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【ITニュース解説】Day 50: Your CI/CD pipeline on AWS - Part-1

2025年09月17日に「Dev.to」が公開したITニュース「Day 50: Your CI/CD pipeline on AWS - Part-1」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

AWSのCI/CDパイプライン構築の第一歩として、AWS CodeCommitの利用法を解説。CodeCommitはGitリポジトリを安全に管理するサービスで、リポジトリの作成から、ローカルでの認証設定、コードの追加・プッシュまで、具体的な手順を学べる。

出典: Day 50: Your CI/CD pipeline on AWS - Part-1 | Dev.to公開日:

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す初心者にとって、現代の開発現場で欠かせない概念の一つがCI/CDパイプラインである。CI/CDとは、継続的インテグレーション(Continuous Integration)と継続的デリバリー(Continuous Delivery)または継続的デプロイメント(Continuous Deployment)を指し、コードの変更からテスト、そして本番環境へのデプロイまでを自動化することで、開発プロセスを高速化し、品質を向上させる一連の仕組みである。

AWSでは、このCI/CDパイプラインを構築するための様々なマネージドサービスを提供している。主要なツールとしては、ソースコードを管理する「AWS CodeCommit」、コードのビルドとテストを行う「AWS CodeBuild」、アプリケーションを自動的にデプロイする「AWS CodeDeploy」、そしてこれら全てを連携させ、パイプライン全体をオーケストレーションする「AWS CodePipeline」がある。さらに、これらのプロセスで生成される中間成果物(アーティファクト)を保存するために「Amazon S3」が利用される。これらのサービスを組み合わせることで、開発者は効率的で信頼性の高いソフトウェアデリバリーを実現できる。

特に「AWS CodeCommit」は、CI/CDパイプラインの出発点となるソースコード管理サービスである。これはGitHubやGitLabのような一般的なGitリポジトリサービスと全く同様に機能するが、AWS環境内で完全に管理されている点が特徴だ。開発者はCodeCommitを使ってコードを安全に保存し、変更履歴を管理し、複数のメンバーで共同作業ができる。Gitコマンド(git clonegit pushgit pullなど)をそのまま利用できるため、Gitに慣れている人であればすぐに使いこなせるだろう。また、AWSの認証認可サービスであるIAM(Identity and Access Management)と緊密に連携しており、ユーザーごとに細かなアクセス権限を設定できるため、セキュリティ面でも安心して利用できる。企業におけるコンプライアンス要件への対応や、他のAWSサービスとのシームレスな統合を考えると、非常に有用なサービスと言える。

CodeCommitを使い始めるにはいくつかの準備が必要だ。まず、自分のPCにGitがインストールされている必要がある。Gitはバージョン管理システムであり、CodeCommitと連携するために不可欠だ。次に、AWSコマンドラインインターフェース(AWS CLI)のバージョン2をインストールし、設定しておく必要がある。これにより、コマンドラインからAWSサービスを操作できるようになる。そして最も重要なのが、CodeCommitにアクセスするための適切な権限を持ったIAMユーザーまたはロールを用意することだ。具体的には、AWSCodeCommitPowerUserのようなポリシーをアタッチすることで、リポジトリの作成やコードのプッシュ・プルといった操作が可能になる。

これらの準備が整ったら、CodeCommitリポジトリを作成する。AWSコンソールにサインインし、CodeCommitサービスから「リポジトリの作成」を選択し、任意の名前と説明を入力するだけで、簡単に新しいリポジトリを作成できる。もしコマンドラインでの操作を好むのであれば、aws codecommit create-repository --repository-name MyDemoRepo --repository-description "Day50 CI/CD demo"のようなコマンドを実行することでも作成可能だ。このコマンドは、作成されたリポジトリのメタデータを含むJSON形式の出力を返す。

次に、ローカル環境から新しく作成したCodeCommitリポジトリに接続するための認証方法を選択する。主に3つのオプションがある。一つ目は「IAM Git認証情報(静的なユーザー名/パスワード)」を使う方法で、AWSコンソールのIAMユーザー設定画面から生成できる。生成されたユーザー名とパスワードを安全に保存し、Gitコマンド実行時に求められたら入力する。これは個人の開発マシンで手軽に利用できる方法だ。二つ目は「AWS CLI認証ヘルパー」を使う方法で、AWSが推奨している。git config --global credential.helper '!aws codecommit credential-helper $@'git config --global credential.UseHttpPath trueというコマンドを実行することで、GitがAWS CLIを通して一時的な認証情報を取得するようになる。この方法では、静的なユーザー名やパスワードを管理する必要がなく、IAMユーザーやロールに設定された権限が自動的に適用されるため、より安全で便利だ。三つ目は「git-remote-codecommit」を使う方法で、SSO(シングルサインオン)や一時的な認証情報を利用する場合に役立つ。これはより複雑な設定が必要なため、公式ドキュメントを参照することが推奨される。

認証方法を設定したら、CodeCommitリポジトリをローカルPCにクローンする。CodeCommitコンソールからリポジトリのHTTPSクローンURLを取得し、git clone https://git-codecommit.<region>.amazonaws.com/v1/repos/<repo-name> my-repoのようなコマンドを実行する。<region><repo-name>は自身の環境に合わせて置き換える。これにより、CodeCommit上の空のリポジトリがmy-repoという名前のローカルディレクトリとして作成される。cd my-repoでそのディレクトリに移動する。

リポジトリをクローンしたら、ローカルでファイルを追加し、CodeCommitにプッシュする作業に移る。もし空のリポジトリをクローンしたばかりであれば、例えばecho "# Day50 Repo" > README.mdというコマンドでREADME.mdファイルを作成し、git add README.mdで変更をステージングし、git commit -m "chore: add README for Day50"でコミットする。最後にgit push origin main(またはmaster)を実行すると、ローカルでの変更がCodeCommitリポジトリにアップロードされる。認証方法は、先に設定したものが自動的に使用される。

もし既にローカルにプロジェクトディレクトリがあり、それをCodeCommitに接続したい場合は、まずそのディレクトリ内でgit initを実行してGitリポジトリとして初期化し、git add .で全てのファイルをステージング、git commit -m "chore: initial commit"でコミットする。必要に応じて、git branch -M mainでブランチ名をmainに変更する。次に、git remote add origin https://git-codecommit.<region>.amazonaws.com/v1/repos/<repo-name>というコマンドで、CodeCommitリポジトリをリモートとして追加する。最後にgit push -u origin mainを実行することで、ローカルのコードがCodeCommitにプッシュされ、リモートブランチが設定される。

このように、AWS CodeCommitはGitベースのソースコード管理サービスであり、AWSの他のCI/CDサービスと連携することで、ソフトウェア開発プロセスを大幅に効率化できる強力なツールである。システムエンジニアを目指す上で、このようなモダンな開発手法とツールの使い方を習得することは非常に重要だ。

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