験が今後のエンジニアとしてのキャリア形成に大きく寄与することを確信している。