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【ITニュース解説】How to choose the best TV for gaming right now

2025年09月11日に「Engadget」が公開したITニュース「How to choose the best TV for gaming right now」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

ゲーミングTVを選ぶ際は、最新ゲーム機の性能を引き出す4K/120Hz表示、画面のカクつきを防ぐVRR、遅延を抑えるALLM、豊かな色彩のHDR対応が重要だ。これらを実現するHDMI 2.1ポートの有無を必ず確認しよう。

ITニュース解説

最新のプレイステーション5やXbox Series X/Sといったゲーム機で最高のゲーム体験を得るためには、それにふさわしいテレビ選びが非常に重要になる。ただ高価なテレビを選べば良いというわけではなく、ゲームに特化したいくつかの重要な機能を見極める必要があるのだ。

まず、基本的なテレビの性能として、4K解像度は必須だ。これは画面に表示される画素の数がフルHDの4倍になり、より高精細でリアルな映像を楽しめることを意味する。また、部屋の明るさに負けない十分な輝度や、映像の暗い部分と明るい部分の差を鮮明にする高いコントラスト比、そして深く均一な黒の表現も重要だ。これにより、映像に奥行きが生まれ、より没入感のある体験ができる。さらに、広い視野角と正確な色再現性も、どの位置から見ても美しい映像を楽しむためには欠かせない要素である。

次に、ゲーミングにおいて特に注目すべきは、ディスプレイの技術だ。現在主流の技術には「OLED(有機EL)」と「LCD(液晶)」の2種類がある。OLEDテレビは、画素一つ一つが自ら発光するため、完全な黒を表現でき、非常に高いコントラスト比と鮮やかな色再現性を持つ。そのため、ゲームはもちろん、一般的な映像コンテンツにおいても最高の画質を提供するとされている。しかし、一般的にLCDテレビよりも高価であり、非常に明るい部屋では画面の輝度が足りないと感じる場合があるかもしれない。OLEDにもいくつかの種類があり、「WOLED(White OLED)」と、量子ドット技術を組み合わせてより広い色域と鮮やかな色を表現する「QD-OLED」がある。QD-OLEDは新しい技術だが、WOLEDも「四段構造」や「MLA(Micro Lens Array)」といった技術で輝度や色純度を高めた高性能なモデルも登場しているため、一概にどちらが優れているとは言えない。

一方、LCDテレビは、OLEDに比べて手頃な価格帯で、より高い画面輝度を実現できる点がメリットだ。部屋の照明が明るい環境でゲームをする場合には特に有利と言える。最近の高性能なLCDテレビでは、「Mini LEDバックライト」と呼ばれる小型のLEDを多数配置し、さらに「フルアレイローカルディミング」という技術で部分的にバックライトの明るさを調整することで、コントラスト性能を大きく向上させている。また、「QLED」という名称で販売されているLCDテレビは、量子ドット技術を使い、OLEDに匹敵する鮮やかな色を表現できる。最高のOLEDテレビほどの映像の応答速度や鮮やかさはないものの、優れたLCDテレビも非常に高品質な映像を提供できる。

ゲーム体験を最大限に引き出すためには、「HDMI 2.1」という最新の接続規格への対応が不可欠だ。この規格は、従来のHDMI 2.0よりもはるかに広い帯域幅、具体的には48ギガビット/秒(HDMI 2.0は18Gbps)を提供し、これにより4K解像度で120Hz、あるいはゲーミングPCと組み合わせれば144Hzといった高リフレッシュレートでの映像伝送が可能になる。高リフレッシュレートは、画面上の動きをより滑らかにし、視覚的な快適さと操作の正確性を向上させる。HDMI 2.1には、ゲームに特化した重要な機能も含まれている。「VRR(Variable Refresh Rate)」は、ゲーム機のフレームレートに合わせてテレビのリフレッシュレートを自動で調整し、画面のティアリング(映像が横にずれる現象)やスタッタリング(カクつき)を防ぐ。また、「ALLM(Auto Low Latency Mode)」は、ゲーム機が起動すると自動的にテレビをゲームモードに切り替え、入力遅延(コントローラー操作から画面反映までの時間)を最小限に抑える機能だ。さらに、「eARC(Enhanced Audio Return Channel)」により、高音質のロスレスオーディオをテレビからサウンドバーやAVレシーバーへ伝送できる。ただし注意すべき点として、一部のメーカーはHDMI 2.1の名称を使いながらも、その全ての機能に対応していないポートを持つテレビを販売している場合がある。そのため、購入時には「フルHDMI 2.1対応」であるかをしっかりと確認することが重要だ。将来的にはさらに広帯域なHDMI 2.2が登場する可能性もあるが、現時点ではHDMI 2.1がゲーミングTVの標準である。

「HDR(High Dynamic Range)」もゲーム体験を豊かにする重要な要素だ。これは、映像の最も明るい部分と最も暗い部分の間の表現できる範囲を広げ、肉眼で見たものに近い、よりリアルで立体感のある映像を作り出す技術だ。これにより、暗い洞窟の奥の細部や、まぶしい太陽の光の中にあるオブジェクトまで、通常では見落とされがちなディテールがはっきりと見えるようになる。HDRは色の表現も豊かにし、より鮮やかで自然な色合いでコンテンツを楽しめる。HDRには「HDR10」や、より高度な「HDR10+」「Dolby Vision」といった複数のフォーマットがあり、これらは「動的メタデータ」と呼ばれる情報を利用して、シーンごと、あるいはフレームごとに最適な輝度や色を調整する。テレビ、ゲームコンテンツ、そしてゲーム機の全てがHDRに対応している必要があるが、特にXbox Series X/SはDolby Vision for Gamingに対応しており、PS5は現状では対応していない。

HDRゲームの画質をさらに最適化するために、「HGiG(HDR Gaming Interest Group)」という標準規格がある。これは、ゲーム機とテレビがHDRの情報を適切にやり取りし、テレビの能力に合わせて最適なHDR設定を自動的に適用することで、明るすぎる部分が白飛びしたり、暗すぎる部分が潰れてしまったりするのを防ぐ仕組みだ。これにより、開発者が意図した通りのHDR映像を体験できる。ゲームの起動時に自動で設定を調整してくれることが理想だが、現状では全てのテレビやゲームがHGiGに完全に対応しているわけではないため、テレビの設定メニューでHGiGオプションがある場合は有効にし、必要に応じて自分の目で見て最も良いと感じる設定に調整することも大切だ。

「ALLM(Auto Low Latency Mode)」は、先述の通り、ゲームを始めた際にテレビが自動で低遅延モードに切り替わる機能だ。これにより、設定画面を操作することなく、ゲームの入力遅延が最小限に抑えられ、コントローラーの操作がすぐに画面に反映されるため、特に反応速度が求められるアクションゲームなどで大きなメリットがある。ゲームを終えて映画やテレビ番組を見るときには、自動で通常の画質モードに戻るため、非常に便利だ。

「VRR(Variable Refresh Rate)」もゲーマーにとっては非常に重要な機能だ。ゲームのプレイ中、ゲーム機が一定のフレームレート(例えば1秒間に60フレーム)を維持できない場合、画面がカクついたり、映像の一部がずれて表示される「画面ティアリング」が発生したりすることがある。VRRは、テレビのリフレッシュレート(画面の書き換え速度)をゲーム機のフレームレートに合わせてリアルタイムで変動させることで、これらの不快な現象を解消し、常に滑らかで安定した映像を提供する。Nvidiaの「G-Sync」やAMDの「FreeSync」、そしてHDMI 2.1規格の一部である「HDMI Forum VRR」など、いくつかのVRR技術が存在するが、テレビとゲーム機の両方が同じVRR技術に対応している必要がある。例えば、PS5はHDMI Forum VRRに対応し、Xbox Series X/SはHDMI Forum VRRとFreeSyncに対応している。ゲーミングPCを使う場合は、グラフィックカードに応じてG-SyncかFreeSyncが必要になるため、自分の使用する環境に合わせてテレビがどのVRRに対応しているかを確認することが重要だ。

最後に、現時点では「8K」解像度のテレビをゲーミング目的で選ぶ必要はほとんどない。PS5やXbox Series Xは理論上8K映像を出力できるが、実際に8Kで動作するゲームはごく一部であり、そのメリットを体感するためには非常に大きなテレビに極端に近づいて見る必要がある。また、8Kテレビはまだ非常に高価であるため、現実的な選択肢とは言えない。

以上の点を踏まえ、自身の予算とプレイスタイルに合わせて、最適なゲーミングTVを選ぶことが、最新ゲーム機での最高の体験に繋がるだろう。テレビの価格は常に変動し、新しいモデルも次々と登場するため、市場の動向をよく見て購入を検討すると良い。

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