【ITニュース解説】Best markup to use in GitHub as a writer based on work-flow
2025年09月11日に「Dev.to」が公開したITニュース「Best markup to use in GitHub as a writer based on work-flow」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
GitHubで技術記事などを公開する場合、Markdownは手軽で技術文書やチュートリアルに適している。一方、HTMLはデザインの自由度が高く、洗練されたポートフォリオサイト向きだ。読みやすい技術文書と魅力的なサイトを両立するため、用途に応じて両者を使い分けると良い。
ITニュース解説
システムエンジニアを目指す初心者が、GitHubを使って自身のスキルや成果を公開する際、どのようなマークアップ言語を選ぶべきかという疑問を持つことは少なくない。特に文章を作成し、それをGitHubで管理・公開する場合、MarkdownとHTMLという二つの主要な選択肢があり、それぞれに異なる利点と課題がある。これらの特性を理解し、自身の目的や作業フロー、そしてターゲットとなる読者層に合わせて最適な選択をすることが重要だ。
まず、Markdownについて見ていこう。MarkdownはGitHubに「ネイティブ」なマークアップ言語であり、GitHub上で.md形式のファイルは自動的に美しく整形されて表示される。これにより、特別な手間をかけることなく、READMEファイルやポートフォリオページ、チュートリアルなどが洗練された見た目になる。Markdownの大きな魅力はその軽量性とシンプルさにある。HTMLに比べて覚える文法が少なく、非常に短時間で習得でき、素早く文章を書き進めることができる。また、生のテキストファイルとしてリポジトリを閲覧した場合でも、Markdownの記法は比較的簡潔で読みやすいため、内容が把握しやすいという利点がある。
Markdownはさらに「GitHub Flavored Markdown (GFM)」という拡張機能をサポートしている点も特徴だ。これは通常のMarkdown記法に加えて、テーブル(表)の作成、タスクリスト(チェックボックス付きのリスト)、コードブロックのシンタックスハイライト(コードの種類に応じた色分け表示)、自動的なURLリンク変換といった、より高度な機能を提供する。例えば、技術的なチュートリアルではコード例の表示や手順のチェックリスト化に有用だ。このGFMはGitHub上でデフォルトで有効になっており、ユーザーは追加設定なしでその機能を利用できる。必要なのは、これらの新しい記法を学び、実際の文章作成に適用することだけだ。さらに、MarkdownファイルはPandocのようなツールを使えば、HTML、PDF、Word文書など、さまざまな形式に簡単に変換できるため、将来的に多様な用途で文書を利用する際の「ポータビリティ」も高い。
しかし、Markdownにも限界がある。最大の欠点は、スタイリングの自由度が限られていることだ。カスタムのレイアウト、インタラクティブな要素の組み込み、あるいはGitHubのデフォルトの表示ルールを超えた高度なデザインを施したい場合、Markdownだけでは対応できない。ページ全体のデザインや構造を細かく制御することは難しく、HTMLやCSSといった他の技術に頼る必要が出てくる。
次に、HTMLについて詳しく見てみよう。HTMLはウェブページの構造を定義するための標準言語であり、その最大の利点は「完全な制御」を提供することだ。フォント、色、レイアウト、インタラクションに至るまで、あらゆる要素を自由にカスタマイズできる。この柔軟性こそが、プロフェッショナルなウェブサイトや高度なポートフォリオを構築する上でHTMLが不可欠とされる理由だ。また、HTMLファイルはGitHub Pagesという機能を使って、GitHub上でホストされているファイルをウェブサイトとして公開できるため、まるで独立したウェブサイトのような、洗練されたポートフォリオサイトを簡単に構築できる。さらに、カスタムCSS(デザイン指定)やJavaScript(動きやインタラクション)を統合することで、GitHubリポジトリのドキュメントとは一線を画す、本格的なウェブサイトへと拡張していくことも可能だ。
一方で、HTMLにはいくつかの課題がある。Markdownと比較して記述が「重い」という点が挙げられる。特に技術的なチュートリアルや長文のコンテンツを素のHTMLで書く場合、多くのタグを手動で記述する必要があり、Markdownに比べて手間がかかる。また、リポジトリを直接ブラウズするような形でHTMLファイルを見た場合、多くのタグが混在しているため、生のテキストとしてはMarkdownほど読みやすくない。内容を把握するためには、ブラウザでレンダリングされた状態を見る必要がある。さらに、複数のHTMLファイルで構成されるプロジェクトの場合、一貫性のあるデザインや構造を維持するためには、より多くの労力と管理が必要になるという「オーバーヘッド」も発生する。
では、システムエンジニアを目指す初心者、特に技術的な文章作成に携わる者として、どのようなアプローチが最適だろうか。推奨されるのは、MarkdownとHTMLをそれぞれの強みに応じて使い分ける方法だ。
まず、技術的な執筆物、例えば技術チュートリアル、ドキュメント、コードのサンプル説明などには、Markdownの使用が強く推奨される。これは、オープンソースプロジェクトや技術ドキュメントの世界において、Markdownが業界標準として広く採用されているためだ。Markdownで書かれたコンテンツは、開発者にとって読みやすく、理解しやすい「開発者フレンドリー」なコンテンツを作成できる能力を示すことになる。また、そのシンプルな構造は将来的なコンテンツの移行や再利用もしやすく、「将来性」も高い。
一方で、自身のポートフォリオサイト自体には、HTML(またはJekyllなどの静的サイトジェネレーターとGitHub Pagesの組み合わせ)を活用することが望ましい。ポートフォリオサイトは、単なるドキュメントの集まりではなく、訪問者に対する「プレゼンテーション」の場だ。ナビゲーションのしやすさ、全体のレイアウト、そして個人のブランドイメージを反映したデザインなど、視覚的な洗練が重要となる。HTMLであれば、このような要素を完全に制御し、プロフェッショナルな印象を与えるウェブサイトを構築できる。そして、このデザインされたポートフォリオサイトから、Markdownで書かれたチュートリアルやサンプル記事へとリンクを張ることで、内容の質と見た目のプロフェッショナルさの両方をアピールできる。
結論として、技術的な説明や学習コンテンツはMarkdownで簡潔かつ明瞭に作成し、その上でそれらを魅力的に見せるための「顔」となるポートフォリオサイトをHTMLで構築するというアプローチが、システムエンジニアを目指す初心者にとって最も効果的だ。これにより、技術的な内容を正確に伝える能力と、それをプロフェッショナルに提示する能力の両方を効果的に示すことができるだろう。