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プリインストール(プリインストール)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

プリインストール(プリインストール)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

プリインストール (プリインストール)

英語表記

preinstall (プリインストール)

用語解説

プリインストールとは、コンピュータやスマートフォンなどの電子機器が工場出荷時、あるいは店頭での販売前に、オペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーションソフトウェアがあらかじめインストールされた状態で提供されることを指す。これは「事前にインストールされている」という言葉が示す通り、購入者が自身でソフトウェアを導入する手間を省き、機器の電源を入れた後すぐに使用開始できる利便性を提供する販売形態である。

より詳細に解説すると、プリインストールは単にソフトウェアがインストールされているだけでなく、その機器のハードウェア構成に合わせて最適化された状態で導入されることが一般的である。例えば、パソコンにおいては、WindowsやmacOSといったOSが導入されているだけでなく、そのパソコンに搭載されている特定のグラフィックカードやサウンドデバイス、ネットワークアダプタなどに対応するデバイスドライバも適切に組み込まれている。これにより、ユーザーはドライバの入手や設定に頭を悩ませることなく、機器の本来の性能をすぐに引き出すことが可能になる。

プリインストールされるソフトウェアの種類は多岐にわたる。最も基本的なのはOSだが、それ以外にも、文書作成や表計算に用いられるオフィススイート、インターネットブラウザ、電子メールクライアント、ウイルス対策などのセキュリティソフトウェア、DVD/BD再生ソフトウェア、特定のメーカーが提供するユーティリティ(バックアップツールやシステム診断ツールなど)、さらには、写真編集や動画編集といったマルチメディア系のソフトウェアが含まれることもある。これらのソフトウェアは、機器のメーカーが選定し、ユーザーが購入後にすぐに利用できるように組み込まれている。

ユーザーにとってのプリインストールの最大の利点は、購入後のセットアップ時間の劇的な短縮と、すぐに作業を開始できる利便性にある。特にOSのインストールは、パーティション設定、ファイルシステムのフォーマット、各種ドライバの導入といった専門的な知識や時間、そしてリカバリメディアが必要となる複雑な作業であるため、これが不要であることは初心者にとって非常に大きいメリットとなる。また、事前にテストされた環境であるため、OSとハードウェア、プリインストールされたソフトウェア間の互換性に関する問題が発生しにくいという安心感もある。さらに、多くのプリインストール環境では、ソフトウェアのライセンス認証も済まされており、ユーザーが個別にプロダクトキーを入力する手間も省かれることが多い。

一方、機器を提供するメーカー側にとっても、プリインストールには明確なメリットがある。まず、付加価値の高い製品として顧客に提供できる点が挙げられる。特定のアプリケーションソフトウェアをバンドルすることで、単体でOSがインストールされているだけの製品よりも魅力を高められる。また、標準化されたソフトウェア環境を提供することで、サポートコストの削減にも寄与する。ユーザーからの問い合わせが来た際に、プリインストール環境であれば問題の切り分けが容易になり、解決までの時間を短縮できるからである。特定のソフトウェアベンダーとの提携により、バンドル販売のインセンティブを得るケースもある。

しかし、プリインストールにはデメリットも存在する。最もよく指摘されるのは、「ブロートウェア」や「ジャンクウェア」と呼ばれる、ユーザーにとって不要なソフトウェアが多数含まれている場合があることである。これらのソフトウェアは、ストレージ容量を占有し、システムの起動時間や動作速度を低下させる原因となる可能性がある。また、中にはバックグラウンドで常に動作し、メモリやCPUリソースを消費するもの、あるいはセキュリティ上の脆弱性を抱えている古いバージョンのソフトウェアが含まれるリスクも無視できない。

システムエンジニアを目指す初心者としては、プリインストールの概念を理解し、そのメリットとデメリットを把握することが重要である。企業環境におけるPCの導入では、「キッティング」と呼ばれる作業が行われるが、これはプリインストールされたOSや基本的なソフトウェアに加え、企業独自の業務アプリケーションやセキュリティ設定、ネットワーク設定などを追加で導入し、従業員がすぐに業務を開始できる状態にするプロセスである。この際、プリインストールされている不要なソフトウェアが業務に支障をきたさないか、セキュリティポリシーに適合しているかなどを検証し、必要に応じてアンインストールや設定変更を行う必要がある。

また、プリインストール環境は便利である反面、システムのクリーンインストールを必要とする場面に遭遇した際、改めて必要なドライバやユーティリティを自力で探してインストールしなければならないケースもある。多くのプリインストールPCには、工場出荷時の状態に戻すためのリカバリパーティションやリカバリメディアが付属しているが、これを利用するとユーザーが後からインストールしたソフトウェアや設定がすべて失われるため、適切なバックアップ戦略も同時に考慮する必要がある。システムエンジニアとしては、プリインストールされた環境をそのまま受け入れるだけでなく、その内容を深く理解し、必要に応じてカスタマイズしたり、より効率的な管理方法を検討したりする能力が求められる。例えば、社内向けのマスターイメージを作成する際には、プリインストールされているソフトウェアの中から必要なものを選別し、不要なものを削除した上で、自社の標準環境を構築することになる。このような作業を通じて、プリインストールという販売形態がもたらす影響とその対策を学ぶことは、将来の業務において非常に役立つだろう。

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