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【ITニュース解説】Setup of react native cli 0.81

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「Setup of react native cli 0.81」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

React Native CLI 0.81でモバイルアプリ開発を始める手順を解説。Node.jsなど導入後、npxで新規プロジェクトを作成し、AndroidやiOSで動かす。デバッグやリリース用ビルドの方法も示す。npx活用でバージョン衝突を避け、効率的なアプリ開発を始められる。

出典: Setup of react native cli 0.81 | Dev.to公開日:

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、現代のIT業界ではモバイルアプリ開発のスキルがますます重要になっている。特に、一つのコードベースでiOSとAndroidの両方のアプリを作成できるReact Nativeは、効率的な開発手法として注目されている。この記事では、React Nativeを使ったモバイルアプリ開発を始めるための最初のステップ、すなわち開発環境のセットアップ方法について、初心者にもわかりやすく解説する。

まず、React Native開発の基盤となるツールを準備する必要がある。一つはNode.jsだ。これはJavaScriptの実行環境であり、React Nativeアプリの構築や、開発に必要な様々なツールを動かすために不可欠である。もう一つはWatchmanで、これはファイルの変更を高速に監視し、コードを修正した際にアプリが即座に更新される「ホットリロード」機能を実現するために使われる。macOS環境では、これらは「brew install node」や「brew install watchman」といったコマンドで簡単にインストールできる。

次に、React Native開発を始めるための重要なツールである「React Native CLI」(コマンドラインインターフェース)を準備する。CLIとは、コマンド(命令文)を入力してコンピューターを操作するためのツールのことである。以前は「npm install -g react-native-cli」のようにグローバルにインストールする方法が一般的だったが、現在は「npx」コマンドを使う方法が推奨されている。npxは、ローカルにインストールされていないコマンドでも一時的にダウンロードして実行できるため、異なるプロジェクトで複数のReact Nativeのバージョンを使う際に生じるバージョン衝突の問題を避けることができるという大きな利点がある。

React Native CLIの準備ができたら、いよいよ新しいプロジェクトを作成する。npxを使って「npx react-native init MyNewProject」というコマンドを実行すると、「MyNewProject」という名前の新しいReact Nativeプロジェクトのひな形が自動的に生成される。このひな形には、アプリ開発を始めるために必要な基本的なファイルやフォルダがすべて含まれている。もし特定の技術スタック、例えばTypeScriptを使いたい場合は、「--template react-native-template-typescript」といったオプションを追加してプロジェクトを作成することも可能だ。

プロジェクトが作成されたら、次のステップは作成されたプロジェクトのディレクトリに移動することである。「cd MyNewProject」というコマンドで、新しく生成されたプロジェクトフォルダに移動する。その後、プロジェクトに必要な追加のライブラリや依存関係をインストールする場合がある。通常はプロジェクト作成時に自動でインストールされることが多いが、もし不足している場合は「npm install」または「yarn」というコマンドを実行することで、プロジェクトに必要なすべてのライブラリがダウンロードされ、使用可能な状態になる。

いよいよ開発したアプリを動かしてみる段階だ。React NativeアプリをAndroidデバイスやエミュレータで実行するには、「npx react-native run-android」というコマンドを使う。このコマンドを実行する前に、Android Studioがインストールされており、Android SDKが正しくセットアップされていること、そしてエミュレータ(仮想的なAndroidデバイス)が起動していることを確認する必要がある。同様に、iOSデバイスやシミュレータでアプリを実行する場合は、「npx react-native run-ios」というコマンドを使用する。ただし、iOSアプリの開発と実行はmacOS環境でのみ可能であり、XcodeというAppleの開発ツールがインストールされている必要がある。このコマンドは、Xcodeのシミュレータを起動し、その上でアプリをビルドして実行してくれる。

開発を進める中で、外部のライブラリを組み込むことがある。これらのライブラリの中には、アプリのネイティブコード(Java/KotlinやSwift/Objective-C)に手動での変更が必要なものもあった。そのような場合、「npx react-native link」というコマンドを使って、ライブラリとネイティブプロジェクトを連携させる必要があった。しかし、最近のReact Nativeでは、多くのライブラリが「オートリンク」という機能に対応しており、手動でリンク作業を行う必要はほとんどなくなっている。

アプリを開発している間は、デバッグ(プログラムの誤りを発見し修正する作業)が非常に重要になる。React Nativeの開発環境では、「Metro Bundler」というツールが常にバックグラウンドで動作している。これは、JavaScriptのコードをアプリが実行できる形式に変換して提供する役割を担っている。もしMetro Bundlerが自動で起動していない場合は、「npx react-native start」というコマンドで手動で起動できる。開発中にコードを修正すると、Metro Bundlerがそれを検知し、エミュレータやシミュレータ上のアプリが自動的に更新されるため、効率的に開発を進めることができる。また、開発者ツール(React DevTools)を使って、アプリの内部状態を確認したり、エラーの原因を特定したりすることも可能だ。

アプリの開発が完了し、いよいよユーザーに公開する準備が整ったら、リリース用のビルドを作成する必要がある。これは、開発中に使っていたデバッグ用のビルドとは異なり、最適化され、アプリストアに提出できる形式のファイルだ。Androidアプリの場合、プロジェクトの「android」ディレクトリに移動し、「./gradlew assembleRelease」というコマンドを実行することで、APKファイル(Androidアプリのインストールパッケージ)が生成される。iOSアプリの場合、Xcodeを開き、プロジェクトの「ios/MyNewProject.xcworkspace」ファイルから「Archive」を選択し、その後「Export」することでIPAファイル(iOSアプリのインストールパッケージ)を作成する。

最後に、いくつかの重要な注意点を述べる。React Nativeのコマンドを実行する際は、前述の通りグローバルインストールを避け、「npx」を使うことがバージョン管理の観点からも推奨される。また、React Nativeには、今回の解説で扱った「React Native CLI」と、より手軽に開発を始められる「Expo」という二つの主要な開発方法がある。React Native CLIは、より深いネイティブ機能へのアクセスや、複雑なカスタマイズが必要な場合に適している。一方で、Node.jsやAndroid Studio、XcodeなどのSDK(ソフトウェア開発キット)は常に最新の状態に保つことが重要である。これにより、新しい機能を利用したり、セキュリティの脆弱性を回避したりできる。さらに、Windows環境ではiOSアプリのビルドは直接サポートされていないため、iOSアプリを開発する場合はmacOS環境が必要となる。クラウドサービスを利用することでWindowsからiOSアプリをビルドする方法もあるが、一般的な開発ではmacOSが必須となる。

このように、React Nativeの環境構築は多くのステップがあるが、一つ一つ理解して進めていけば、モバイルアプリ開発の強力な基盤を築くことができる。この解説が、皆さんのシステムエンジニアとしてのキャリアにおける新たな一歩となることを願っている。

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