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【ITニュース解説】Rubrik CEOが説く「サイバーレジリエンスが必要な理由」とは

2026年09月11日に「ZDNet Japan」が公開したITニュース「Rubrik CEOが説く「サイバーレジリエンスが必要な理由」とは」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Rubrik CEOは、サイバー攻撃が避けられない現代において、企業が事業を継続するためには「サイバーレジリエンス」が不可欠だと説く。従来の防御だけでなく、万一攻撃を受けても迅速にシステムを復旧し、事業を回復させる能力が重要だと強調している。

ITニュース解説

現代のIT社会において、企業活動はITシステムとデータに深く依存している。そのため、これらの情報資産を保護するセキュリティ対策は、事業継続のために不可欠な要素となっている。従来のセキュリティ対策は、外部からのサイバー攻撃や不正アクセスを未然に防ぐ「侵入させない」という考え方が中心だった。しかし、サイバー攻撃の手口は日々巧妙化し、完全に防御することは極めて困難になっているのが現状である。

このような背景から、いまIT業界で特に注目されているのが「サイバーレジリエンス」という考え方だ。これは、万が一システムが攻撃を受けたり、障害が発生したりした場合でも、その被害を最小限に抑え、迅速にシステムやデータを復旧させ、事業活動を継続できる能力を指す。RubrikのCEOであるBipul Sinha氏が強調するように、もはや「侵入されることを前提」として、いかに早く、確実に元の状態に戻せるか、という視点が極めて重要になっているのだ。

なぜサイバーレジリエンスがこれほどまでに必要とされているのか。その大きな理由の一つに、近年多発している「ランサムウェア」攻撃の深刻化がある。ランサムウェアとは、企業の重要なシステムやデータを暗号化し、その解除と引き換えに身代金を要求する悪質なソフトウェアだ。一度感染すると、業務システムが停止し、顧客データが利用できなくなるなど、ビジネスに壊滅的な影響を与え、巨額の損失や信頼の失墜につながる。RubrikのCEOは、このような状況に対し「データはすべて失われる」という最悪のシナリオを想定し、その上でビジネスを継続できる対策を講じるべきだと警鐘を鳴らしている。

企業にとってデータはビジネスの根幹であり、顧客情報、製品設計、財務記録など、そのすべてがビジネスの価値を生み出している。これらのデータがサイバー攻撃によって失われたり、利用できなくなったりすることは、事業の停止に直結する。したがって、サイバーレジリエンスの中核となるのは、まさにこのデータの保護と復旧能力である。具体的には、重要なデータを定期的にバックアップし、そのバックアップデータが攻撃の影響を受けないように、ネットワークから隔離された安全な場所に保管することが求められる。さらに、万が一の際に、そのバックアップから迅速かつ確実にデータを復元できる仕組みを構築し、それが実際に機能するかどうかを定期的にテストすることも不可欠だ。

Rubrikは、このようなサイバーレジリエンスを実現するためのソリューションを提供している代表的な企業の一つである。彼らの提供するソリューションの強みは、「データセキュリティ態勢管理(DSPM)」と「データリカバリー」の二つの側面にある。DSPMは、企業が保有するデータのどこに機密情報があるか、誰がアクセスできるかといった状況を常に把握し、セキュリティ上のリスクを可視化することで、攻撃を受ける前に脆弱性を改善する手助けをする。そして、データリカバリーは、実際に攻撃を受けた際に、損傷したデータを迅速かつ安全に復旧させるための技術とプロセスを提供する。

さらに、サイバーレジリエンスを高める上で、AI(人工知能)の活用も急速に進んでいる。AIは、企業のシステムにおける異常なアクセスパターンやデータの変化をリアルタイムで検知し、サイバー攻撃の兆候を早期に発見するのに非常に役立つ。また、データ復旧プロセスの一部を自動化することで、人手による作業を減らし、復旧までの時間を大幅に短縮することも可能になる。これにより、企業は攻撃を受けてから事業を再開するまでのダウンタイムを最小限に抑えることができるようになる。

このような高度なデータ保護と復旧の仕組みは、AWSのようなクラウドサービス上で構築されることが増えている。AWSジャパンの社長である白幡晶彦氏も、クラウド環境におけるデータの安全な管理と迅速な復旧の重要性を強調している。AWSのような大手クラウドプロバイダーは、物理的なデータセンターのセキュリティから、多様なネットワークセキュリティ機能まで、非常に堅牢なインフラとサービスを提供している。Rubrikのようなベンダーは、このクラウドのインフラとサービスの上に、専門的なデータセキュリティと復旧のソリューションを展開することで、企業がより高いサイバーレジリエンスを持つことを支援しているのだ。

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、このサイバーレジリエンスの考え方は、今後どのようなITシステムを構築・運用するにしても、非常に重要な視点となる。単に「侵入されないシステム」を作るだけでなく、「万が一侵入されたときにどうするか」まで見据えた設計が、これからのシステムには求められる。データのバックアップ戦略、復旧手順の確立、異常検知の仕組み、そしてそれらを定期的にテストし改善していくサイクルは、システムエンジニアが身につけるべき重要なスキルセットとなるだろう。現代のITシステムにおいて、データ保護と事業継続性は、もはや選択肢ではなく必須の要件であり、サイバーレジリエンスはその実現のための中心的な柱となっている。

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