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【ITニュース解説】キーエンス製複数製品におけるXML外部エンティティ参照(XXE)の不適切な制限の脆弱性

2026年10月07日に「JVN」が公開したITニュース「キーエンス製複数製品におけるXML外部エンティティ参照(XXE)の不適切な制限の脆弱性」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

キーエンス製複数製品(XG VisionTerminalなど)に、XML外部エンティティ参照(XXE)の脆弱性がある。XMLデータの処理方法に問題があり、悪用される危険性がある。

ITニュース解説

株式会社キーエンスが提供するXG VisionTerminal、XG-X VisionTerminal、LJ Series Terminal-Software、およびWI Series Terminal-Softwareといった複数の製品に、セキュリティ上の重要な欠陥、「XML外部エンティティ参照(XXE)の不適切な制限の脆弱性」が存在することが公表された。この脆弱性は、ソフトウェアのセキュリティ対策が不十分であると、どのような危険が生じるかを示す具体的な事例であり、システムエンジニアを目指す上で理解しておくべき重要なテーマだ。

まず、「XML」とは何かについて説明する。XMLは「Extensible Markup Language」の略で、データを構造化して記述するための言語である。例えば、ウェブサイトの設定ファイルや、異なるシステム間でデータをやり取りする際に、データの種類や関係性を明確にするために使われる。HTMLがウェブページの表示形式を記述するのに対し、XMLはデータの意味や構造そのものを記述するのが特徴だ。

次に、「エンティティ」とは、XML文書内で繰り返し使われる文字列やデータを定義し、簡潔に参照するための機能だ。プログラミングにおける変数のようなものだと考えるとわかりやすい。例えば、会社名や著作権情報など、何度も登場する情報を一つのエンティティとして定義しておけば、文書内でそのエンティティ名を記述するだけで、定義した内容が自動的に展開される。これにより、文書の記述が簡潔になり、変更も容易になる。

そして、「外部エンティティ」は、XML文書の外部にあるファイルやURLからデータを読み込むためのエンティティである。これにより、XML文書は外部の情報を動的に取り込むことができる。例えば、あるXMLファイルが、別のXMLファイルやサーバー上のテキストファイル、あるいは特定のウェブアドレスから最新の情報を取得して、自身の一部として表示するといった使い方が可能だ。これは非常に便利な機能だが、使い方を誤ると大きなセキュリティリスクを生む。

今回のニュースで指摘されている「XML外部エンティティ参照(XXE)の不適切な制限の脆弱性」とは、この外部エンティティの参照機能が適切に制御されていないために発生するセキュリティ上の弱点である。つまり、ソフトウェアがXMLファイルを処理する際に、外部から参照されるエンティティの内容を、無条件に受け入れてしまう、あるいは適切なチェックを行わずに処理してしまう状態を指す。

この脆弱性が悪用されると、攻撃者は細工したXMLデータを対象のソフトウェアに送りつけることで、システムの意図しない動作を引き起こすことができる。具体的には、以下のような攻撃が可能になる。

一つは、「情報漏洩」だ。攻撃者は、外部エンティティとしてシステムの内部ファイル、例えば設定ファイルやパスワード情報が格納されたファイルを指定する。もしソフトウェアが外部エンティティの参照を適切に制限していなければ、攻撃者の指定したシステム内部のファイルを読み込み、その内容を攻撃者に送り返してしまう可能性がある。これにより、システムの機密情報や個人情報が外部に流出する恐れがある。

もう一つは、「システムへの不正アクセスや破壊」だ。場合によっては、外部エンティティを通じて、システムの脆弱性を突くようなコードを読み込ませ、リモートで任意のコマンドを実行させたり、システムの停止を引き起こすサービス拒否(DoS)攻撃を行ったりすることも可能になる。キーエンスの製品は産業用機器に関連するソフトウェアであるため、この種の脆弱性が悪用されれば、工場設備の停止や誤作動、生産ラインの混乱など、物理的な損害につながる可能性も考えられる。

このような脆弱性は、ソフトウェア開発において、入力されるデータに対する「信頼性」と「検証」がいかに重要であるかを教えてくれる。外部から受け取るデータは、たとえそれがXMLのような標準的な形式であっても、常に悪意のある内容が含まれている可能性を考慮し、厳密にチェックする必要があるのだ。具体的には、外部エンティティの参照機能を無効にする、あるいは信頼できるソースからの参照のみを許可するなど、堅牢なセキュリティ設定が求められる。

システムエンジニアを目指す者は、このようなセキュリティ上の欠陥が存在しうることを常に念頭に置き、安全なシステムを設計・開発するための知識と技術を習得することが不可欠だ。XML処理に限らず、ユーザーからの入力値や外部からのデータを受け取る際には、必ず適切な検証とエスケープ処理を行うといった基本的なセキュリティ対策を徹底する意識が、極めて重要になる。今回の事例は、実用的なソフトウェアにおいても、セキュリティの穴が潜んでいる可能性があり、それを防ぐための専門知識と注意深い開発姿勢が求められることを示している。

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