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メッセージ認証(メッセージ認証)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

メッセージ認証(メッセージ認証)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

メッセージ認証 (メッセージ認証)

英語表記

Message Authentication (メッセージオーセンティケーション)

用語解説

メッセージ認証とは、デジタルメッセージの「完全性」と「真正性」を保証するためのセキュリティ技術である。インターネットを介した情報伝達では、メッセージが送信中に第三者によって改ざんされたり、送信元を偽って送られたりする危険性が常に存在する。メッセージ認証は、このような脅威からメッセージを保護し、受信者がそのメッセージが本当に意図した送信者から送られ、途中で一切改ざんされていないことを確認できるようにする。

具体的には、メッセージ認証の目的は主に二つある。一つはメッセージの完全性を保証することであり、これはメッセージが送信されてから受信されるまでの間に、内容が不当に変更されていないことを確認することだ。もう一つはメッセージの真正性を保証することであり、これはメッセージが主張する送信者によって本当に生成されたものであることを確認すること、つまり送信元のなりすましを防止することである。メッセージ認証は、データの機密性を保護する暗号化とは異なる役割を持つ。暗号化はメッセージの内容を秘密にするが、メッセージ認証は内容が改ざんされていないか、送信元が正しいかを検証する。

メッセージ認証の仕組みは、メッセージ認証コード(MAC: Message Authentication Code)と呼ばれる特別な認証情報を生成し、これを元のメッセージに付加して送信する点が核となる。MACは、メッセージのデータと秘密の共通鍵(送信者と受信者だけが知る鍵)を特定のアルゴリズムに入力することで生成される固定長のデータであり、いわばメッセージの「指紋」のようなものだ。

送信側では、まず送信したいメッセージのデータと共通鍵を用いてMAC値を計算する。そして、この計算されたMAC値を元のメッセージに付与し、受信側に送信する。受信側では、受信したメッセージからMAC値を取り出し、自身も同じ共通鍵と受信したメッセージのデータを使って、再度MAC値を計算する。最後に、受信側で再計算したMAC値と、メッセージに付与されていたMAC値を比較する。もし二つのMAC値が完全に一致すれば、そのメッセージは改ざんされておらず(完全性の保証)、共通鍵を知っている正当な送信者から送られたものであると判断できる(真正性の保証)。

もしメッセージのデータが送信中に少しでも改ざんされた場合、受信側で再計算されるMAC値は元のものとは異なるものになるため、比較によって不一致が検出され、改ざんがあったことが判明する。また、第三者が共通鍵を知らない状態で偽のメッセージを作成し、正当な送信者を装って送信しようとしても、正しいMAC値を生成できないため、受信側でMAC値の不一致が検出され、なりすましを見破ることが可能となる。

このメッセージ認証の仕組みで広く利用されている具体的なアルゴリズムの一つに、HMAC (Hash-based Message Authentication Code) がある。HMACは、MD5やSHA-256などの既存のハッシュ関数と秘密鍵を組み合わせることでMAC値を生成する。ハッシュ関数は、任意の長さの入力データから固定長のハッシュ値を出力する関数であり、入力データが少しでも異なれば出力されるハッシュ値も大きく異なるという特性を持つ。HMACはこの特性を鍵と組み合わせて利用することで、安全性の高いMAC値の生成を実現している。

メッセージ認証は、様々な情報システムや通信プロトコルにおいて不可欠なセキュリティ機能として利用されている。例えば、ウェブブラウザとウェブサーバー間の安全な通信を実現するTLS/SSLプロトコル(HTTPS通信の基盤)では、送受信されるデータの完全性と真正性を保証するためにメッセージ認証が用いられている。また、ソフトウェアのダウンロード時やデータのバックアップ時などにも、ファイルが途中で破損したり改ざんされたりしていないことを確認するために、メッセージ認証の原理が応用されることがある。

メッセージ認証を利用する上で重要なのは、共通鍵の厳重な管理である。共通鍵が第三者に漏洩してしまえば、攻撃者が正当な送信者を装って偽のメッセージと正しいMAC値を生成できてしまうため、メッセージ認証の信頼性が完全に失われる。また、メッセージ認証はあくまでメッセージの完全性と真正性を保証するものであり、メッセージの内容を秘密にする機密性や、送信者がメッセージを送ったことを後から否定できないようにする非否認性といった機能は単体では提供しない点に注意が必要である。これらの機能が必要な場合は、暗号化や電子署名といった他のセキュリティ技術と組み合わせて利用する必要がある。

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