【PHP8.x】posix_ttyname関数の使い方
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posix_ttyname関数は、指定されたファイル記述子がオープンしている端末デバイスのパス名を取得する関数です。この関数は、プログラムが現在どのターミナル(コマンドラインやシェルが実行されている画面)に接続されているか、または特定の入出力がどの端末デバイスから来ているかを知りたい場合に利用されます。
この関数は引数として整数値のファイル記述子を一つ受け取ります。ファイル記述子とは、オペレーティングシステムがファイルやデバイスを識別するために割り当てる一意の番号です。例えば、標準入力(キーボード入力)は通常「0」、標準出力(画面表示)は「1」、標準エラー出力は「2」といったファイル記述子が割り当てられています。posix_ttyname関数は、これらのファイル記述子が実際に端末デバイスに接続されているかを調べ、その端末のパス名を返します。
処理が成功した場合、この関数は対応する端末デバイスのパス名を文字列として返します。例えば、「/dev/pts/0」のような形式のパス名が返されます。しかし、もし指定されたファイル記述子が端末デバイスに関連付けられていない場合や、何らかのエラーが発生した場合には、false
が返されます。そのため、関数を呼び出した後は、戻り値がfalse
でないことを確認し、適切なエラー処理を行うことが重要です。
この関数は、特にUnix系の環境で、実行中のプログラムがどの仮想端末や物理端末から操作されているかを特定する際に役立ちます。
基本的な使い方
構文(syntax)
posix_ttyname(resource $fd): string|false
引数(parameters)
int $file_descriptor
- int $file_descriptor: 端末デバイスに関連付けられたファイルディスクリプタを指定する整数
戻り値(return)
string|false
指定されたターミナルデバイスの名前を文字列で返します。エラーが発生した場合は false を返します。