【PHP8.x】posix_sysconf関数の使い方
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posix_sysconf関数は、POSIXシステムの設定値を取得する関数です。システムがサポートしている特定のシステム設定に関する情報を、整数値として返します。引数には、取得したい設定値を表す定数を指定します。これらの定数は、例えばPOSIX_VERSION
(POSIX標準のバージョン)、_SC_ARG_MAX
(exec関数族の引数の最大長)など、システムによって定義されたものです。
この関数を利用することで、プログラムは実行環境の特性に合わせて動作を調整できます。例えば、_SC_OPEN_MAX
の値を取得し、プログラムが開けるファイル数の上限を知ることができます。取得した値に基づいて、ファイル操作の戦略を変更したり、エラー処理を適切に行うことが可能です。
注意点として、指定した設定値がシステムでサポートされていない場合、関数は-1
を返します。そのため、返り値が-1
でないことを確認してから、その値を信頼する必要があります。また、設定値はシステムの状態によって変化する可能性があるため、プログラムの実行中に複数回呼び出すことで、常に最新の情報を取得するように心がけることが推奨されます。この関数は、PHPが動作するプラットフォームがPOSIXに準拠している場合にのみ利用可能です。Windows環境など、POSIXに準拠していない環境では動作しない、または期待通りの結果を返さない可能性があります。
基本的な使い方
構文(syntax)
posix_sysconf(int $name): int|false
引数(parameters)
int $name
- int $name: 取得したいシステム構成情報を示す整数定数
戻り値(return)
int
指定されたシステム定数を取得した整数値を返します。エラーが発生した場合は、-1 を返します。