【PHP8.x】deflate_init関数の使い方

deflate_init関数は、PHPのzlib拡張モジュールに属し、deflateデータ圧縮ストリームを初期化し、管理するためのリソースを作成する関数です。この関数を呼び出すことで、後続の圧縮処理に必要な内部状態が準備されます。具体的には、deflate圧縮アルゴリズムの設定や内部バッファの確保などが行われます。

通常、圧縮レベル（0から9の範囲で、0は無圧縮、9は最大圧縮）、圧縮方法、メモリ使用量などのパラメータをオプションで指定できます。これにより、パフォーマンスと圧縮率のバランスをアプリケーションの要件に合わせて調整することが可能です。

初期化に成功した場合、圧縮ストリームを操作するためのリソースが返されます。このリソースは、deflate_add関数でデータを圧縮したり、deflate_get_output関数で圧縮済みのデータを取り出したり、最終的にdeflate_fini関数でストリームを終了したりするために使用されます。

deflate圧縮は、HTTP通信でのコンテンツエンコーディングや、ファイル圧縮、ネットワークプロトコルでのデータ転送など、データを効率的に転送・保存したい様々な場面で利用されます。このdeflate_init関数は、特に大きなデータやストリーム形式でデータを段階的に圧縮する必要がある場合に有効であり、細やかな圧縮制御を可能にします。初期化に失敗した場合は、FALSEが返されます。

function deflate_init(?int $encoding = ZLIB_ENCODING_RAW, ?array $options = null): DeflateContext|false

int $encoding, (object|array) $options = []

• int $encoding: 圧縮に使用するエンコーディングを指定する整数。
• object|array $options = []: 圧縮処理の追加オプションを指定するオブジェクトまたは配列。

DeflateContext|false

deflate_init()関数は、zlib圧縮のためのコンテキストリソースまたは、エラー発生時にfalseを返します。