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WL(ダブルエル)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

WL(ダブルエル)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ワイヤレス (ワイアレス)

英語表記

Wireless (ワイヤレス)

用語解説

WLとは、一般的にセキュリティ対策において用いられる「ホワイトリスト(Whitelist)」の略称である。これは、システムやネットワークに対するアクセス、特定のソフトウェアの実行、通信の許可などにおいて、「明示的に許可されたものだけを通過させ、それ以外のすべてのものを拒否する」というセキュリティポリシーを指す。この概念は、ITシステムを脅威から保護するための基本的なアプローチの一つであり、特に高いセキュリティレベルが求められる環境で利用される。

ホワイトリストの基本的な考え方は、「性悪説」に基づく。つまり、許可されていないものはすべて潜在的な脅威であるとみなし、何もかもを信頼せず、安全が確認されたものだけを厳格に選別して受け入れるという姿勢である。これは「性善説」に基づき、危険なものだけを排除する「ブラックリスト(BlackList)」とは対照的なアプローチである。

ホワイトリストがどのように機能するかというと、システム管理者やセキュリティ担当者が、許可すべき対象(例えば、特定のIPアドレス、ドメイン名、アプリケーションの実行ファイル、特定のメールアドレスなど)を事前に定義し、そのリストを作成する。システムは、このホワイトリストと照合し、リストに含まれる対象からのアクセスや実行のみを許可する。リストに含まれないものは、すべてブロックまたは拒否される。この厳格な制御により、未知の脅威や想定外の不正アクセス、マルウェアの実行などを防ぐ効果が期待できる。

具体的な適用例は多岐にわたる。例えば、アプリケーション制御では、ホワイトリストに登録されたアプリケーションだけがユーザーのPC上で実行を許可されるため、許可されていないソフトウェアや悪意のあるプログラムの実行を阻止できる。これにより、企業内で使用を許可されていないシャドーITの利用を制限したり、ランサムウェアのようなマルウェア感染を防いだりするのに役立つ。ネットワークアクセス制御においては、ファイアウォールやアクセス制御リスト(ACL)にホワイトリストを設定することで、特定のIPアドレスからの通信や特定のポートへのアクセスのみを許可し、それ以外の通信をすべてブロックできる。これは、外部からの不正な侵入を防ぐだけでなく、内部ネットワークからの不正な通信を制限するためにも有効である。メールシステムでは、特定の信頼できる送信元からのメールのみを受信を許可する設定が可能であり、これによりフィッシング詐欺やスパムメール対策を強化できる。ウェブサイトの閲覧制限にも利用され、教育機関や企業で、業務に必要または適切と判断されたウェブサイトのみ閲覧を許可し、不適切なサイトへのアクセスを制限するケースがある。また、USBメモリなどの外部デバイスの利用を制御する際にも、承認された特定のデバイスのみ接続を許可するホワイトリスト方式が採用されることがある。

ホワイトリスト方式の最大のメリットは、そのセキュリティレベルの高さである。明示的に許可されたもの以外はすべてブロックされるため、まだ知られていない新しいタイプの攻撃(ゼロデイ攻撃)や、既知のマルウェアの亜種など、通常のパターンマッチング型セキュリティ対策では見逃されがちな脅威に対しても有効である場合が多い。許可対象が明確であるため、システムの状態を管理しやすく、一貫したセキュリティポリシーを適用しやすいという利点もある。

しかし、ホワイトリスト方式にはデメリットや課題も存在する。最大の課題は、運用負荷の高さである。システムやネットワークの構成が頻繁に変化する場合、許可すべき対象も増えたり変更されたりするため、ホワイトリストを常に最新の状態に保つための管理作業が膨大になる可能性がある。リストの更新を怠ると、必要なアクセスやアプリケーションがブロックされてしまい、業務に支障が出る恐れもある。また、リストの作成には、システム全体で何が必要とされているかを網羅的に把握する必要があり、初期導入のコストや手間も大きくなりがちである。柔軟性に欠ける点もデメリットであり、新しいサービスやアプリケーションを導入する際には、必ずホワイトリストに登録するプロセスが必要となるため、迅速な対応が求められる場面ではボトルネックとなる可能性もある。

システムエンジニアとしてホワイトリストを導入・設計する際には、これらのメリットとデメリットを十分に考慮する必要がある。組織のセキュリティ要件、システムの規模と複雑性、運用の体制、変更の頻度などを総合的に評価し、最適なセキュリティ対策を講じることが重要だ。ブラックリスト方式と比較検討し、あるいは両者を組み合わせたハイブリッドなアプローチを採用するなど、状況に応じた柔軟な対応が求められる。ホワイトリストは強力なセキュリティ対策である一方で、その特性を理解し、適切に運用するための計画とリソースが不可欠である。

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