Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

【ITニュース解説】Choosing a Confluence Alternative for a Large Enterprise

2026年10月22日に「Dev.to」が公開したITニュース「Choosing a Confluence Alternative for a Large Enterprise」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

大規模企業がConfluenceの代替ツールを選ぶ際、知識管理、共同作業、権限、移行、AI対応の観点から7つのツールを比較した。ONES.comはプロジェクト連携、SharePointはMicrosoft 365連携に強みがあるなど、用途に応じたツールの特徴と、導入前の検証ポイントを解説する。

ITニュース解説

大企業において、チームの情報共有や共同作業を支える「ナレッジベースツール」は非常に重要だ。かつて多くの企業で使われてきたConfluenceのようなツールは、議事録、プロジェクト計画、技術文書、社内ルールなど、あらゆる情報を一元的に管理し、チームメンバーが共同で作成・編集することを可能にする。しかし、組織の規模が大きくなると、既存のツールでは対応しきれない課題が出てくることがある。例えば、情報が多すぎて必要なものを見つけにくい、誰がどの情報にアクセスできるか管理が難しい、変更履歴が残らず古い情報が使われてしまう、といった問題だ。そこで、Confluenceに代わる新しいツールを選ぶ必要が出てくるのだが、これは単に「ページを別の場所に移動させる」という簡単な作業ではない。

新しいナレッジベースツールを選ぶ際には、いくつかの重要な視点がある。まず、「構造と検索性」だ。膨大な情報の中から、必要なものを素早く見つけられるように、コンテンツが整理されている必要がある。例えば、関連するページをまとめて「スペース」や「ページツリー」として階層的に整理したり、強力な検索機能があったりすると、情報は迷子になりにくい。次に「権限とガバナンス」は、情報セキュリティの観点から非常に重要だ。特定のチームだけが見られるべき機密情報や、公開してはいけない情報がある場合、誰がどの情報にアクセスできるかを細かく設定できる機能が必要になる。また、情報が常に最新で正確であるように、管理者による統制も求められる。

さらに「コラボレーションと履歴」も、チームでの共同作業には欠かせない要素だ。複数人が同時に同じドキュメントを編集したり、変更履歴を記録して、いつでも過去のバージョンに戻せる機能は、誤った編集や情報の喪失を防ぐ上で不可欠となる。そして、既存のConfluenceから新しいツールへ移行する際の「移行適合性」も大きなポイントだ。今ある大量のページ、添付ファイル、リンク、そしてアクセス権限を、新しいツールに問題なく引き継げるかどうかは、移行の成否を分ける。最後に「AI対応度」は、最近注目されている新しい評価軸だ。AIが単に質問に答えるだけでなく、実際にワークフローの一部として情報整理やコンテンツ作成を支援できるかどうかも、将来を見据えた選択では重要になる。AIが指示された作業を実行する「エージェント」なのか、質問に答える「アシスタント」なのか、自社の目的に合っているか確認するべきだ。

これらの基準を踏まえて、いくつかの代替ツールを見てみよう。

ONES.comは、プロジェクト管理と知識管理を一体化させたい大企業向けだ。AIエージェントがワークフローに直接関与し、知識をプロジェクト作業と結びつける。ページをスペースやページツリーで整理し、検索や権限管理、バージョン履歴も充実している。クラウドだけでなく、オンプレミスなど様々な形で利用できる点も大企業には魅力的だ。プロジェクトとドキュメントを密接に連携させたい場合に特に検討すべき選択肢である。

Microsoft SharePointは、すでにMicrosoft 365を広く使っている組織には自然な選択肢となる。ドキュメントライブラリ、アクセス制御、Microsoft 365の他のツールとの連携が強みだ。イントラネットサイトや部門ごとの情報共有に適しているが、Confluenceのようなwiki形式での共同編集とは少し使用感が異なる場合があるため、移行時には注意が必要だ。

Document360は、製品マニュアルやサポートドキュメントのような、構造化された文書作成に特化したツールだ。カテゴリーツリーでの整理、バージョン管理、公開ワークフローが充実しており、外部向けのヘルプセンター構築にも適している。日々のプロジェクトコラボレーションよりも、整備されたドキュメントの公開と管理が主な目的の場合に良いだろう。

GitBookは、技術ドキュメントや開発者向けの知識共有に強みを持つ。Gitベースの共同編集と公開機能があり、開発チームがコードと一緒にドキュメントを管理するワークフローに馴染みやすい。明確な文書構造と変更レビュープロセスを重視する技術チームにとって、非常に有効な選択肢となり得る。

Guruは、短くて検証済みの社内FAQや手順を、従業員が必要な時に素早く見つけられるようにすることに重点を置いている。「ナレッジカード」という形式で情報を整理し、SlackやMicrosoft Teamsのような既存のツールに答えを提示できる。素早い情報共有と内容の正確性維持を重視するチームに適しているが、長文の技術ドキュメントや複雑な階層構造には向かない場合もある。

Slabは、シンプルな社内ナレッジベースを求めるチームに適している。トピックベースで投稿を整理し、検索や他のツールとの連携も可能だ。複雑な機能よりも、整理された情報共有スペースを手軽に導入したい場合に良い選択肢となる。

Bloomfireは、大企業向けの知識共有プラットフォームで、特に検索機能に力を入れている。従業員が質問を投稿し、他のメンバーが回答するようなディスカッション機能も備わっている。Confluenceのような厳密なページ構造よりも、組織全体の知識を共有し、見つけやすくすることに重きを置く場合に検討する価値がある。

これらのツールから最適な一つを選ぶためには、機能リストを比較するだけでなく、実際に「パイロットテスト」を行うことが非常に重要だ。まず、製品マニュアル、社内規定、プロジェクトのメモなど、さまざまな種類のコンテンツを分類する。次に、機密情報を含む代表的なページを実際に移行し、意図したチームだけがアクセスでき、それ以外のユーザーには見えないことを確認する。そして、小さな範囲で実際のコンテンツを移行してみて、ページ間の関連性、添付ファイル、リンク、アクセス権限、バージョン履歴などが正しく引き継がれるかを検証するのだ。

また、既存のMicrosoft 365環境との連携を重視するならSharePoint、開発者向けのドキュメント管理ならGitBookというように、組織の既存のエコシステムにどれだけ適合するかを見ることも大切だ。AI機能についても、単に質問に答える「アシスタント」なのか、あるいは実際の作業プロセスに組み込まれて自動的に動く「エージェント」なのかを確認し、自社の求めるAIの役割と合致するかを試すべきだ。

最終的にどのツールを選ぶかは、組織が抱える具体的な課題、管理したいコンテンツの性質、情報のガバナンスに対する要求、そしてチームの作業方法によって大きく異なる。ただ機能を羅列するだけでなく、実際のワークフローで試し、慎重に検証を重ねることが、成功するナレッジベースツール導入の鍵となるだろう。

関連コンテンツ

関連IT用語