【ITニュース解説】Snowflake vs BigQuery vs Redshift: The Ultimate Cloud Data Warehouse Showdown
2025年09月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「Snowflake vs BigQuery vs Redshift: The Ultimate Cloud Data Warehouse Showdown」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
クラウドデータウェアハウスのSnowflake、BigQuery、Redshiftは、データの保存・分析に用いられる。それぞれ特徴が異なり、Snowflakeは柔軟な料金、BigQueryはGoogle Cloud連携、Redshiftは高速分析に強みを持つ。プロジェクトの要件に合わせ最適なサービスを選ぶ必要がある。
ITニュース解説
近年、クラウドの技術が発展し、企業がデータを蓄積し分析する方法は大きく進化している。その中でも、大量のデータを一箇所に集めて分析するための「クラウドデータウェアハウス」と呼ばれるサービスが注目されている。これは、様々な場所から集めたデータを整理して保存し、そこからビジネスに役立つ洞察を得るための基盤となる。クラウドデータウェアハウスを利用すると、データの量が増えても柔軟にシステムを拡張でき(スケーラビリティ)、必要な時に必要なだけリソースを使えるため、コストを効率的に管理できるという利点がある。
現在、多くの企業や開発者が利用している主要なクラウドデータウェアハウスとして、Snowflake、Google CloudのBigQuery、そしてAmazon Web Services(AWS)のRedshiftの三つが挙げられる。それぞれに独自の強みと特徴があり、プロジェクトの要件に応じて最適な選択をすることが重要になる。
まず、Snowflakeについて詳しく見ていこう。Snowflakeは、その柔軟性と性能の高さから、特にデータエンジニアの間で高い評価を得ているサービスだ。データ保存には「カラム型ストレージ」という方式を採用している。これは、データを列(カラム)ごとにまとめて保存する形式で、行ごとに保存する方式とは異なり、特定のデータ項目だけを抽出して分析する際に非常に高速な処理を可能にする。例えば、顧客の購買履歴データから「製品Aを購入した顧客の年齢」だけを分析したい場合、年齢の列だけを効率的に読み込めるため、分析クエリの実行が速くなる。また、Snowflakeは「大規模並列処理(MPP)アーキテクチャ」を採用しており、複数のコンピュータが連携してデータを並行処理することで、膨大なデータ量であっても高いパフォーマンスを維持できる。料金体系は「従量課金制」が基本で、利用したストレージ容量や処理時間に応じて料金が発生するため、データ処理の負荷が時期によって変動する企業にとって魅力的な選択肢となっている。ある小売企業が顧客の購買行動を分析する際に、このカラム型ストレージとMPPアーキテクチャの高速性を活かし、大量のデータを迅速に処理している事例がある。
次に、BigQueryについて説明する。BigQueryはGoogle Cloudが提供する「フルマネージド」なエンタープライズデータウェアハウスサービスだ。フルマネージドとは、サーバーのセットアップやメンテナンス、バックアップといったシステム運用に関する手間をユーザーが一切気にする必要がなく、全てサービス提供者であるGoogleが管理してくれることを意味する。これにより、システムエンジニアはインフラ管理ではなく、データ分析そのものに集中できる。BigQueryは、Google Cloudのエコシステムに深く統合されており、Google Cloud上の他のサービスとの連携が非常にスムーズである点が大きな強みだ。例えば、機械学習(ML)の機能が組み込まれているため、データウェアハウス内のデータを使って直接機械学習モデルを構築・実行したり、地理空間分析のような高度なデータ解析も行える。医療機関が患者の治療結果を分析し、そこから傾向やパターンを特定するためにBigQueryの機械学習統合機能を利用しているケースもある。料金体系もSnowflakeと同様に「従量課金制」が中心で、クエリの実行量やストレージ容量に応じて課金される。
最後に、Redshiftについて見ていこう。RedshiftはAmazon Web Services(AWS)が提供する、ペタバイト規模のデータを扱うことが可能なデータウェアハウスサービスだ。「ペタバイト規模」とは、非常に膨大なデータ量(1ペタバイトは1000テラバイトに相当)を扱えることを示し、大規模なデータセットに対して高性能な分析を行うことを目的として設計されている。AWSのエコシステム内で利用されることが多く、既存のAWSサービスと連携しやすい点が特徴だ。Redshiftは特に高速なクエリ性能を必要とする場合に強みを発揮する。しかし、SnowflakeやBigQueryが自動的にリソースを調整する「オートスケーリング」機能を備えているのに対し、Redshiftは手動でのスケーリングが必要となる場合がある。これは、利用するサーバーの台数や性能をユーザー自身がある程度管理する必要があることを意味する。料金体系は「オンデマンド」と「リザーブドインスタンス」の組み合わせが提供される。オンデマンドは使った分だけ支払う方式だが、リザーブドインスタンスは事前に一定期間の利用を予約することで、割引料金でサービスを利用できるため、長期的な利用が見込まれる場合にコスト削減につながる。金融サービス企業が膨大な取引データを分析し、規制要件を満たすためにRedshiftの高性能な分析能力を活用している事例などが典型的だ。
これら三つのサービスを比較する際の重要なポイントはいくつかある。一つは「スケーラビリティ」、つまりデータの増加や処理負荷の変動に対してシステムがどれだけ柔軟に対応できるかだ。SnowflakeとBigQueryはオートスケーリング機能を備えており、データ量やクエリの実行状況に応じて自動的に必要なリソースを増減させるため、運用管理の手間が少ない。一方、Redshiftは手動でスケーリングを行う場面が多く、運用担当者がある程度の計画と管理を行う必要がある。
二つ目のポイントは「料金体系」だ。SnowflakeとBigQueryは基本的に従量課金制で、使った分だけ料金を支払うモデルが中心となるため、初期投資を抑えやすく、柔軟なコスト管理が可能だ。Redshiftはオンデマンド料金に加えて、リザーブドインスタンスという、長期的な利用を前提とした割引プランも提供されており、利用計画に合わせてコスト最適化を図れる。
三つ目のポイントは「他のシステムとの連携(インテグレーション)」だ。BigQueryはGoogle Cloudの他のサービスと非常にシームレスに連携する強みがある。SnowflakeとRedshiftも、それぞれのクラウドプラットフォームや様々な外部ツールとの幅広い連携オプションを提供しており、既存のIT環境との親和性も考慮すべき点となる。
結局のところ、Snowflake、BigQuery、Redshiftのどれを選ぶかは、プロジェクトの具体的なニーズと要件によって決まる。扱うデータの量や種類、必要な処理速度、運用にかける手間、既存のクラウド環境、そして予算など、多岐にわたる要素を総合的に検討することが重要だ。これらの点を考慮し、それぞれのデータウェアハウスの特性を理解することで、システムエンジニアとして最適な選択ができるだろう。