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【ITニュース解説】Cursor vs Windsurf vs Cline vs Claude-Code vs Kilo Code

2025年09月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「Cursor vs Windsurf vs Cline vs Claude-Code vs Kilo Code」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

AIコーディングアシスタントのCursor、Windsurf、Cline、Claude-Code、Kilo Codeの5種類を比較。これらは開発環境への統合方法、AIモデルの選択肢、提供される機能がそれぞれ異なる。開発者は自身のニーズに合わせて最適なツールを選び、AIの力を活用して効率的なコーディングを実現できると解説する。

ITニュース解説

AI技術の急速な進化に伴い、ソフトウェア開発の現場でもAIを活用したコーディング支援ツール、いわゆる「AIコーディングコパイロット」が注目されている。これらのツールは開発者の作業効率を高め、よりスマートなコーディングを可能にすることを目指しており、それぞれ異なる特徴を持っている。この記事では、代表的な5つのAIコーディングコパイロット、Cursor、Windsurf、Cline、Claude-Code、Kilo Codeについて、その機能や利点、欠点、そしてどのような開発者に向いているかを詳しく解説する。

まず「Cursor」は、広く使われている統合開発環境(IDE)であるVS Codeをベースにして、AI機能を統合したAIネイティブIDEだ。普段VS Codeを使っている開発者にとっては馴染みやすいユーザーインターフェースを持ちながら、AIによるコードの提案や修正、ファイル全体のリファクタリング、さらにはプロジェクト全体の文脈を理解した推論など、強力なAI機能が組み込まれているのが特徴だ。特別な設定なしで使い始められる手軽さも魅力である。一方で、そのソースコードが公開されていないクローズドソースであるため、透明性に欠ける点や、独自のAIモデルを柔軟に組み込む自由度が低いという側面もある。このツールは、VS Codeのような使い慣れた環境で、高度なAI機能を活用したい開発者に最適と言えるだろう。

次に「Windsurf」は、ゼロから開発された新しいAIネイティブIDEである。VS Codeのような既存の環境に依存せず、軽量で高速に動作する点が大きな利点だ。このツールの最大の特徴は、「マルチエージェントオーケストレーション」という機能にある。これは、異なる役割を持つ複数のAIが連携し、共同で開発作業を支援する仕組みを指す。最新のAIワークフローに最適化されたユーザーエクスペリエンスを提供しているが、まだ新しいツールであるため、利用できる拡張機能の種類は少ない。また、これもソースコードが公開されていないプロプライエタリなソフトウェアだ。最先端のAI機能をいち早く取り入れた、次世代のIDEを使いたいと考えている開発者には、Windsurfが適しているかもしれない。

「Cline」は、VS Codeの拡張機能として提供され、開発者が自分で選んだAIモデルをVS Codeに連携させることができるオープンソースのツールだ。このツールの大きな利点は、開発者自身がAIモデル(例えばClaudeやGPT、Llamaなど)やAPIキーを管理し、利用コストをコントロールできるという点にある。オープンソースであるためコミュニティによって開発が進められ、透明性が高く、軽量なアドオンとして既存のVS Code環境に手軽に追加できる。しかし、CursorやWindsurfのような統合されたIDEと比較すると、ユーザーインターフェースの洗練度では劣る部分もある。自分の好きなAIモデルを柔軟に組み合わせて、VS Codeで開発を進めたいパワーユーザーにとって、Clineは非常に魅力的な選択肢となるだろう。

「Claude-Code」は、Anthropic社が開発した大規模言語モデル「Claude」を、特にコーディング作業向けに最適化したバージョンである。これはIDEに直接組み込まれるツールではなく、チャットインターフェースを通じて利用する外部アシスタントという位置づけだ。Claude-Codeの最大の強みは、その「巨大なコンテキストウィンドウ」にある。これは、非常に大量のコードやドキュメントを一度に記憶し、それらを総合的に理解して推論する能力を意味する。複数のファイルにまたがるコードの分析や、複雑なバグの原因究明、アーキテクチャに関する相談など、広範な文脈理解が必要な作業において優れた能力を発揮する。ただし、エディタに深く統合されているわけではないため、直接的なファイル操作には限界がある。コード全体の構造を理解し、より高レベルな視点から助言を与えてくれる「外部のコーディングメンター」を求める開発者には、Claude-Codeが役立つだろう。

最後に「Kilo Code」は、ClineやRoo Codeといった既存のオープンソース拡張機能の機能を拡張し、さらに進化したオープンソースのツールだ。このツールは、「Architect(設計)」「Code(コーディング)」「Debug(デバッグ)」「Ask(質問)」、そして「Custom(カスタム)」といった多様なモードを持ち、それぞれのフェーズで最適なAI支援を提供する。特に注目すべきは「オーケストレーターモード」で、これは複雑な問題を小さなタスクに分解し、それらをAIに割り当てて解決を進める機能である。また、「メモリバンク」により、過去の対話や設定を記憶し、継続的なコンテキスト理解が可能だ。OpenRouterを通じてAIモデルを利用するため、料金体系が透明である点もメリットである。さらに、read_filewrite_fileexecute_commandなどの強力なツールシステムを備え、ファイル操作やコマンド実行もAIに任せられる。まだ開発途上であり、設定にはある程度の知識が必要だが、最も高度でカスタマイズ可能なオープンソースのAI IDE拡張機能を求める開発者にとって、Kilo Codeは非常に有望な選択肢となるだろう。

これらのAIコーディングコパイロットは、それぞれ異なる強みと用途を持っている。CursorはVS Codeのような洗練された統合環境を求める開発者向けであり、Windsurfは最先端のAIワークフローに最適化された次世代IDEを志向する。Clineは、VS CodeをベースにしながらAIモデルの選択やコスト管理に柔軟性を持たせたいパワーユーザー向けだ。Claude-Codeは、IDEとは独立して、広範囲なコンテキスト理解に基づいた賢明な助言を求める場合に有用である。そしてKilo Codeは、最も高度な自動化とカスタマイズ性を追求するオープンソース志向の開発者に適している。 プロの開発者であれば、これらのツールの中から一つだけを選ぶ必要はない。日常のコーディング作業にはCursorやWindsurfのようなIDEを使い、同時にClaude-Codeを大きな設計課題や全体像の把握に活用したり、Kilo Codeでオープンソースの柔軟性を試したりするなど、複数のツールを使い分けることで、より効率的でスマートな開発が可能になる。AIがもたらす開発の変化の時代において、これらのツールを使いこなすことは、開発者がより速く、より賢く、そして困難な問題にも対応できる「レジリエント」な存在になるための重要な鍵となるだろう。

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