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Universal One(ユニバーサルワン)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

Universal One(ユニバーサルワン)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ユニバーサルワン (ユニバーサルワン)

英語表記

Universal One (ユニバーサルワン)

用語解説

Universal One は、NTTコミュニケーションズが提供する、企業向けの統合マネージドネットワークサービスである。現代の企業活動において不可欠なICTインフラ、特にネットワークの構築、運用、保守を一貫してサポートすることで、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進やクラウド活用を強力に後押しする。オンプレミス環境とクラウドサービスが混在する複雑なICT環境において、安全で高品質な通信基盤を提供する点が最大の特徴だ。

このサービスは、企業が直面するネットワーク関連の課題、例えば拠点間の安定した接続、クラウドサービスへの安全なアクセス、増大するサイバー攻撃への対策、そしてこれらすべてを効率的に運用・管理する人材の不足といった問題に対し、ワンストップで包括的なソリューションを提供する。企業は、ネットワークの設計から運用までをNTTコミュニケーションズに委ねることで、自社のコアビジネスに集中できるというメリットを得る。

Universal One の詳細を見ていこう。このサービスは、企業の多様なニーズに対応するため、多岐にわたる機能を統合している。まず、その核となるのが「広域ネットワーク」の提供だ。国内に留まらず、世界中のNTT Comグループが持つネットワーク基盤を活用し、企業の各拠点、データセンター、そしてクラウド環境をセキュアで信頼性の高い専用ネットワークで接続する。これにより、地理的に分散した環境でも、まるで一つのオフィスにいるかのようにスムーズな情報連携が可能となる。

具体的には、高品質なイーサネットVPNやIP-VPNを基盤とし、企業の要件に応じて最適な回線種別や帯域を選択できる。さらに、インターネット接続サービスも統合されており、企業のインターネットアクセスも Universal One のネットワークを通じて一元的に管理できるため、セキュリティポリシーの一貫性が保ちやすい。

現代の企業ICTにおいて不可欠な要素である「クラウド接続」も Universal One の重要な機能の一つである。Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) といった主要なパブリッククラウドサービスへ、NTTコミュニケーションズの閉域網を介して直接接続できる。これにより、従来のインターネットVPN接続に比べて、より安定した通信品質と高いセキュリティを確保し、クラウド上のリソースをオンプレミス環境のリソースとシームレスに連携させることが可能となる。ハイブリッドクラウド環境の構築において、この閉域網接続は非常に大きな価値を持つ。

また、Universal One は「セキュリティ機能」も包括的に提供する。ファイアウォール、不正侵入防御システム(IPS)、アンチウイルス、ウェブフィルタリングなど、多層的なセキュリティ対策をネットワークレベルで実装できる。これにより、巧妙化するサイバー攻撃から企業のネットワーク資産を守り、情報漏洩のリスクを低減する。特に、SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)の導入により、各拠点のセキュリティポリシーをクラウド上で一元管理し、迅速かつ柔軟に適用できるようになっている。

この「SD-WAN」は Universal One の特徴的な機能の一つであり、ネットワークの運用管理を大きく変革する。SD-WANは、ソフトウェアによってネットワーク経路を制御する技術で、複数の回線を仮想的に束ねて利用したり、アプリケーションの特性に応じて最適な通信経路を自動で選択したりする。これにより、ネットワーク帯域の効率的な利用、通信品質の最適化、そして何よりもネットワーク構成の変更やトラブルシューティングが容易になる。管理者は、ポータルサイトからネットワーク全体の状況を可視化し、トラフィックの優先順位付けやセキュリティポリシーの適用などを直感的に設定できるようになるため、運用負荷が大幅に軽減される。

Universal One が企業にもたらす価値は多岐にわたる。まず、ネットワークの企画、設計、構築、運用、保守までをNTTコミュニケーションズが一貫して担う「ワンストップマネージド」であるため、企業のICT部門はネットワークの維持管理に要する手間やリソースを削減し、より戦略的な業務に集中できる。これにより、人件費や設備投資の最適化にもつながる。

次に、高い「柔軟性と拡張性」だ。ビジネスの変化や拠点数の増減、クラウド利用の拡大といった要件に、Universal One は柔軟に対応できる。特にSD-WANは、新規拠点のネットワーク立ち上げを迅速化し、必要に応じて通信帯域を増減させることも容易にする。

そして、「品質と信頼性」も重要な要素である。NTTコミュニケーションズが持つ堅牢なネットワーク基盤と、SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)に基づく運用により、企業は安定した通信環境を享受できる。万が一のトラブル発生時にも、専門のエンジニアによる24時間365日の監視体制と迅速なサポートが提供される。

システムエンジニアを目指す初心者にとって、Universal One のようなサービスを理解することは、現代の企業インフラを学ぶ上で非常に有益である。オンプレミスとクラウドが混在するハイブリッド環境におけるネットワーク設計の考え方、広域ネットワークにおけるセキュリティ要件、そしてSD-WANに代表されるソフトウェア定義型ネットワークの概念といった、IT業界の最前線で求められる知識とスキルの一端に触れることができる。具体的なネットワーク構築や運用の多くはサービス提供側が担当するものの、サービスの構成要素やそれぞれの技術がどのような役割を果たし、企業にどのような価値を提供するのかを理解することは、将来のシステム提案やアーキテクチャ設計を行う上で不可欠な基礎となる。Universal Oneは、単なるネットワークサービスではなく、企業のビジネスを支える包括的なICT基盤ソリューションであり、その全体像を把握することは、現代のSEにとって必須の教養と言えるだろう。

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