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PB(ピービー)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

PB(ピービー)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ペタバイト (ペタバイト)

英語表記

Petabyte (ペタバイト)

用語解説

PBは、情報量の単位であるペタバイト(Petabyte)の略称である。情報量を表す単位体系の中で非常に大きな規模を示すものであり、現代のデータ駆動型社会においてその重要性が増している。1ペタバイトは1000テラバイトに相当し、バイトで表すと10の15乗(1,000,000,000,000,000)バイトとなる。この巨大なデータ単位は、クラウドサービス、ビッグデータ分析、大規模な科学技術計算などの分野で日常的に用いられるようになっている。

情報量の単位は、最小単位であるビット(bit)から始まり、その8倍が1バイト(Byte)となる。そこからキロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、テラバイト(TB)と続き、その次に来るのがペタバイト(PB)である。これらの単位は、通常、国際単位系(SI)に基づき1000倍ごとに増加する。つまり、1キロバイトは1000バイト、1メガバイトは1000キロバイト、1ギガバイトは1000メガバイト、1テラバイトは1000ギガバイト、そして1ペタバイトは1000テラバイトと定義される。しかし、コンピューターの内部処理が二進数に基づいていることから、1024倍で単位が上がる二進接頭辞(キビバイト、メビバイトなど)も存在し、OS上での表示などで見られることがあるが、ストレージ製品の容量表示やネットワークの転送量では、主に1000倍のSI接頭辞が用いられる。

ペタバイト級のデータは、現代の様々な分野で生成され、利用されている。例えば、大規模なインターネットサービスプロバイダーやソーシャルメディア企業は、世界中のユーザーが生成するテキスト、画像、動画などのコンテンツ、およびユーザーの行動ログを日々ペタバイト規模で蓄積している。検索エンジンのインデックスデータ、Eコマースサイトの取引データ、オンラインゲームのプレイヤーデータなども膨大な量に達する。また、科学技術分野においても、天文学の観測データ、素粒子物理学の実験データ、気象シミュレーションの結果、ゲノム解析の生データなど、単一のプロジェクトで数百ペタバイトを超えるデータが生成されることは珍しくない。さらに、スマートシティや自動運転技術の進展に伴い、センサーやカメラから収集されるリアルタイムデータも、合計すればペタバイト規模に達する。クラウドストレージサービスは、世界中のユーザーから預かるデータを合わせると、もはやエクサバイト(EB:ペタバイトの1000倍)級の規模に成長している。

このようなペタバイト級のデータを扱うためには、専門的な技術とインフラが不可欠である。まず、データの保存には、単一のストレージデバイスでは対応できないため、数千台規模のハードディスクドライブやソリッドステートドライブを統合した大規模ストレージシステムが用いられる。これには、分散ファイルシステムやオブジェクトストレージといった技術が活用され、データの冗長化と可用性を確保するためにRAIDやErasure Codingといった技術が実装される。長期保存が必要なデータに対しては、磁気テープライブラリがコスト効率の高い選択肢となることもある。次に、これほど大規模なデータを効率的に処理するためには、HadoopやApache Sparkのような分散処理フレームワークが広く利用される。これらのフレームワークは、多数のコンピューターで同時にデータを処理することで、分析時間の短縮とスケーラビリティの向上を実現する。データの分析には、NoSQLデータベースやデータウェアハウス、データレイクといった技術が用いられ、大量の構造化データや非構造化データから価値ある知見を抽出する。また、これらのデータを円滑に転送するためには、100ギガビットイーサネット(GbE)のような高速ネットワークインフラがデータセンター内部やデータセンター間で必須となる。データのセキュリティ、バックアップとリカバリ、ライフサイクル管理も、ペタバイト級のデータ運用において極めて重要な要素であり、堅牢なデータガバナンス戦略が求められる。

システムエンジニアを目指す初心者は、PBという単位が示すデータ規模とその技術的含意を理解することが重要である。将来的に、データセンターの設計、クラウドインフラの構築、大規模なエンタープライズシステムの開発、ビッグデータ分析基盤の運用、またはAI/機械学習プロジェクトにおけるデータ管理など、様々な場面でペタバイト級のデータを意識する必要がある。ストレージコスト、処理性能、ネットワーク帯域、データセキュリティ、そして運用管理の複雑さなど、PB級のデータがもたらす課題と、それらを解決するための技術選択について深く学ぶことが、現代のITプロフェッショナルには不可欠となる。データ量の増加は今後も加速すると予測されており、この巨大なデータをいかに効率的に管理し、活用するかが、企業や組織の競争力を左右する重要な要素となっている。

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