【ITニュース解説】Static and Dynamic and IP addresses: Assigning a static ip address to an AWS EC2 instance
2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「Static and Dynamic and IP addresses: Assigning a static ip address to an AWS EC2 instance」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
AWS EC2インスタンスのIPアドレスは、停止・再起動のたびに変わることがある。これはElastic IP (EIP) を割り当てることで解決できる。EIPは固定のIPアドレスで、インスタンスに紐付けることで、再起動後もIPアドレスが変わらなくなる。DNS設定もEIPに合わせて更新する必要がある。
ITニュース解説
EC2インスタンスのIPアドレス問題とElastic IP
AWS EC2インスタンスを使っていると、インスタンスを停止・再起動するたびにパブリックIPアドレスが変わってしまうことがある。これは、動的IPアドレスが割り当てられている場合に起こる現象だ。この記事では、この問題を解決するために、固定IPアドレスであるElastic IP(EIP)をEC2インスタンスに割り当てる方法を解説する。
動的IPアドレスと固定IPアドレス
IPアドレスには、動的IPアドレスと固定IPアドレスの2種類がある。動的IPアドレスは、インターネットに接続するたびに変わる可能性があるIPアドレスだ。一方、固定IPアドレスは、一度割り当てられると変わらないIPアドレスだ。
EC2インスタンスの場合、デフォルトでは動的IPアドレスが割り当てられる。そのため、インスタンスを停止・再起動するたびにIPアドレスが変わってしまう。IPアドレスが変わると、ドメイン名との紐付けが切れてしまい、ウェブサイトやアプリケーションにアクセスできなくなることがある。
Elastic IP(EIP)とは
Elastic IP(EIP)は、AWSが提供する固定IPアドレスのサービスだ。EIPをEC2インスタンスに割り当てることで、インスタンスを停止・再起動してもIPアドレスが変わらなくなる。
EIPをEC2インスタンスに割り当てる手順
EIPをEC2インスタンスに割り当てる手順は以下の通り。
- AWSマネジメントコンソールにログインし、EC2ダッシュボードを開く。
- 左側のナビゲーションペインで、「Elastic IPs」を選択する。
- 「Allocate Elastic IP address」ボタンをクリックする。
- アドレスプールを選択し、「Allocate」ボタンをクリックする。通常はAmazon's poolを選択する。
- 割り当てられたEIPを選択し、「Actions」メニューから「Associate Elastic IP address」を選択する。
- インスタンスの選択で、EIPを割り当てるEC2インスタンスを選択する。
- プライベートIPアドレスを選択する。通常はデフォルトのままでよい。
- 「Associate」ボタンをクリックする。
これで、EIPがEC2インスタンスに割り当てられた。インスタンスを停止・再起動しても、IPアドレスは変わらない。
DNS設定の更新
EIPを割り当てた後、ドメイン名とEIPを紐付けるために、DNS設定を更新する必要がある。DNSレコードに、ドメイン名とEIPの対応を登録する。通常は、AレコードまたはALIASレコードを使用する。
EIPを使用する際の注意点
EIPは、使用していない場合に料金が発生する。EIPを割り当てたEC2インスタンスを停止している場合でも、料金が発生するため注意が必要だ。料金を抑えるためには、不要なEIPは解放することが推奨される。EIPを解放するには、EIPを選択し、「Actions」メニューから「Disassociate Elastic IP address」を選択してインスタンスとの関連付けを解除した後、「Release Elastic IP address」を選択する。
まとめ
EC2インスタンスのIPアドレスが変わる問題を解決するには、Elastic IP(EIP)を割り当てるのが有効な手段だ。EIPを割り当てることで、インスタンスを停止・再起動してもIPアドレスが変わらなくなり、ウェブサイトやアプリケーションの安定運用に繋がる。EIPの割り当てとDNS設定の更新を忘れずに行い、快適なEC2インスタンス運用を実現しよう。また、不要なEIPは解放して、コストを抑えることも重要だ。