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【ITニュース解説】Building a Full-Stack Habit Tracker-Stage 1: From Idea to Data Model

2025年09月17日に「Dev.to」が公開したITニュース「Building a Full-Stack Habit Tracker-Stage 1: From Idea to Data Model」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

習慣トラッカーをフルスタック開発する「ステージ1」を解説。Next.js、Fastify、MongoDBを使い、アイデアからデータモデルを設計する。習慣作成・記録・集計をMVPとし、User、Habit、DailyLogのデータ構造を定義。インデックス計画の重要性やMVPの範囲遵守が教訓となる。全コードはGitHubで公開中。

ITニュース解説

この記事は、習慣を記録するシンプルなツールである「習慣トラッカー」を題材に、アイデアから実際のシステムを構築する「フルスタック開発」の初期段階を解説している。フルスタック開発とは、ユーザーが見る画面(フロントエンド)から、データの処理や保存を行う裏側(バックエンド、データベース)まで、全ての層を開発することだ。このプロジェクトは、アプリケーションの性能を考えた設計、データの効率的な管理方法、そして全体の構造を明確にする「アーキテクチャ」の重要性を学ぶのに最適な題材となる。この連載は全20回の開発プロセスの最初のステップであり、主に計画段階とデータ設計に焦点を当てている。

開発を始めるにあたり、「MVP(Minimum Viable Product)」、つまり最小限の実行可能な製品を定義することは極めて重要だ。これは、ユーザーに価値を提供できる最低限の機能を備えた最初のバージョンを意味し、開発範囲の拡大を防ぎ、迅速なリリースを可能にする。この習慣トラッカーのMVPは、主に三つの機能で構成される。一つは、習慣を作成したり編集したりする「CRUD」機能(データの入力チェックも含む)。CRUDとは、Create(作成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)の頭文字をとったもので、データ操作の基本だ。二つ目は、毎日それぞれの習慣が実行されたかどうかを記録する機能。そして三つ目は、週ごとや月ごとの習慣の達成状況を簡単に確認できるサマリー機能だ。これらは、ユーザーのモチベーション維持にも繋がる。

このプロジェクトでは、それぞれの役割に最適な技術が選ばれている。「技術スタック」とは、アプリケーション構築に使うプログラミング言語、フレームワーク、データベースなどの組み合わせのことだ。 フロントエンド、つまりユーザーが操作する画面部分には「Next.js」が採用された。これは「React」をベースにしたフレームワークで、高速なページ表示や検索エンジン最適化(SEO)に有利な「サーバーサイドレンダリング」を簡単に実現する。サーバーサイドレンダリングは、ウェブページをサーバー側で生成してからユーザーのブラウザに送る技術で、表示速度が速くなる利点がある。 バックエンドAPI、つまりアプリケーションの裏側でデータの処理や保存を行う部分には「Fastify」が選ばれた。「Node.js」上で動作するこのフレームワークは、軽量かつ高速な処理が可能で、同様のExpressと比較して性能が優れていると評価された。プラグインエコシステムも充実しており、将来の拡張性も考慮されている。 データベース、つまりデータの保存には「MongoDB」と「Mongoose」を使用する。MongoDBは、データを柔軟な形式で保存できる「NoSQLデータベース」だ。従来のデータベースのように厳格な表形式に縛られず、必要に応じてデータの構造を自由に変更できる利点がある。Mongooseは、MongoDBをNode.jsから扱いやすくするためのツールで、データの構造(スキーマ)を定義し、柔軟性と一貫性を両立したデータ管理を可能にする。

アプリケーションの基盤となる「データモデリング」とは、どのようなデータをどのように保存するかを設計することだ。この習慣トラッカーでは、主に三つの「コレクション」(MongoDBにおけるデータのグループ)が設計された。 Userコレクションは、ユーザー認証情報や個人設定を保存する。 Habitコレクションは、習慣の名前、説明、スケジュールなどの詳細情報を保存する。 DailyLogコレクションは、特定のユーザーが、特定の日付に、特定の習慣を達成したかどうかの状態を記録する。これは、ユーザー、習慣、日付という三つの要素を関連付け、その日の達成状況を保存する役割を果たす。 これらのコレクションには、データの検索を高速化するための「インデックス」が初期段階で計画されている。インデックスは、データベースから特定のデータを素早く見つけるための目次のようなもので、特に週次・月次サマリー表示のように大量のデータから必要な情報を素早く見つけるために不可欠だ。設計初期でインデックスを考慮することは、将来的なアプリケーションパフォーマンス確保に非常に重要となる。

この開発の初期段階から、著者によっていくつかの重要な教訓が共有されている。一つは、「インデックスを最初に計画する」ことの重要性だ。データの分析や検索速度は、データベースに適切にインデックスが設定されているかに大きく依存するため、後から追加するのではなく、設計段階で考慮すべきだ。もう一つは、「MVPの範囲を厳守する」ことだ。開発を進める中で便利な機能が思い浮かぶものだが、コア機能が十分に動作し、価値が証明されるまでは、追加機能に「ノー」と言う勇気が必要だ。これにより、開発の遅延を防ぎ、本当に必要な機能に集中できる。

このプロジェクト全体はオープンソースとして公開されており、開発の全工程がGitHubという共同開発プラットフォームで共有されている。これは、他の開発者がコードを閲覧したり、改善案を提案したり、共同で開発に参加したりできることを意味する。著者は、UI(ユーザーインターフェース)、APIエンドポイント(データ取得や送信の入り口)、テスト、そしてデプロイ(アプリケーションを実際に使えるように配置すること)といった今後のステップについても毎日更新していく予定だ。プルリクエスト(コードの変更提案)、課題の報告、あるいはアーキテクチャに関する議論なども歓迎されており、多くの開発者との交流を通じて、より良いアプリケーションを作り上げようとしている。

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