【ITニュース解説】Sharing Variables Across Workspaces in Requestly
2025年09月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「Sharing Variables Across Workspaces in Requestly」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
RequestlyのRuntime Variablesは、複数のプロジェクト(ワークスペース)間で秘密鍵やユーザーIDなどの共通情報を簡単に共有できる機能だ。一時的または永続的に設定でき、他の変数よりも優先されるため、設定変更の手間やミスを減らし、テスト効率を向上させる。初心者でも手軽に利用できる。
ITニュース解説
複数のプロジェクトを同時に進める際、秘密鍵やユーザーID、特定のURLといった共通の情報を管理するのは課題となる。プロジェクトごとに異なるワークスペースを利用している場合、これらの情報を手動でコピー&ペーストするのは手間がかかり、ミスを誘発する可能性もある。このような状況を効率的に解決するため、Requestlyには「Runtime Variables」(ランタイム変数)という機能が提供されている。
Runtime Variablesは、Requestly内で一時的に作成し、設定することで、アプリケーション全体で利用できる情報の集合体である。これは、特定の情報を一時的に保持し、必要に応じて迅速に参照できるようにする仕組みと理解できる。Runtime Variablesには二つの主要な特徴がある。一つは、作成されたRuntime Variableは、Requestly内のどのワークスペースからでも即座に利用可能であることだ。これにより、異なるプロジェクトやタスク間での情報共有が容易になる。もう一つは、変数の永続化を選択できることである。通常、Runtime VariablesはRequestlyアプリケーションを閉じるとその値がクリアされる一時的な性質を持つ。しかし、「Persist」(永続化)設定を有効にすることで、アプリケーションを再起動した後も変数の値を保持し続け、次回開いた際にも同じ情報を利用できる。
Runtime Variablesの最も重要な機能の一つは、Requestly内で最も高い優先順位を持つことである。これは、もし他の種類の変数と同じ名前のRuntime Variableが存在する場合、Requestlyは常にRuntime Variableの値を優先的に使用するという意味を持つ。Requestlyにおける変数の優先順位は、高いものから順にRuntime Variables、Environment Variables(特定の環境設定のための変数)、Collection Variables(リクエストの特定のコレクションのための変数)、Global Variables(アプリケーション全体で共通の変数)となっている。
具体例として、{{baseURL}}という変数が設定されており、通常はテスト用のウェブサイトのURLを指している場合を考える。しかし、一時的に自分の開発環境で稼働しているローカルサーバー(例えばhttp://localhost:3000)に対してリクエストを送りたい状況が生じたとする。この場合、既存の{{baseURL}}の設定を変更するのではなく、同じ名前の{{baseURL}}というRuntime Variableを新しく作成し、その値をローカルサーバーのURLに設定すればよい。これにより、Requestlyのすべてのワークスペースにおいて、一時的にローカルサーバーがターゲットとして使用されるようになる。テストが完了し、このRuntime Variableを削除すれば、Requestlyは元の{{baseURL}}の値に戻り、通常のテスト環境へのリクエストに戻る。このように、既存の設定に影響を与えることなく、一時的かつ広範囲に設定を上書きできるのがRuntime Variablesの大きな利点である。
Runtime Variablesの利用開始は直感的だ。RequestlyのAPI Clientを開き、サイドバーにある「Runtime Variables」タブを選択する。表示される変数のテーブルで、「+ Add More」をクリックし、以下の情報を入力する。まず「Key」には変数の名前(例: session_id)を設定する。次に「Value」にはその変数に格納したい値を入力する。「Type」では、値のデータ型を文字列、数値、真偽値、秘密情報のいずれかから選択する。最後に「Persistent」トグルスイッチで、変数をアプリケーションの再起動後も保持するかどうかを設定する。この設定が完了すれば、{{session_id}}のように二重の中括弧で囲む形式で、Requestly内のどのリクエストでも変数を利用できるようになる。
Runtime Variablesは多様な用途で活用できる。例えば、有効期限が短いログインキーやAPIトークンを取得した場合、それをRuntime Variableとして保存すれば、異なる複数のワークスペースでそのキーを迅速に共有し利用できる。また、アプリケーションの動作を異なるユーザー視点でテストする必要がある場合、{{userID}}のようなRuntime Variableを作成し、そこにテスト対象のユーザーIDを設定することで、全てのワークスペースで特定のユーザーとして簡単にテストを実施できる。さらに、新機能のオン/オフを切り替えるための特定の値をテストする際にも、その値をRuntime Variableに設定すれば、一箇所での変更が全てのテスト環境に即座に反映される。Requestlyでは複数のワークスペースを並行して開くことが可能であり、この機能とRuntime Variablesを組み合わせることで、{{userID}}のような変数の更新が全ての開いているワークスペースにリアルタイムで同期されるため、アプリケーションの異なる部分間の連携テストを効率的に行うことができる。