【PHP8.x】posix_get_last_error関数の使い方

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posix_get_last_error関数は、最後に発生したPOSIXエラー番号を取得する関数です。PHPがPOSIX拡張をサポートしている環境において、システムコールやPOSIX関数が失敗した場合、そのエラーを示す数値が記録されます。この関数を用いることで、プログラムは最後に発生したエラーの種類を特定し、適切なエラー処理を行うことができます。

具体的には、この関数は整数値を返します。この整数値は、POSIX標準で定義されたエラーコードに対応しており、errno変数に格納されている値と同じです。エラーが発生していない場合は、通常0が返されます。

システムエンジニアがこの関数を利用する場面としては、例えば、ファイル操作、プロセス制御、シグナル処理といったPOSIX関連の処理を行った後に、処理が正常に完了したかどうかを確認する場合が挙げられます。エラーが発生した場合、posix_get_last_error関数でエラー番号を取得し、posix_strerror関数などを用いてエラーメッセージを取得することで、問題の原因を特定しやすくなります。

また、posix_get_last_error関数は、マルチスレッド環境においてはスレッドごとに異なるエラー番号を保持します。そのため、各スレッドでエラー処理を行う場合には、それぞれのスレッド内でposix_get_last_error関数を呼び出す必要があります。これにより、スレッド間のエラー情報を混同することなく、正確なエラーハンドリングが可能となります。

基本的な使い方

構文(syntax)

posix_get_last_error(): int

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

int

posix_get_last_error関数は、前回のPOSIXシステムコールで発生したエラーコードを整数で返します。エラーが発生しなかった場合は0を返します。

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