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【ITニュース解説】Apple repeats its long held criticism of the EU's Digital Markets Act

2025年09月25日に「Engadget」が公開したITニュース「Apple repeats its long held criticism of the EU's Digital Markets Act」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

AppleはEUのデジタル市場法(DMA)に以前から反対し、撤廃を求めた。DMAは大手IT企業の力を抑え、競争を促す法律だ。しかしAppleは、DMAが新機能の提供を遅らせ、ユーザーのセキュリティリスクを高めると主張している。

ITニュース解説

AppleがEU(欧州連合)のデジタル市場法(Digital Markets Act、通称DMA)に強く反対し、その廃止を求めているというニュースが報じられた。この法律は、巨大IT企業、いわゆる「ビッグテック」の圧倒的な力を制限し、小規模な企業が公正に競争できる環境を作ることを目的としている。具体的には、Appleのような市場を支配する立場にある企業が、自社のプラットフォーム上で他社のサービスを不当に排除したり、自社製品に有利な条件を設定したりすることを防ごうとしている。もしDMAの規則に違反すれば、企業は全世界の売上の10%から20%にも及ぶ莫大な罰金を科される可能性があり、これは企業にとって非常に大きなリスクとなる。

Appleがこの法律に反対する主な理由の一つは、その技術的な要求が同社の製品開発に大きな影響を与えている点にある。DMAはAppleに対し、特定の機能をApple製以外の製品でも動作するようにすることを義務付けている。例えば、「iPhone Mirroring」という、iPhoneの画面を他のデバイスに映し出す機能や、AirPodsを使ったリアルタイム翻訳、Appleマップの特定の機能(Visited PlacesやPreferred Routes)などがこれにあたる。Appleは、これらの機能を非Apple製品に安全かつ確実に対応させるためには、非常に高度で複雑なエンジニアリング作業が必要だと主張している。そのため、EU圏内ではこれらの機能の提供が遅れたり、まだ実現できていなかったりする状況が生まれている。システムエンジニアを目指す皆さんならわかるだろうが、異なるプラットフォーム間で高いレベルの機能連携を実現するには、セキュリティやパフォーマンス、ユーザー体験を損なわないよう、細部にわたる設計とテストが不可欠であり、これは容易なことではない。

もう一つのAppleの懸念は、ユーザーのセキュリティとプライバシーに対する潜在的なリスクの増大だ。DMAは、AppleがApp Store以外の場所からアプリをインストールできる「サイドローディング」や、他のアプリストア、あるいはApple独自の決済システム以外の代替決済システムの利用を許可するよう求めている。Appleはこれまで、App Storeの厳格な審査を通じて、悪意のあるアプリや品質の低いアプリがユーザーの手に渡るのを防いできた。しかし、サイドローディングなどが許可されると、偽の銀行アプリや隠れたマルウェアなど、詐欺やセキュリティ侵害につながるリスクが増大すると警告している。また、サードパーティの決済システムでは、万が一トラブルが発生した場合に返金を受けられない可能性があるなど、ユーザー保護が十分に機能しない恐れもあると指摘している。これは、これまでAppleが作り上げてきた、安全で信頼性の高いエコシステムを大きく揺るがす可能性があるとAppleは見ているのだ。

実際、AppleはすでにDMAに関連する罰金を科されている。今年の4月には、開発者が顧客に対しApp Store外での販売や特典について直接通知することを妨げたとして、EU委員会から約5億8700万ドルという巨額の罰金を科された。Appleはこの罰金を「前例のないもの」と呼び、上訴している状況だ。これは、DMAが巨大IT企業にどのような影響を与えているかを具体的に示す事例と言える。

Appleは、DMAが「競争を促進し、ヨーロッパの消費者に多くの選択肢を提供する」という当初の約束を果たしていないと強く主張している。同社は、法律がEU市民のApple製品利用にどのような影響を与えているかを、規制当局がより詳しく調査すべきだと訴えている。このような強い反対意見を表明しつつも、AppleはEUの規制に準拠するため、「数千時間」もの開発時間を費やして機能の提供に取り組んでいることも明らかにしている。これは、法律への準拠が企業にとってどれほどの負担であるかを示していると言える。

一方、EU委員会の担当者は、企業が製品を法律に準拠させるために時間がかかるのは当然のことであり、委員会は企業の取り組みを支援しているとコメントしている。そして、「法令遵守は選択肢ではなく義務である」と明確に付け加えている。これは、EU側がDMAの適用に対して非常に強い意志を持っていることを示している。このニュースは、巨大IT企業と各国の規制当局との間で、テクノロジーの進化と市場の健全な競争、そしてユーザーの保護という複雑な課題を巡るせめぎ合いが続いている現状を浮き彫りにしている。システムエンジニアを目指す皆さんにとっても、このような法律が技術開発やプロダクトの設計に直接的な影響を与えることを理解することは、将来のキャリアにおいて非常に重要な視点となるだろう。

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