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【ITニュース解説】Why I'm Starting to Share My Developer Journey

2025年09月14日に「Dev.to」が公開したITニュース「Why I'm Starting to Share My Developer Journey」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

ベテラン開発者が、4年半で培った自身の開発経験や学びを、今後は積極的に共有すると発表した。他者の課題解決、自身の成長、コミュニティ貢献のため、具体的な技術ノウハウやキャリアの教訓などを複数のプラットフォームで発信していく。

ITニュース解説

筆者は、わずか4年半前にはHTMLの最初の行を書き始めたばかりの初心者だったが、今では数千人が日常的に使うような大規模なアプリケーションや複雑なシステムを管理する、経験豊富なフルスタック開発者になった。これまでの道のりで、API連携が複雑なアプリケーションを構築したり、リアルタイムでデータを表示するダッシュボードを作ったりと、多岐にわたる開発に携わってきたが、その経験や学びのほとんどは自分の中に留めていた。しかし、これからはその経験を積極的に共有していく決意をしたという。

これまで筆者は、多くの開発者と同じように「サイレント(静かな)貢献者」だったと語る。つまり、実際にコードを書き、問題解決に取り組み、新しい機能をリリースしてきたが、その「どのようにやったか」「なぜその方法を選んだか」「途中で何を学んだか」といったプロセスはほとんど共有してこなかった。自分の書いたコードそのものが自分の声であり、それだけで十分だと考えていたからだ。しかし、筆者はある重要な事実に気づいた。「知識は分かち合うことで何倍にもなる」ということだ。

筆者の4年半の道のりは、非常に多様なプロジェクトと挑戦に満ちていた。例えば、Next.jsという技術を使って、ユーザーの利用体験を劇的に向上させるような高機能なシングルページアプリケーション(SPA)を構築した経験がある。SPAとは、ページ全体を再読み込みすることなくコンテンツを更新できる、現代的でスムーズなウェブサイトのことだ。また、Reactという人気のあるJavaScriptライブラリを使って、ユーザーがシームレスに言語を切り替えられる三か国語対応のアプリケーションを実装したこともある。これは、i18n(国際化)と呼ばれる技術を統合することで実現された。

さらに、3Dの視覚化機能やリアルタイムの地図機能を組み込んだ不動産プラットフォームの開発にも携わった。これは、単に情報を表示するだけでなく、より直感的で没入感のあるユーザー体験を提供するための高度な技術だ。開発プロセスを効率化し、チームの生産性を向上させるために、CI/CDパイプラインを構築した経験もある。CI/CDとは、Continuous Integration(継続的インテグレーション)とContinuous Delivery(継続的デプロイ)の略で、コードの変更が自動的にテストされ、問題がなければ本番環境にデプロイされる仕組みのことだ。これにより、開発サイクルが高速化し、より安定したソフトウェアを提供できるようになる。最近では、AI技術を活用した機能や、リアルタイムのデータ処理をアプリケーションに組み込むことにも挑戦している。これらのプロジェクトの一つ一つが、筆者に新しい知識をもたらし、それぞれの挑戦が問題解決へのより良いアプローチを教えてくれたという。そして、成功の裏には、他の開発者が陥りやすい落とし穴を避けるのに役立つような貴重な教訓が隠されていた。

筆者が今、自分の経験を共有しようと決めたのには、いくつかの明確な理由がある。まず一つは、開発コミュニティへの「恩返し」をしたいという思いだ。ReactやNext.js、そして広範なJavaScriptコミュニティは、筆者にとってかけがえのない存在だった。プロジェクトで行き詰まった時に、Stack OverflowというQ&Aサイトで見つけた回答に助けられたり、アプリケーションの基盤となるオープンソースのライブラリ(世界中の開発者が無料で利用できるプログラムの部品)に支えられたりしてきた。今こそ、自分が得た知識をコミュニティに還元する時だと感じているのだ。

二つ目の理由は、他の開発者との「つながり」を求めていることだ。開発の仕事は、時に孤独を感じることがある。自分の経験を共有することで、同じような課題に直面している他の開発者とつながり、共に成功を喜び、素晴らしいものを一緒に作り上げていきたいと願っている。

三つ目は、自身の「成長の記録」として活用するためだ。公に学び、共有することを宣言することで、筆者自身が新しい技術に常にアンテナを張り、自分の考えをより明確に表現するよう促される。これは、開発者としての継続的な成長を促す強力なモチベーションになる。

そして最も重要な理由の一つが、「他の人が自分の過ちを繰り返さないように助けたい」というものだ。筆者もこれまでの開発人生で、たくさんの間違いを犯してきた。例えば、後で問題になるような不適切なアーキテクチャ(システム設計)の選択をしてしまったり、まだ必要ない段階でパフォーマンス最適化を急ぎすぎたり、アプリケーションの状態を管理するアプローチを誤ったりした経験がある。もし自分の失敗談が、たった一人の開発者でも同じような落とし穴を避けるのに役立つのであれば、この共有の努力は十分に価値があると筆者は考えている。

これから筆者が共有していく内容は多岐にわたる予定だ。具体的には、React、Next.js、TypeScriptといったモダンなウェブ開発技術や、フルスタック開発(フロントエンドからバックエンドまで一貫して開発すること)における実践的な問題解決策を深く掘り下げた「技術的な深掘り」記事が期待できる。また、実際にアプリケーションをどのように構築したのか、その過程での意思決定や学んだことについて「プロジェクトの裏側」を公開する。

さらに、Reactアプリケーションのパフォーマンスを最適化する方法や、API連携の効率化、ユーザー体験の向上に関する実践的なヒントを提供する「パフォーマンスに関する洞察」も発信していく。リモートワークの経験や、アジャイル開発チーム(柔軟かつ迅速に開発を進める手法)での協業、ジュニア開発者からシニア開発者へと成長していく上での学びといった「キャリアに関する教訓」も共有される予定だ。そして、自身の開発ワークフローを形作ってきた様々なライブラリ、フレームワーク、開発ツールについての正直な評価を提供する「ツールのレビュー」も含まれる。

筆者はこれらの情報を、複数のプラットフォームで発信していく。技術的な詳細記事やチュートリアルはDev.toという開発者向けの記事投稿サイトや自身の個人ブログで公開する。Twitter/Xでは、短い洞察やヒント、コミュニティとの交流を行う。Stack Overflowでは、実際に他の開発者が直面している問題の解決に貢献する。YouTubeでは、近いうちに動画チュートリアルやコーディングセッションを開始する予定だ。Indie Hackersというプラットフォームでは、開発のビジネス側面について議論していくという。

筆者は、この共有の旅を始めることについて、個人的な心情も吐露している。自分の知識や経験を公にすることは、批判にさらされたり、答えられない質問に直面したり、公衆の前で間違いを犯す可能性を受け入れることを意味するため、脆弱性を感じるものだと述べている。しかし、筆者はその「脆弱性」こそが成長が生まれる場所だと考えている。筆者が知る最高の開発者とは、決して間違いを犯さない人ではなく、自分の間違いからオープンに学び、他の人々が同じように学ぶのを助ける人たちなのだ。

この新しい旅路に、開発を始めたばかりの初心者から、経験豊富なプロフェッショナルまで、あらゆるレベルの開発者が参加することを筆者は歓迎している。自分の経験を共有したり、質問を投げかけたり、筆者のアプローチに異議を唱えたりすることで、互いに学び合い、成長していこうと呼びかけている。開発者コミュニティは、私たちが互いを助け合い、知識を共有し、素晴らしいものを一緒に作り上げるときに、最高の状態になるものだ。筆者はこの先の旅に期待を寄せ、読者に対して、自身の開発者としての道のりで「もっと早く知りたかった」と思う教訓があれば、ぜひコメントで教えてほしいと結んでいる。

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