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テレホーダイ(テレホーダイ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

テレホーダイ(テレホーダイ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

テレホーダイ (テレホーダイ)

英語表記

Telehodai (テレ放題)

用語解説

テレホーダイは、かつてNTT(当時は日本電信電話)が提供していた、特定の時間帯において電話料金を定額とするサービスだ。主に1990年代後半から2000年代初頭にかけて、インターネットへのダイヤルアップ接続が主流だった時代に、高額な通信コストを大幅に削減する手段として多くのインターネットユーザーに利用された。当時の電話回線を用いたインターネット接続では、通信時間に応じて電話料金が発生するため、料金がインターネット利用の大きな障壁となっていた背景から生まれたサービスであり、多くのユーザーが深夜の定額時間帯を利用してインターネットを楽しんだ。

インターネットが一般に普及し始めた1990年代、多くのユーザーがインターネットに接続するには、家庭にある電話回線とモデムを用いた「ダイヤルアップ接続」を利用していた。この接続方式は、ユーザーがインターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供するアクセスポイントに電話をかけることでインターネットに接続するというもので、通信時間に応じて通常の電話料金がISPへの通話料として発生した。当時の電話料金は時間課金制であり、インターネットの利用時間が長くなるほど、電話料金も比例して増加する仕組みだった。特に、海外にアクセスポイントを持つISPを利用した場合には国際電話料金が適用され、その料金は月に数十万円に達することも珍しくなく、インターネット利用の大きな足かせとなっていた。

このような状況の中、NTTは通信コストの負担を軽減し、インターネットの普及を後押しするために、1995年5月に「テレホーダイ」サービスの提供を開始した。このサービスは、毎日午後11時から翌午前8時までの特定の時間帯に限り、地域内への発信であれば、どれだけ長時間電話をかけても、月額約1,800円(当時の税抜、プランにより異なる)の定額料金で利用できるという画期的なものだった。これにより、ユーザーは深夜帯であれば、電話料金を気にすることなくインターネットに接続し続けることが可能となった。これは当時のインターネットユーザーにとって、費用面で大きなメリットをもたらし、それまで短時間で済ませていたインターネット接続が、深夜帯においては実質的に「常時接続」に近い形で利用できるようになった。

テレホーダイの登場は、日本のインターネット利用環境に大きな変化をもたらした。特に学生や若年層を中心に絶大な支持を集め、「テレホーダイ族」「深夜族」といった言葉が生まれるほど、深夜にインターネットを楽しむ文化が定着した。オンラインゲーム、チャット、ウェブサイトの閲覧、大きなファイルのダウンロードなど、長時間にわたる通信を必要とする活動が、この時間帯に集中して行われるようになった。しかし、その一方で問題も生じた。多くのユーザーが定額料金の適用される深夜の時間帯に集中してインターネットに接続したため、ISPのアクセスポイントが激しく混雑し、回線が繋がりくくなる現象(俗に「モデムプーリング」と呼ばれた)が頻繁に発生した。また、家族が電話を使いたい時にインターネットが回線を占有しているため、電話がかけられない、あるいはかかってこないといった家庭内の問題も生じた。

技術的な側面から見ると、ダイヤルアップ接続はアナログの電話回線を利用するため、通信速度は最高でも56kbpsと現在のブロードバンド接続(ADSL、光ファイバーなど)と比較すると非常に遅かった。テレホーダイは、この遅い回線で長時間接続を可能にするサービスであり、通信速度自体を向上させるものではなかった。その後、ISDN(Integrated Services Digital Network)というデジタル電話回線が登場し、64kbpsまたは128kbpsとダイヤルアップよりも高速な接続が可能になった際にも、テレホーダイはISDN回線にも適用され、その利用価値は維持された。

2000年代に入ると、通信技術は急速に進歩した。ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や光ファイバーといった、電話回線を使わずに専用の回線や技術で高速かつ常時接続を可能にするブロードバンドサービスが普及し始め、月額定額制が標準となった。これらのサービスは、ダイヤルアップ接続と比較して圧倒的な通信速度と利便性を提供し、テレホーダイのような時間帯定額サービスがなくても、常に低コストでインターネットを利用できる環境が整った。

このような技術革新と市場の変化により、テレホーダイの必要性は徐々に薄れていった。NTTは2005年9月30日にテレホーダイの新規申し込み受付を終了し、翌2006年3月31日にはサービス自体を完全に終了した。テレホーダイは、今日の高速で低コストな常時接続インターネット環境へと繋がる、日本のインターネット黎明期における重要な役割を果たしたサービスであったと言える。システムエンジニアを目指す者として、このような過去のインフラやサービスが、どのようにして現在の豊かな情報化社会を築き上げてきたのかを理解することは、技術の進化の背景を知る上で非常に価値がある。

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