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HTTP GET(エイチティーティーピー ゲット)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

HTTP GET(エイチティーティーピー ゲット)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

HTTP ゲット (エッチティーティーピー ゲット)

英語表記

HTTP GET (エイチティーティーピー ゲット)

用語解説

HTTP GETは、Webの基盤技術であるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)において、クライアントがサーバーからリソースを取得するための基本的なメソッドである。HTTPメソッドとは、クライアント(通常はWebブラウザ)がサーバーに対してどのような操作を要求しているかを示すものであり、GETはその中でも「情報を読み出す」「リソースを取得する」という目的のために設計されている。WebブラウザでURLを入力してWebページを表示したり、リンクをクリックしたりする際、裏側ではほとんどの場合、このGETメソッドが利用されている。

GETメソッドの主な役割は、指定されたURL(Uniform Resource Locator)によって識別されるリソースの内容を、サーバーからクライアントへ転送することにある。ここでいうリソースとは、HTMLドキュメント、画像ファイル、CSSファイル、JavaScriptファイル、動画ファイル、あるいはデータベースから動的に生成されたデータなど、Web上でアクセス可能なあらゆる情報を指す。GETリクエストは、サーバーの状態を「変更しない」という重要な特性を持つ。これは「安全(Safe)」なメソッドと呼ばれ、何度実行してもサーバー側のデータに何ら変化が生じないことを意味する。例えば、Webページを閲覧する行為はサーバー上のデータを変更しないため、GETが適している。また、「冪等(Idempotent)」という特性も持っており、同じGETリクエストを複数回実行しても、常に同じ結果が得られることを保証する。これらの特性により、GETリクエストに対するレスポンスはWebキャッシュの対象となりやすい。ブラウザやプロキシサーバーが一度取得した情報を一時的に保存し、次回同じリソースが要求された際にサーバーに再問い合わせすることなく、キャッシュされたデータを返すことで、ネットワーク負荷を軽減し、ページの表示速度を向上させる効果がある。

GETリクエストの構造は、通常、リクエストラインとヘッダー、そしてオプションのボディから構成される。GETメソッドの場合、リクエストボディは通常含まれない。クライアントがサーバーに情報を渡したい場合は、URLのクエリパラメータとして情報を付加する。クエリパラメータはURLの「?」以降に「キー=値」の形式で記述され、複数のパラメータは「&」で区切って連結される。例えば、「https://example.com/search?keyword=example&category=tech」というURLでは、「keyword」と「category」がクエリパラメータであり、それぞれ「example」と「tech」という値がサーバーに渡される。この仕組みは、検索エンジンでのキーワード検索や、Webサイトのページネーション(ページ番号の指定)など、多くの場面で活用されている。

URLに情報を埋め込む特性は、GETメソッドの大きな利点である。URL自体がリクエストの全てを表現しているため、取得したWebページのURLをブックマークに保存したり、ブラウザの履歴から再度アクセスしたり、あるいは友人や同僚にメールやメッセージで共有したりすることが容易になる。しかし、この特性はセキュリティやプライバシーの観点から注意を要する点でもある。パスワード、クレジットカード情報、個人を特定できる情報など、機密性の高いデータをクエリパラメータとしてURLに含めるべきではない。なぜなら、URLはブラウザの履歴、サーバーのアクセスログ、ネットワーク上の通信経路に記録される可能性があり、悪意のある第三者によって傍受されたり、意図せず公開されたりするリスクがあるからである。そのため、ユーザー登録、ログイン、情報の更新や削除、購入手続きなど、サーバーの状態を実際に変更するような操作や機密情報を扱う場合には、GETメソッドではなく、POSTやPUT、DELETEといった他のHTTPメソッドを利用することが強く推奨される。

Webアプリケーション開発において、GETメソッドは主にデータの「読み込み(Read)」機能の実装に用いられる。例えば、ブログ記事の一覧表示や個別記事の詳細表示、オンラインストアの商品情報閲覧、掲示板の投稿一覧の取得、あるいはAPIを通じて外部サービスからデータを参照する際などが典型的な利用例である。一方、データの「作成(Create)」「更新(Update)」「削除(Delete)」といった操作には、それぞれPOST、PUT、DELETEといったメソッドが適切である。RESTful APIの設計では、HTTPメソッドのセマンティクス(意味合い)に則り、GETは参照操作に限定して利用されることが原則となる。GETメソッドの安全で冪等な特性を理解し、その利用範囲を正しく区別することは、堅牢で効率的なWebシステムを構築するための基本的な考え方である。

このように、HTTP GETはWebの基本的な動作を支える不可欠な要素であり、その仕組みと特性、そして利用上の注意点を理解することは、システムエンジニアを目指す上で非常に重要である。特に、情報の取得のみに用いられ、サーバーの状態を変更しないこと、URLにパラメータを含めることでクライアントからサーバーに情報を渡せること、そしてセキュリティ上の理由から機密情報をURLに含めるべきではないという点は、必ず押さえておくべき知識である。

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