【ITニュース解説】Best motherboard for am4
2025年09月12日に「Medium」が公開したITニュース「Best motherboard for am4」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
AM4ソケット対応マザーボードの選び方を解説する実践ガイド。PC自作やアップグレードを考えている人向けに、最適な一枚を見つけるための具体的な情報を提供している。
ITニュース解説
システムエンジニアを目指す初心者がコンピューターのハードウェアを理解する上で、マザーボードは非常に重要な構成要素である。マザーボードは、PCの「背骨」のように、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックボードといった主要なパーツをすべて接続し、互いに連携させるための基盤となる。特にAMDのRyzenプロセッサを使用する場合、その心臓部となるAM4ソケットに対応したマザーボード選びは、PC全体の性能と安定性を大きく左右する。この記事は、AM4マザーボードを選ぶ際のポイントを初心者にも分かりやすく解説する。
AM4ソケットは、AMDが開発したCPUソケット規格であり、主にRyzen 1000番台から5000番台までの幅広い世代のプロセッサに対応している。このソケットの登場は、多コア性能に優れたRyzenプロセッサを普及させ、PC市場に大きな影響を与えた。AM4プラットフォームは、性能、機能、価格のバランスが取れており、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっている。AM4マザーボードを選ぶということは、AMDのRyzenプロセッサを最大限に活用するための土台を選ぶことに他ならない。
マザーボードを選ぶ上で最も重要な要素の一つがチップセットである。チップセットはマザーボードの「脳」のように、CPUと他のコンポーネント間のデータ通信を制御する。AM4プラットフォームには、主にX570、B550、A520といった異なるチップセットが存在する。X570は最も高性能で多機能なチップセットだ。PCIe Gen4という高速なデータ転送規格にフル対応し、最新のグラフィックボードやNVMe SSDの性能を最大限に引き出す。豊富な拡張ポートや堅牢な電源回路を備え、オーバークロックにも適している。価格は高めになる傾向があるため、高性能なゲーミングPCやクリエイティブ作業用のPCを構築したい場合に適している。B550はX570とA520の中間に位置するバランスの取れたチップセットだ。メインのPCIeスロットとM.2スロットはPCIe Gen4に対応し、その他の部分はPCIe Gen3に対応する。ほとんどのユーザーにとって十分な性能と拡張性を提供し、価格も比較的手頃であるため、コストパフォーマンスに優れている。一般的なゲーミングPCや多用途PCを組む場合に最適な選択肢となるだろう。A520はエントリーレベルのチップセットだ。PCIe Gen3のみに対応し、オーバークロック機能はサポートされない。しかし、必要最低限の機能は備えており、Web閲覧、文書作成、動画視聴といった日常的な用途や、コストを抑えてPCを組みたい場合に適している。価格が最も安価である点が最大の魅力だ。
マザーボードにはATX、Micro-ATX、Mini-ITXといった異なるサイズ(フォームファクタ)がある。ATXは最も一般的なサイズで、十分な拡張スロットやポートを備えているため、複数の拡張カードを搭載したい場合に適している。Micro-ATXはATXよりも一回り小さく、拡張スロットの数は減るが、それでも多くのユーザーにとって十分な拡張性を提供する。コンパクトなPCを構築したい場合に良い選択肢となる。Mini-ITXは最も小さいフォームファクタで、非常にコンパクトなPCを構築できる。拡張性は低いが、省スペース性が重視される場合に選ばれる。
VRM(Voltage Regulator Module)は、CPUに安定した電力を供給するための回路だ。特に高性能なRyzenプロセッサを使用したり、オーバークロックを試みたりする場合、堅牢で高品質なVRMを備えたマザーボードを選ぶことが重要となる。VRMの品質は、PCの安定性や寿命に影響を与える可能性がある。初心者にとっては、ミドルレンジ以上のチップセット(B550、X570)を選ぶことで、十分なVRMが搭載されていることが多い。
将来のアップグレードや周辺機器の接続を考慮し、必要な拡張スロットやポートの数と種類を確認することが重要だ。PCIeスロットはグラフィックボードだけでなく、NVMe SSD拡張カードなどを追加する可能性も考慮に入れる。高速なNVMe SSDを接続するためのM.2スロットは、複数のスロットがあればストレージ容量を増やしたい場合に便利だ。PCIe Gen4対応のスロットが少なくとも一つあると、最新の高速SSDの恩恵を受けられる。従来のHDDやSATA SSDを接続するためのSATAポートも数を確認する。USBポートは様々な周辺機器を接続するために必要であり、USB 3.2 Gen2 (10Gbps) やUSB Type-Cポートがあると利便性が向上する。有線LANはギガビットイーサネット(GbE)が一般的だが、より高速な2.5GbEに対応しているモデルもある。無線LAN(Wi-Fi)が必要であれば、Wi-Fi 6(802.11ax)やWi-Fi 6Eに対応したモデルを選ぶと、より高速で安定したワイヤレス接続が可能になる。
BIOS(Basic Input/Output System)やUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、PCの起動を制御し、ハードウェア設定を行うためのソフトウェアだ。初心者にとっては、グラフィカルで直感的に操作できるUEFIインターフェースを持つマザーボードが使いやすいだろう。また、BIOS/UEFIの更新が容易であることも重要なポイントとなる。マザーボードはASUS、GIGABYTE、MSI、ASRockといった主要なメーカーから多数のモデルが販売されており、各メーカーとも信頼性の高い製品を提供しているが、モデルによって品質や機能、価格帯が異なる。レビューを参考にしたり、保証やサポート体制も考慮に入れたりすると良いだろう。価格はチップセットや機能、メーカーによって大きく変動するため、自身の予算と必要な機能のバランスを見極めることが肝心だ。
システムエンジニアを目指す初心者がAM4マザーボードを選ぶ際、まず自身の用途と予算を明確にすることが重要だ。Web閲覧、プログラミング学習、基本的なオフィス作業が主な目的であれば、A520チップセットのマザーボードでも十分対応できる。ある程度の性能を求める場合や、将来的にグラフィックボードのアップグレード、高速なストレージの追加を考えているなら、B550チップセットが最もバランスが良い。多くのRyzenプロセッサと組み合わせても性能を十分に引き出せ、拡張性も確保できるため、長く使えるだろう。最高性能を追求する場合や、高い負荷がかかる作業を行う場合は、X570チップセットが最善の選択肢となる。PCのサイズも考慮し、コンパクトな環境が必要ならMicro-ATXやMini-ITX、拡張性を優先するならATXを選ぶ。最終的に、自分がどのようなPCを構築したいのか、そして将来的にどのような使い方をする可能性があるのかを具体的にイメージし、それに見合った機能と性能を持つマザーボードを選ぶことが、後悔しない選択をするための鍵となる。マザーボードは一度選ぶと簡単に交換できない重要なパーツであるため、慎重に検討する価値がある。この解説を参考に、システムエンジニアとしての第一歩を踏み出すPC構築に役立ててほしい。