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【ITニュース解説】SEO for Developers: A Technical Guide

2025年09月17日に「Dev.to」が公開したITニュース「SEO for Developers: A Technical Guide」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

SEOは開発者も深く関わる。サイトの表示速度、モバイル対応、HTML構造、URLなど、技術的要素が検索順位を左右するからだ。開発者がこれらSEOのベストプラクティスを実装し、継続的に改善することで、Webサイトの発見性とパフォーマンスを大きく向上させられる。

出典: SEO for Developers: A Technical Guide | Dev.to公開日:

ITニュース解説

ウェブサイトが検索エンジンの結果で上位に表示されるようにするための工夫がSEOであり、これはマーケターだけでなく、システムエンジニアのような開発者にとっても非常に重要だ。なぜなら、ウェブサイトの性能や構造、アクセシビリティといった技術的な側面が、検索順位に直接影響を与えるからだ。

SEOには主に三つの要素がある。一つは「テクニカルSEO」といい、サイトの技術的な基盤に関わる部分だ。具体的には、ウェブサイトの構造、表示速度、検索エンジンがページを見つけて情報を読み取る(インデックスする、クロールする)際の効率などがこれにあたる。二つ目は「オンページSEO」で、これはウェブページの内容やその見せ方に関わる。タイトルや説明文、見出しの構成、本文にどのようなキーワードを使うかなどが該当する。そして三つ目は「オフページSEO」で、これは主に他のウェブサイトからのリンク(被リンク)やソーシャルメディアでの言及など、サイト外の要因だ。開発者が直接関わるのは主にテクニカルSEOとオンページSEOの一部だが、これらが検索エンジンの評価に大きく寄与する。

開発者が特に注力すべきテクニカルSEOにはいくつかのポイントがある。まず「サイトの構造」だ。ウェブページのURLは、例えば「/about-us」のように内容が分かりやすく簡潔な形にするべきで、「/index.php?id=123」のような意味不明な記号の羅列は避ける。また、ウェブサイト全体の地図のような役割を果たす「XMLサイトマップ」を作成し、検索エンジンにすべてのページを効率よく見つけてもらうようにする。さらに、「robots.txt」というファイルを使って、検索エンジンにクロールしてほしくないページを指示することもできる。

次に「パフォーマンスと速度」は非常に重要だ。ページの表示が遅いと、ユーザーはすぐに離れてしまい、検索エンジンの評価も下がる。これを改善するためには、ページを構成するファイル(HTTPリクエスト)の数を減らしたり、一度訪れたユーザー向けにページ情報を保存しておく「キャッシュ」や、ファイルを圧縮して転送量を減らす「Gzip」や「Brotli」といった圧縮技術を活用する。画像も「WebP」や「AVIF」のような新しい形式で最適化し、すぐに表示する必要のない画像は後から読み込む「遅延読み込み(lazy-load)」を設定すると良い。世界中のどこからアクセスしても快適に表示されるよう、コンテンツを地理的に分散配置する「CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)」の利用も有効だ。

今日のインターネットでは、多くの人がスマートフォンを利用するため、「モバイルファーストデザイン」は必須だ。Googleはモバイル版のページを評価基準として重視しており、ウェブサイトがどんなデバイスで見ても適切に表示される「レスポンシブデザイン」であること、操作しやすいタッチ要素、そして何よりモバイルでの読み込み速度が速いことが求められる。

また、「セキュアな接続」も重要な要素だ。ウェブサイトが「HTTPS」で安全に接続されていることは、検索順位を決定する要因の一つになっている。TLS証明書を導入し、HTTPでアクセスされた場合は自動的にHTTPSへ転送する設定(リダイレクト)を適切に行う必要がある。

オンページSEOも開発者が関わる部分が多い。特に「セマンティックHTML」は基礎となる。これは、HTMLのタグを単なる見た目のためだけでなく、その要素が持つ意味を正しく伝えるために使うということだ。例えば、ウェブページのメインタイトルには「<h1>」、その下の小見出しには「<h2>」「<h3>」といったように、適切な見出し階層を用いる。文字を強調するなら「<strong>」や「<em>」、記事の本文には「<article>」や「<section>」といったタグを意味に沿って使うことで、検索エンジンが内容をより正確に理解できるようになる。

「メタタグ」も重要だ。検索結果に表示されるページのタイトルは「<title>」タグで設定し、ユニークで分かりやすく、60文字程度にまとめる。その下に表示される説明文は「メタディスクリプション」といい、ページの要約を160文字程度で簡潔に記述する。また、内容が重複するページがある場合は、「カノニカルタグ」を使って、どのページがオリジナルであるかを検索エンジンに伝えることで、重複コンテンツによるペナルティを避けることができる。

さらに、ウェブページの内容を検索エンジンがより深く理解できるようにする「構造化データ」の利用も効果的だ。「Schema.org」という共通の語彙集に基づいて、「JSON-LD」という形式で記事の種類、商品情報、イベント、よくある質問(FAQ)といった情報を記述することで、検索結果にリッチな表示(リッチスニペット)をもたらすことがある。

ウェブサイト内の関連するページ同士をリンクでつなぐ「内部リンク」も忘れてはならない。これはユーザーがサイト内を移動しやすくするだけでなく、検索エンジンがサイトの深い部分までクロールするのを助け、サイト全体の「ページ権威」を適切に分散させる役割も果たす。

URLの設計もSEOにおいて考慮すべきだ。URLにはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使い、「/seo-best-practices」のように、人間が読んでも内容が想像できるような記述が好ましい。意味不明な数字や記号(?id=123)など動的なパラメータを避け、クリーンなURLを心がけるべきだ。

最近のウェブサイト開発では「JavaScript」を多用するフレームワーク(React、Vue、Angularなど)が一般的だが、これらがSEOに悪影響を与えることもある。なぜなら、検索エンジンによってはJavaScriptで生成されるコンテンツを完全に読み取ることが難しい場合があるからだ。この問題を解決するには、サーバー側でHTMLを生成する「サーバーサイドレンダリング(SSR)」や、ビルド時にすべてのページを生成しておく「静的サイト生成(SSG)」、あるいは検索エンジン向けに特別なバージョンを提供する「動的レンダリング」といった手法を用いる。何よりも、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても、ウェブサイトの最も重要なコンテンツはJavaScriptに過度に依存せず、いつでもクロール可能であることを確認する必要がある。

Googleは「Core Web Vitals」という指標を使って、ウェブサイトのユーザー体験を評価している。これは開発者が直接コントロールできる重要なパフォーマンス指標だ。具体的には、主要なコンテンツが表示されるまでの時間を示す「Largest Contentful Paint (LCP)」は2.5秒以内、ユーザーの最初の操作に対するサイトの反応速度を示す「First Input Delay (FID)」は100ミリ秒以内、そしてページのレイアウトの予期せぬずれの度合いを示す「Cumulative Layout Shift (CLS)」は0.1以下が目安とされている。これらの数値を最適化することは、ユーザー体験の向上とSEOの両方に直結する。

SEOの効果を測定し、改善していくためには、適切なツールを使うことが不可欠だ。「Google Search Console」は、サイトがGoogleの検索結果にどのように表示されているか、インデックス状況やパフォーマンスに関する重要なレポートを提供する。「Google Analytics」は、サイトへのアクセス数やユーザーの行動を詳細に分析できるツールだ。「Lighthouse」や「PageSpeed Insights」は、ウェブサイトのパフォーマンスやSEOスコアを評価し、改善点を示してくれる。また、「Screaming Frog」のようなツールを使えば、検索エンジンがあなたのサイトをどのようにクロールしているかをシミュレートし、潜在的な問題を特定できる。

これらの知識とツールを活用し、開発者はウェブサイトのパフォーマンスとモバイル体験を最優先する。セマンティックHTMLと構造化データを適切に使い、検索エンジンがサイトを正しくインデックスできるようURL構造を整える。画像、スクリプト、CSSなどのリソースを速度のために最適化し、継続的にSEOツールで監視し、改善を繰り返していくことが求められる。

システムエンジニアは、ウェブサイトが単に機能するだけでなく、多くの人に発見され、最高のパフォーマンスを発揮できるように、SEOの基礎を理解し、技術的なベストプラクティスを適切に実装する力を持っている。この理解が、あなたの開発するアプリケーションやウェブサイトの成功に大きく貢献するだろう。

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