Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

ONU(オーエヌユー)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

ONU(オーエヌユー)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

光回線終端装置 (コウカイセンシュウタンソウチ)

英語表記

ONU (オーエヌユー)

用語解説

ONUは「Optical Network Unit」の略称であり、光回線を利用したインターネット接続において、ユーザー宅内に設置される重要なネットワーク機器である。その主な役割は、光ファイバーケーブルを介して送られてくる光信号を、一般的なコンピューターやルーターが理解できる電気信号へと変換することにある。逆に、ユーザー宅内からインターネットに向けて送信される電気信号を光信号に変換し、光ファイバーへと送り出す機能も持つ。

従来のADSL回線やCATV回線で使われていたモデム(変復調装置)がアナログ信号とデジタル信号の変換を行うのに対し、ONUは光信号と電気信号の変換に特化している点が大きな違いである。光ファイバーが家庭まで引き込まれる「FTTH(Fiber To The Home)」と呼ばれるインターネット接続形態において、ONUは光ファイバー回線の終端装置として機能し、光ファイバーの物理的な終点をユーザー宅内に形成する。これにより、ユーザーは高速かつ安定した光インターネット回線の恩恵を受けることができる。

ONUがなければ、光ファイバーから直接PCやルーターを接続することはできない。光ファイバーは光信号を伝送するためのものであり、PCやルーターは電気信号で通信を行うため、この間の橋渡し役としてONUは不可欠な存在なのである。多くの場合、通信事業者から提供され、利用者は月額料金の一部としてレンタル費用を支払う形となる。

ONUの核心的な機能は、光電変換と呼ばれる技術に基づいている。通信事業者の局舎からユーザー宅へ、あるいはユーザー宅から局舎へ光ファイバーを通じてデータが送られる際、データは光の点滅として伝わる。しかし、パソコンやスマートフォン、Wi-Fiルーターなどの一般的な情報機器は、LANケーブルを通じて電気信号で通信を行う。ONUは、この光信号を電気信号に、また電気信号を光信号に瞬時に変換することで、両者の異なる通信方式を橋渡しする。具体的には、光信号を受信すると内蔵されたフォトダイオードなどの光検出器がそれを電気パルスに変換し、電気信号を受信するとレーザーダイオードなどの発光素子がそれを光パルスに変換して光ファイバーへ送出する。

この光電変換機能に加えて、ONUは回線終端装置としての役割を担う。つまり、光ファイバー回線の物理的な終点であり、通信事業者から提供される光回線がこのONUで区切られる。一般的に、ONUにはLANポートが一つ搭載されており、このLANポートからLANケーブルを接続して、Wi-FiルーターやPCへとインターネット接続を分配することになる。

ONUは、特定の光アクセス技術に対応して設計されている。現在主流となっているのは、GPON (Gigabit Passive Optical Network) や EPON (Ethernet Passive Optical Network) といった技術である。これらは、複数のユーザーで一本の光ファイバーを共有し、効率的に高速通信を提供する仕組みであり、ONUはこれらの技術仕様に準拠して、光信号の送受信やデータの多重化・分離を行う。また、上り(アップロード)と下り(ダウンロード)の信号は、異なる波長の光を用いる光波長分割多重(WDM)という技術によって一本の光ファイバー内で同時に伝送されるが、ONUはこの異なる波長の光信号を正しく分離・結合する役割も果たす。

ネットワーク構成におけるONUの位置づけは、非常に明確である。通信事業者の局舎から自宅まで引き込まれた光ファイバーは、まずONUに接続される。ONUで電気信号に変換されたデータは、LANケーブルを通じてWi-Fiルーターに送られるのが一般的である。Wi-Fiルーターは、ONUから受け取ったインターネット回線を複数のデバイスに分配し、無線LAN(Wi-Fi)や有線LANを通じてパソコン、スマートフォン、タブレット、スマートテレビなどの様々な機器にインターネット接続を提供する。このため、ONUはルーターの手前、つまりホームネットワークの入り口として機能すると言える。

利用者がONUを操作することはほとんどないが、その状態を示すランプは、インターネット接続の状態を把握するための重要な情報源となる。例えば、「光回線」や「PON」、「LINK」といったランプが点灯していれば、光回線が正常にONUまで届いていることを示し、「AUTH」や「WAN」といったランプが点滅または点灯していれば、プロバイダへの認証が正常に行われ、インターネット接続が可能であることを示す。もしインターネットに接続できないトラブルが発生した場合、これらのランプの状態を確認することは、問題の切り分けにおいて最初のステップとなる。場合によっては、ONUの電源を一度切って数分後に再度投入する「再起動」を行うことで、一時的な不具合が解消されることもある。

ONUは通信事業者からレンタルされる機器であり、勝手に交換したり改造したりすることはできない。また、通信品質を維持するため、ONUが接続されている光ファイバーケーブルを強く曲げたり、物理的な衝撃を与えたりすることは避けるべきである。このように、ONUは光回線インターネットの根幹を支える装置であり、その仕組みと役割を理解することは、システムエンジニアを目指す上で非常に役立つ知識となるだろう。

関連コンテンツ